正義のミカタ学園 〜メタ発言連発のコミカル会話劇〜

第５話【掃除 ～それはパシリです！～】

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【ミカタ学園・中庭】



ステラ
「――これでここの掃除はおしまいっと。次は２階北側のトイレだね」


キャサリン
「何言ってるの？　アタシたちの担当区域はここだけじゃない」


ステラ
「モブＸちゃんに頼まれたんだ。それが終わったらＹちゃんに頼まれた講義室の掃除、次はＺちゃんに頼まれた――」


キャサリン
「何なのよ、それ。完全にパシられてるじゃない」


ステラ
「無理やり押し付けられたわけじゃないよ？　『掃除交代してくれない？』って頼まれたから自主的に引き受けたんだ」


キャサリン
「結局パシリと同じじゃない。あなた、お人よしすぎ」


ステラ
「そうかな？　自分に優しくしてくれる人には同じくらい優しさを返したいだけで……。Ｘちゃんたち、私のSNSも相互フォローしてくれたし」


キャサリン
「単に利用されてるだけよ。ＸＹＺは絶対『ステラはちょっと優しくすれば何でも言うことを聞くバカ』って思ってるわ」


ステラ
「そんな……。いつも私の呟きに《いいね》してくれるのに……？」


キャサリン
「それもあなたを利用するための策略よ。あなたの呟きって『今日は雨が降りそうです～』とか『今日は疲れました(´・ω・`)』とかばかり――あんなつまらない呟きを本気で《いいね》と思っているわけがない」


ステラ
「それってキャサリンの感想だよね？」


キャサリン
「そうとも言うけれど。ＸＹＺも絶対に同じ感想よ」


ステラ
「……新しく投稿しとこ。『今日は凹んでます(´・ω・`)』」


キャサリン
「アタシは《いいね》押さないわよ？　とにかく、面倒なお願いは断ること。あなたが他のヒトの掃除まで引き受ける必要ないんだから」