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秘密の茶会と母のまなざし」
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数日後。
宮殿奥の小さな離宮にて、エリザベスは久方ぶりの人物と再会を果たした。
「まあ……! 本当にあなたなのね、エリザベス」
柔らかな声とともに、薔薇色の衣を纏ったセラフィナ王妃が両腕を広げる。
栗色の巻き髪、湖のように澄んだ瞳。十年前と変わらぬ気品と温かさに、胸が詰まった。
「陛下……! ご無沙汰しております」
頭を下げるより早く、王妃は彼女を抱き締めた。
「リンドブルグでどれほど大変だったか、耳にしていたのよ。けれど、こうして元気なお顔を見られて、本当に嬉しいわ」
その声音は、母が娘を案じるように優しかった。
王太子妃として厳しく扱われていた日々、陰でそっと庇ってくれたのは、このセラフィナ王妃であった。
「他国の王妃として対峙するはずだった貴女が、まさか我が国の侯爵夫人になってくれるなんて……誰が予想していたでしょう。これは神が、わたくしにくださった贈り物ね」
セラフィナ王妃の言葉に、エリザベスの胸は熱く満たされた。
長きにわたり孤独の中で戦ってきた自分を、こうして真心で迎えてくれる存在がいる――それがどれほどの救いか。
「陛下……そのように仰っていただけるだけで、わたくしは幸せにございます」
深く一礼したのち、エリザベスは控えていた侍女に合図を送った。
運ばれてきたのは、美しい木箱に収められた小瓶の数々。
「王妃陛下。ささやかではございますが、再会の記念にこちらをお持ちいたしました」
淡い香りがふわりと広がる。瓶の中には、土島で栽培された最高品質の薬草をもとに調合した化粧品が詰められていた。
「肌を潤すローズマリーと、白さを引き立てる百合。さらに癒やしの効能を持つラベンダーを加えております。日々の御疲れを癒やし、より一層の輝きを陛下にもたらすことでしょう」
エリザベスはにっこりと微笑み、恭しく瓶を差し出す。
「さらにお美しくなられる王妃陛下へ、ささやかな贈り物でございますわ」
「まあ……! まあまあ……!」
王妃は少女のように目を輝かせ、侍女たちも思わず感嘆の声をあげる。
「なんて愛らしく、そして上品なお心遣いなのかしら……!」
歓声が収まるより早く、エリザベスは続けてもう一つの贈り物を差し出した。
「それと、お茶菓子もご用意いたしましたの。外からだけでなく、内側からも美しくなれるものをと思いまして。時間をかけて調整いたしましたが、必ずご満足いただけると存じます」
籠の中には、蜂蜜と薬草を練り込んだ焼き菓子が整然と並んでいた。
華やかな香りと優しい甘みが、場の空気を一層柔らげていく。
「これらは近く、土島で正式に販売を始める予定でございます。ヴァルメア侯爵の婚約者として、そして“人魚姫”と呼ばれる身として、新事業を立ち上げ、責任者として務めてまいります。そのご報告を、まずは誰よりも王妃陛下に差し上げたく……」
その言葉に、セラフィナ王妃は両手を胸に当て、まるで宝石を抱くように微笑んだ。
「……さすがはエリザベスちゃんだわ。期待以上、いえ、夢のようなお話を聞かせてくれて本当に嬉しい」
その瞳には誇りすら浮かんでいた。
「そんなあなたに、わたくしからも贈り物を差し上げなければね」
合図とともに侍女が恭しく差し出したのは、輝きを放つ小箱。
中には、王章を象ったティアラが収められていた。
「これは……!」
「ええ、王家の紋を戴くティアラよ。ぜひこれを身につけた花嫁姿を見せてちょうだい。わたくしの願いでもあるの」
胸を衝かれる思いに、エリザベスの瞳が潤む。
声を震わせながら、深く頭を垂れた。
「陛下……このような栄誉、身に余る光栄にございます。必ずや、相応しい花嫁の姿をお見せいたしますわ」
王妃はその姿を慈しむように見つめ、そっと手を取った。
「ええ。あなたなら必ず叶えてくれる。――さあ、用意していた茶会へまいりましょう。あなたの菓子と、あなたの未来を、皆で味わいましょう」
