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12話
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~アパート 成世の部屋~
空間の入り口が閉じた。
陸斗「なんだよ~お前!キャラガラッと変えたな!」
陸斗が肘で俺の腕を突きよる…。気まずいわ……。止めときゃ良かった…。
アリンナ「ちょっと…、見直したかも…。」
やめーや!なんやねんそのまんざらでもない感じ!
レツラ「な、何かあったの?成世…。」
そうやそうや!その反応が欲しかったんや!ちょっと落ち着いたで!
成世「いやあのね…。俺らの被害者っぽかったから、普段の調子で話しかけたら申し訳ないわ…。やから、ちょっとこう、キリッと?やってみたんやけど…。」
陸斗「お前…、関西弁使ってる人達全員敵に回すぞ…。」
陸斗が率直に言いよった…。まぁそうやな!
アリンナ「なんだ…。いつもの成世くんだった…。」
そうやで…!成長すんのは難しいんや!
レツラ「良かった~!なんともないんだ!」
レツラは純粋やのぉ…。嬉しいわ!
成世「まぁもう…、帰れや!」
陸斗「なんだよ~!もうちょっと良いだろ~!」
成世「いや…、土足!ここ居間や!大家さんブチギレやで!空間開ける時は玄関んとこ来てや!」
3人はハッとしたようや…。遅いわ!
アリンナ「やっちゃった…。こんな時はこれかな?」
アリンナはパーカーのポケットからゴルフボール型の機械を取り出した。そしてそれを床に落とすと、機械を中心とした波紋が部屋中に広がり、瞬く間に汚れが落ちた。こいつおらんかったら俺ら終わりや!
成世「サイコロ型の機械は?」
アリンナ「ここ♪」
アリンナが自信満々にポケットからサイコロ型の機械を取り出した。ええ子や!
レツラ「じゃあもう帰ろうよ!陸斗!アリンナ!」
レツラは長袖のTシャツの捲っとった袖を直しながら言うた。
陸斗「あぁ!」
アリンナ「えぇ!」
3人は玄関へ向かってった。そして、後ろ向きで言うた。
陸斗「また来るぜ!」
アリンナ「また見せてね?キリッとしたとこ?」
レツラ「身体に気をつけてよ?成世。」
成世「YES!また来てや!」
3人はそれぞれの部屋に戻ってった。
また暇や……。あ、そうや!魔人の星の空間開こ…。いやあかん!
またバレる!はぁ…。ガルデミルス…。特訓やな…。総仕上げは陸斗に付き合って貰うとして、まずは能力の確認やな!まずは、人気のない場所…。イメージとして湧くのは…、北極の調査チームがいない場所!ここや!
開き~なはれや~。
空間が開いた
ヒッヒヒッヒ……。さ、寒い!やけど、今までの戦いに比べたら!いちにの…さん!よっしゃ!入れた…。
この、氷の地で…、俺は、結着するんや!…なんか気持ち悪いな…。まぁええか…。そんじゃ…。
俺の意思に呼応するかの様に、腕輪がとびだした。
成世「結着!」
中央のボタンを押した。
「GARDEMRUS」
鎧がその場で一瞬で作られ、俺の体に張り付いた。
結着完了…。
ガルデミルス「ええと…?」
アリンナが言うとったんは、右上のボタンと左上のボタン。右下のボタンと左下のボタン…。右中央のボタン…。左中央のボタン…。多いなあ!
とりあえず一つずつや!まずは右上から!後は面倒くさい!全部押したろ!
「MON《モン》SWIMMING」
右上を押すとマントが変形して4つに分かれて両腕両足と合体して巨大な水かきになった。
成世「これは!潜るか!…やけどゆっくり…。」
他の生物を傷付けないよう、プールの階段をゆっくり降りるように氷の断面に手をかけて水に浸かった。
成世「泳ぐ時もゆ~っくり…。」
泳ぐと、めっちゃ泳ぎやすい!これはええで!
成世「めっちゃええやん!」
俺は再び氷の地へ上がった。問題はここからやな…。
全部押すで!
