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第21話【夏休み ~いきなりBBQ!~】
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しおりを挟む急遽開催されることになったバーベキュー。キャンプ場へ到着したステラたちは、キャサリンと合流した――
【キャンプ場】
キャサリン
「みんな、急な誘いにもかかわらず来てくれてありがとう」
ステラ
「大丈夫だよ(*^▽^*)」
エイミー
「はい。こちらこそお招きいただきありがとうございます」
ケリー
「すごい量の食材ね」
キャサリン
「無料バーベキューチケット、本来5人前なのよ。焼くのは任せるわね」
ケリー
「……何故あたしたちの顔を順に見て言うの?」
キャサリン
「当然でしょ? アタシは料理できないんだから。3人でやってちょうだい」
ケリー
「食材を焼くことすらできないの?」
キャサリン
「えぇ。いつかの調理実習みたいな異臭事件が起きてもいいならやるけれど――」
ケリー
「冗談じゃない! あんたはそのへんで待機してて! 1ミリも触らないで!」
エイミー
「では始めましょうか。順番に焼いていきましょう」
ステラ
「うん。いろんなお肉、いろんな野菜、ソーセージとベーコン、いろんな海鮮……。網に食材乗せて煙モクモクしながら焼くの、楽しいね( *´艸`)」
――数分後――
エイミー
「そろそろ取り分けていきましょうか。ステラ先輩は何を食べます?」
ステラ
「この中だったらやっぱりお肉かな。エビも美味しそう」
エイミー
「じゃあステラ先輩はお肉とエビ多めで。ケリー先生は何がお好きですか?」
ケリー
「あたしはソーセージが好き。貝は嫌いだからいらない」
エイミー
「分かりました。キャサリン先輩はどうされますか?」
キャサリン
「余り物で構わないわ。エイミーが先に好きなものを取って」
エイミー
「でも……」
キャサリン
「アタシは甘い食べ物以外、さほどこだわりがないからいいのよ。今日の食材は高級なものも多いんだけど――」
ケリー
「ちょっと待って。高級なのはどれ?」
キャサリン
「串に刺さっている牛肉、スペアリブ、エビ、カニ、ホタテ、牡蠣」
ケリー
「エイミー、トングを貸して。次のターンはあたしが焼いて取り分ける」
ステラ
「……ケリー、ここぞとばかりに高級食材を独占するつもりだね?」
エイミー
「聞き捨てなりません!」
キャサリン
「キャァッ! 隣で大きな声を出さないで!」
エイミー
「4人で集まっているのに、自分だけ高級食材をお腹に納めようなんて意地汚いです!」
ケリー
「何言ってるのよ。こういうのは早い者勝ちと相場が決まってるの」
エイミー
「勝手な理屈をこねないでください――ってケリー先生! あなたが小脇に抱えている風呂敷包みは何ですか!?」
ケリー
「食材は5人前あるんでしょ? ここでは高級肉と高級海鮮でお腹を膨らませたいから、お土産用にソーセージを詰めたの」
キャサリン
「いつの間に!?」
エイミー
「ケリー先生! バーベキュー会場に入る際、利用ルールを隅々まできちんと読みましたか!? 食材の持ち帰りは食中毒防止の観点から禁止されています! ケリー先生は教師として以前に、人として恥ずべき行為を――」
ケリー
「いちいち細かいのよ! 暴走頑固女!」
エイミー
「妙なあだ名をつけないでください!」
※エイミー・ケリー先生がペチャクチャ口論しているうちに、ステラ・キャサリンは美味しい肉&海鮮を食べ進めるのでした――
★続く★
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