そうして二人は、満開の薔薇園へと歩みを進めた。
薔薇園に面した離宮の小広間。
窓から差し込む柔らかな光に、白磁の茶器と薬草入りの菓子が静かに映えていた。
「それにしても……」
セラフィナ王妃はティーカップを傾けながら、目を細める。
「新事業を立ち上げるだなんて、本当に驚いたわ。もう少し詳しく聞かせてもらえる?」
エリザベスは姿勢を正し、穏やかな微笑みを浮かべた。
「はい、陛下。この事業はわたくし一人のものではございません。土島で薬草を育てる農民たち、調理に携わる料理人たち、そして若き協力者シルフリード公爵令息のクラウディオ様とヴァンディール伯爵令嬢のセシリア様が深く関わってくださっています」
「まあ……あの二人が?」
「ええ。セシリア様は王都で流行する菓子や、貴族令嬢の嗜好を調査してくださいました。そしてクラウディオ様は、経費や利益率の計算を担当なさり、堂々と報告してくださったのです。お二人の真剣なご様子は、とても頼もしく思えました」
王妃は口元に扇を添え、楽しげに微笑んだ。
「なるほど……最近、二人の仲が急に深まったと聞いていたけれど。やっぱり仕掛け人は貴女だったのね、エリザベスちゃん」
「わたくしは、あくまでもお手伝いをしただけですわ」
エリザベスは小さく首を振った。
「二人の成長に拍車をかけたのは、エドワード様でございます」
「まあ! エドちゃんが?」
その呼び方に、エリザベスは思わず瞬きをした。
(……エドちゃん? 冷徹無比で有名な侯爵様が、そんな愛称で呼ばれているなんて)
驚きを胸に秘めたまま、彼女は言葉を続ける。
「はい。わざと突き放すように振る舞い、お二人が共に立ち向かわざるを得ない状況を作られました。結果として、互いに支え合う絆を深めることができたのです」
「まあまあ……!」
セラフィナ王妃は、まるで我が子の武勇伝を聞く母のように目を細めた。
「小さな頃から、と言ってももう10歳は超えていたかしら。あの頃から不器用で、感情を表に出すのが下手だったのに……。本当に、成長したのね」
その声音には慈愛が満ちていた。
エリザベスは、侯爵として毅然とした顔しか知らない彼に、そんな一面があったことに静かな驚きを覚える。
「そういえば……」
王妃はふと思い出すように目を細め、薔薇園の咲き乱れる窓の外へ視線を流した。
「カルロスがね、ある日突然、彼を城へ連れてきたのよ」
「……城へ?」
エリザベスは思わず聞き返す。
「ええ。エドちゃんから聞いたことはないかしら?」
セラフィナ王妃はおかしそうに唇を緩める。
「ふふ、カルロスってば『彼を私の友達にしたい!』って言い出したの。びっくりでしょう? まだ友達にもなっていないのに、まるで決定事項みたいに」
くすくすと笑う王妃。その表情は、わんぱくな少年を思い出す母そのものだった。
「わたくしたちは、エドちゃんが“元王子”だとすぐに分かったわ。何度か会ったことがあったから。けれどカルロスは覚えていなかったのよ。当然よね? 会ったのはほんの三歳の頃だったのですもの」
「ではなぜ、カルロス殿下はエドワード様を友にと……?」
エリザベスは息をのむように尋ねた。
王妃はいたずらっぽく首を振り、目を細める。
「それはヒミツらしいわ。どれだけ問い詰めても口を割らなかったの。『男と男の約束なんです』ってね」
まるで懐かしい昔話を語るように微笑む王妃。
その裏に、エリザベスがまだ知る由もない深遠な秘密――「長期に渡る作戦」が隠されていることを、今は誰も明かさない。
「幼い彼はいつも孤独そうで、でも瞳だけはとても強く澄んでいたわ」
王妃の声音が少し柔らかくなる。
「――そんな彼を、エドちゃんを、貴女が選んでくれたのね」
慈愛に満ちた視線を受け、エリザベスの胸の奥がじんわりと温かくなる。
(……わたくしは、まだ彼のすべてを知らない。けれど、こうして少しずつ彼の歩んできた道を知ることができるのなら)
エリザベスは胸に手を添え、深く一礼した。
「陛下、そのようなお話を聞かせていただき、心より感謝申し上げます」
「ふふ。いずれ貴女が彼の隣に立てば、もっとたくさんのことを知るでしょう。その日を楽しみにしているわ」
