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おまけ2【エリックとタケル】
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しおりを挟むノア&パスカルの留守番中、街へと繰り出した教師の2人は――
【市内】
エリック
「――んで? ノアたちを除いて話したいことってのは?」
タケル
「神社に付き合っていただきたいんです」
エリック
「願掛けか何か?」
タケル
「いえ。実はこの世界に来てすぐ、少々気になる噂話を耳にしたんです」
エリック
「何だそりゃ」
タケル
「その神社では来週、大規模な祭りが行われるそうで。それに伴い《超お得な高給バイト(18~30歳の女性限定)》という募集があるらしいんです」
エリック
「超お得な高給バイト? んな上手い話がそのへんに転がってるワケねーだろ」
タケル
「僕も同じ意見です。近頃社会問題にもなっている〝闇バイト〟というものではないかと」
エリック
「(本来は素人が首を突っ込むべきでない話で、警察に相談するなり何なりすべきだが……ここは不可思議な檻だからな) その高給バイトとやら、俺たちで調べに行ってみるか」
タケル
「えぇ。怪しいバイト話に多くの女性が引っ掛かり、トラブルに巻き込まれたら一大事ですからね。被害を未然に防ぐため、自分にできることを考え行動していきたいところです。本件に限らず、悪意に満ちた勢力が若者の心の隙を突き、最悪の場合命にかかわる大事件へと発展する可能性もあり――」
エリック
「だーもー、お前は普段から話が長ェんだよ。このままだと確実に脱線する。さっさと調査に出向くぞ」
タケル
「分かりました――と、すみません。弟から着信が」
エリック
(本作とは一切関係ないが、タケルには【サトル】という名の弟がいるんだ。俺と同い年、28歳の薬剤師。タケルと対照的に穏やかでおっとりした性格なんだぜ?)
タケル
「――分かった、ありがとう」
エリック
「サトル、何だって?」
タケル
「神社のバイトの詳細が判明したそうです」
エリック
「サトルにも相談してたのか」
タケル
「創作事件簿の撮影があった僕たちと違って、弟には空き時間がたくさんあるようだったので。バイト募集の張り紙を写真に撮って送り、弟にできる範囲で調べを進めておいてほしいとお願いしてあったんです。しかしその後何の連絡もなく、あいつのことだからのんびり昼寝、もしくはゲームでもしているのではないかと疑っていたところでして――」
エリック
「分かったから! さっさと結論を言え!」
タケル
「祭りの運営元は神社の関係者で、いかがわしいものではなかったと。『集団で踊ってもらう』という趣旨だったようです」
エリック
「盆踊りか?」
タケル
「いえ、祭りの舞台でアイドルステージをやりたかったそうです。毎年様々なステージイベントを企画しているものの大して盛り上がらず、若者向けにテコ入れしたかったそうで」
エリック
「……まぁ、健全な募集だと確定したならいいんじゃねーか?」
タケル
「バイトの件は解決しましたが、街まで出てきたことですから。このまま市内の巡回でもしましょうか」
エリック
「んだよそれ。だりぃな」
タケル
「何を言っているんですか。子供たちの安全を守るのは僕たち教師の、と言うより大人としての務めであり――」
エリック
「分かった分かった! お前に付いて行きゃいいんだろ!?」
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