正義のミカタ学園 〜メタ発言連発のコミカル会話劇〜

双葉

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第7話【休日 ~賑やか勉強会~】

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【ステラの部屋】



【ステラの部屋】


ステラ
「――それじゃあ宿題に取り掛かろっか。終わったあとには高級ケーキの準備があるよ」


キャサリン
「明日の提出課題は日本史と数学のテキスト。それから英語のプリントね」


ステラ
「私はまず日本史にする」


キャサリン
「じゃあアタシも。日本史の課題は一問一答形式だからすぐ終わりそうね」


――30分後――


キャサリン
「日本史と英語はおしまい。数学のテキストは明日、あたしの次に優秀な男子生徒Aに見せてもらえばいいわね」


ステラ
「キャサリン、数学のテストは100点でしょ? A君の解答を見なくても余裕じゃない?」


キャサリン
「あれは事前に問題が分かっていたからできたこと。テスト問題を入手していなかったらおそらく85点ってところね」


ステラ
「85点でも充分すごいよ。わざわざ問題を盗む必要ある?」


キャサリン
「アタシはクラスで一番になりたいのよ。〝一番〟って素敵な響きでしょう?」




エイミー
「――聞き捨てなりませぇぇぇぇぇん!」


ステラ
「……ん? なんかエイミーちゃんの声が聞こえたような……」


キャサリン
「ステラの部屋は2階にある。声は下の方から…………見て、窓の外! 玄関の前でエイミーが叫んでるわ!」


エイミー
「キャサリンせんぱぁぁぁい! 他の人の宿題を写すなんてぇぇぇ! 絶対にダメですからぁぁぁ! そもそも宿題というものはペチャクチャペチャクチャァァァァァ――――!」


ステラ
「エイミーちゃん、あんなに必死で……。彼女も勉強会に誘ってあげた方が良かったかな? 学年違うから声を掛けなかったんだけど」


キャサリン
「そういう問題じゃないでしょ!? あんなバカデカイ声で――」


ステラ
「エイミーちゃぁぁぁん! あなたも私の部屋に来てくれていいよぉぉぉ!?」


エイミー
「いいえぇぇぇ! お呼ばれしていたわけでもないのにぃぃぃ! 人様のおうちに上がり込むなどぉぉぉ! できませんのでぇぇぇ!」


キャサリン
「いいから黙りなさい! 恥ずかしいでしょ!?」


エイミー
「キャサリン先輩がぁぁぁ! 不正行為をぉぉぉ!」


キャサリン
「アタシの名前と不正行為ってワードを並べないで! 黙って! 近所迷惑! ご近所の笑い者よ!」


エイミー
「………………」


ステラ
「ご近所さんに迷惑が掛かると気付いた途端、顔面蒼白になっちゃった。可哀想なエイミーちゃん……」


キャサリン
「ひとまずエイミーも上がってきなさい! このあとケーキ食べるから! ステラが高級なケーキを10個も買ってきてくれたから!」


エイミー
「…………」


ステラ
「声が小さすぎて何を言ってるか分からない……。両手でバツ印を作ってるけど……」


キャサリン
「玄関のドア、施錠されていて入れないんじゃない?」


ステラ
「それもそっか。私、開けてくるね」


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