王妃の柔らかな微笑みに、エリザベスもまた静かに微笑み返した。
宮殿奥の小さな離宮にて、エリザベスは久方ぶりの人物と再会を果たした。
「まあ……! 本当にあなたなのね、エリザベス」
柔らかな声とともに、薔薇色の衣を纏ったセラフィナ王妃が両腕を広げる。
栗色の巻き髪、湖のように澄んだ瞳。十年前と変わらぬ気品と温かさに、胸が詰まった。
「陛下……! ご無沙汰しております」
頭を下げるより早く、王妃は彼女を抱き締めた。
「リンドブルグでどれほど大変だったか、耳にしていたのよ。けれど、こうして元気なお顔を見られて、本当に嬉しいわ」
その声音は、母が娘を案じるように優しかった。
王太子妃として厳しく扱われていた日々、陰でそっと庇ってくれたのは、このセラフィナ王妃であった。
「他国の王妃として対峙するはずだった貴女が、まさか我が国の侯爵夫人になってくれるなんて……誰が予想していたでしょう。これは神が、わたくしにくださった贈り物ね」
セラフィナ王妃の言葉に、エリザベスの胸は熱く満たされた。
長きにわたり孤独の中で戦ってきた自分を、こうして真心で迎えてくれる存在がいる――それがどれほどの救いか。
「陛下……そのように仰っていただけるだけで、わたくしは幸せにございます」
深く一礼したのち、エリザベスは控えていた侍女に合図を送った。
運ばれてきたのは、美しい木箱に収められた小瓶の数々。
「王妃陛下。ささやかではございますが、再会の記念にこちらをお持ちいたしました」
淡い香りがふわりと広がる。瓶の中には、土島で栽培された最高品質の薬草をもとに調合した化粧品が詰められていた。
「肌を潤すローズマリーと、白さを引き立てる百合。さらに癒やしの効能を持つラベンダーを加えております。日々の御疲れを癒やし、より一層の輝きを陛下にもたらすことでしょう」
エリザベスはにっこりと微笑み、恭しく瓶を差し出す。
「さらにお美しくなられる王妃陛下へ、ささやかな贈り物でございますわ」
「まあ……! まあまあ……!」
王妃は少女のように目を輝かせ、侍女たちも思わず感嘆の声をあげる。
「なんて愛らしく、そして上品なお心遣いなのかしら……!」
歓声が収まるより早く、エリザベスは続けてもう一つの贈り物を差し出した。
「それと、お茶菓子もご用意いたしましたの。外からだけでなく、内側からも美しくなれるものをと思いまして。時間をかけて調整いたしましたが、必ずご満足いただけると存じます」
籠の中には、蜂蜜と薬草を練り込んだ焼き菓子が整然と並んでいた。
華やかな香りと優しい甘みが、場の空気を一層柔らげていく。
「これらは近く、土島で正式に販売を始める予定でございます。ヴァルメア侯爵の婚約者として、そして“人魚姫”と呼ばれる身として、新事業を立ち上げ、責任者として務めてまいります。そのご報告を、まずは誰よりも王妃陛下に差し上げたく……」
その言葉に、セラフィナ王妃は両手を胸に当て、まるで宝石を抱くように微笑んだ。
「……さすがはエリザベスちゃんだわ。期待以上、いえ、夢のようなお話を聞かせてくれて本当に嬉しい」
その瞳には誇りすら浮かんでいた。
「そんなあなたに、わたくしからも贈り物を差し上げなければね」
合図とともに侍女が恭しく差し出したのは、輝きを放つ小箱。
中には、王章を象ったティアラが収められていた。
「これは……!」
「ええ、王家の紋を戴くティアラよ。ぜひこれを身につけた花嫁姿を見せてちょうだい。わたくしの願いでもあるの」
胸を衝かれる思いに、エリザベスの瞳が潤む。
声を震わせながら、深く頭を垂れた。
「陛下……このような栄誉、身に余る光栄にございます。必ずや、相応しい花嫁の姿をお見せいたしますわ」
王妃はその姿を慈しむように見つめ、そっと手を取った。
「ええ。あなたなら必ず叶えてくれる。――さあ、用意していた茶会へまいりましょう。あなたの菓子と、あなたの未来を、皆で味わいましょう」
そうして二人は、満開の薔薇園へと歩みを進めた。
薔薇園に面した離宮の小広間。
窓から差し込む柔らかな光に、白磁の茶器と薬草入りの菓子が静かに映えていた。
「それにしても……」
セラフィナ王妃はティーカップを傾けながら、目を細める。
「新事業を立ち上げるだなんて、本当に驚いたわ。もう少し詳しく聞かせてもらえる?」
エリザベスは姿勢を正し、穏やかな微笑みを浮かべた。
「はい、陛下。この事業はわたくし一人のものではございません。土島で薬草を育てる農民たち、調理に携わる料理人たち、そして若き協力者シルフリード公爵令息のクラウディオ様とヴァンディール伯爵令嬢のセシリア様が深く関わってくださっています」
「まあ……あの二人が?」
「ええ。セシリア様は王都で流行する菓子や、貴族令嬢の嗜好を調査してくださいました。そしてクラウディオ様は、経費や利益率の計算を担当なさり、堂々と報告してくださったのです。お二人の真剣なご様子は、とても頼もしく思えました」
王妃は口元に扇を添え、楽しげに微笑んだ。
「なるほど……最近、二人の仲が急に深まったと聞いていたけれど。やっぱり仕掛け人は貴女だったのね、エリザベスちゃん」
「わたくしは、あくまでもお手伝いをしただけですわ」
エリザベスは小さく首を振った。
「二人の成長に拍車をかけたのは、エドワード様でございます」
「まあ! エドちゃんが?」
その呼び方に、エリザベスは思わず瞬きをした。
(……エドちゃん? 冷徹無比で有名な侯爵様が、そんな愛称で呼ばれているなんて)
驚きを胸に秘めたまま、彼女は言葉を続ける。
「はい。わざと突き放すように振る舞い、お二人が共に立ち向かわざるを得ない状況を作られました。結果として、互いに支え合う絆を深めることができたのです」
「まあまあ……!」
セラフィナ王妃は、まるで我が子の武勇伝を聞く母のように目を細めた。
「小さな頃から、と言ってももう10歳は超えていたかしら。あの頃から不器用で、感情を表に出すのが下手だったのに……。本当に、成長したのね」
その声音には慈愛が満ちていた。
エリザベスは、侯爵として毅然とした顔しか知らない彼に、そんな一面があったことに静かな驚きを覚える。
「そういえば……」
王妃はふと思い出すように目を細め、薔薇園の咲き乱れる窓の外へ視線を流した。
「カルロスがね、ある日突然、彼を城へ連れてきたのよ」
「……城へ?」
エリザベスは思わず聞き返す。
「ええ。エドちゃんから聞いたことはないかしら?」
セラフィナ王妃はおかしそうに唇を緩める。
「ふふ、カルロスってば『彼を私の友達にしたい!』って言い出したの。びっくりでしょう? まだ友達にもなっていないのに、まるで決定事項みたいに」
くすくすと笑う王妃。その表情は、わんぱくな少年を思い出す母そのものだった。
「わたくしたちは、エドちゃんが“元王子”だとすぐに分かったわ。何度か会ったことがあったから。けれどカルロスは覚えていなかったのよ。当然よね? 会ったのはほんの三歳の頃だったのですもの」
「ではなぜ、カルロス殿下はエドワード様を友にと……?」
エリザベスは息をのむように尋ねた。
王妃はいたずらっぽく首を振り、目を細める。
「それはヒミツらしいわ。どれだけ問い詰めても口を割らなかったの。『男と男の約束なんです』ってね」
まるで懐かしい昔話を語るように微笑む王妃。
その裏に、エリザベスがまだ知る由もない深遠な秘密――「長期に渡る作戦」が隠されていることを、今は誰も明かさない。
「幼い彼はいつも孤独そうで、でも瞳だけはとても強く澄んでいたわ」
王妃の声音が少し柔らかくなる。
「――そんな彼を、エドちゃんを、貴女が選んでくれたのね」
慈愛に満ちた視線を受け、エリザベスの胸の奥がじんわりと温かくなる。
(……わたくしは、まだ彼のすべてを知らない。けれど、こうして少しずつ彼の歩んできた道を知ることができるのなら)
エリザベスは胸に手を添え、深く一礼した。
「陛下、そのようなお話を聞かせていただき、心より感謝申し上げます」
「ふふ。いずれ貴女が彼の隣に立てば、もっとたくさんのことを知るでしょう。その日を楽しみにしているわ」
王妃の柔らかな微笑みに、エリザベスもまた静かに微笑み返した。
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