「MON《モン》EMANCIPATION WARNING」
ガルデミルス「えっ?」
すると、強制的に結着が解除されてもた。
成世「何で?…うわさっぶ!」寒さに堪らなくなった俺は空間を開き、アパートに戻った。
【つづく】
空間の入り口が閉じた。
陸斗「なんだよ~お前!キャラガラッと変えたな!」
陸斗が肘で俺の腕を突きよる…。気まずいわ……。止めときゃ良かった…。
アリンナ「ちょっと…、見直したかも…。」
やめーや!なんやねんそのまんざらでもない感じ!
レツラ「な、何かあったの?成世…。」
そうやそうや!その反応が欲しかったんや!ちょっと落ち着いたで!
成世「いやあのね…。俺らの被害者っぽかったから、普段の調子で話しかけたら申し訳ないわ…。やから、ちょっとこう、キリッと?やってみたんやけど…。」
陸斗「お前…、関西弁使ってる人達全員敵に回すぞ…。」
陸斗が率直に言いよった…。まぁそうやな!
アリンナ「なんだ…。いつもの成世くんだった…。」
そうやで…!成長すんのは難しいんや!
レツラ「良かった~!なんともないんだ!」
レツラは純粋やのぉ…。嬉しいわ!
成世「まぁもう…、帰れや!」
陸斗「なんだよ~!もうちょっと良いだろ~!」
成世「いや…、土足!ここ居間や!大家さんブチギレやで!空間開ける時は玄関んとこ来てや!」
3人はハッとしたようや…。遅いわ!
アリンナ「やっちゃった…。こんな時はこれかな?」
アリンナはパーカーのポケットからゴルフボール型の機械を取り出した。そしてそれを床に落とすと、機械を中心とした波紋が部屋中に広がり、瞬く間に汚れが落ちた。こいつおらんかったら俺ら終わりや!
成世「サイコロ型の機械は?」
アリンナ「ここ♪」
アリンナが自信満々にポケットからサイコロ型の機械を取り出した。ええ子や!
レツラ「じゃあもう帰ろうよ!陸斗!アリンナ!」
レツラは長袖のTシャツの捲っとった袖を直しながら言うた。
陸斗「あぁ!」
アリンナ「えぇ!」
3人は玄関へ向かってった。そして、後ろ向きで言うた。
陸斗「また来るぜ!」
アリンナ「また見せてね?キリッとしたとこ?」
レツラ「身体に気をつけてよ?成世。」
成世「YES!また来てや!」
3人はそれぞれの部屋に戻ってった。
また暇や……。あ、そうや!魔人の星の空間開こ…。いやあかん!
またバレる!はぁ…。ガルデミルス…。特訓やな…。総仕上げは陸斗に付き合って貰うとして、まずは能力の確認やな!まずは、人気のない場所…。イメージとして湧くのは…、北極の調査チームがいない場所!ここや!
開き~なはれや~。
空間が開いた
ヒッヒヒッヒ……。さ、寒い!やけど、今までの戦いに比べたら!いちにの…さん!よっしゃ!入れた…。
この、氷の地で…、俺は、結着するんや!…なんか気持ち悪いな…。まぁええか…。そんじゃ…。
俺の意思に呼応するかの様に、腕輪がとびだした。
成世「結着!」
中央のボタンを押した。
「GARDEMRUS」
鎧がその場で一瞬で作られ、俺の体に張り付いた。
結着完了…。
ガルデミルス「ええと…?」
アリンナが言うとったんは、右上のボタンと左上のボタン。右下のボタンと左下のボタン…。右中央のボタン…。左中央のボタン…。多いなあ!
とりあえず一つずつや!まずは右上から!後は面倒くさい!全部押したろ!
「MON《モン》SWIMMING」
右上を押すとマントが変形して4つに分かれて両腕両足と合体して巨大な水かきになった。
成世「これは!潜るか!…やけどゆっくり…。」
他の生物を傷付けないよう、プールの階段をゆっくり降りるように氷の断面に手をかけて水に浸かった。
成世「泳ぐ時もゆ~っくり…。」
泳ぐと、めっちゃ泳ぎやすい!これはええで!
成世「めっちゃええやん!」
俺は再び氷の地へ上がった。問題はここからやな…。
全部押すで!
「MON《モン》EMANCIPATION WARNING」
ガルデミルス「えっ?」
すると、強制的に結着が解除されてもた。
成世「何で?…うわさっぶ!」寒さに堪らなくなった俺は空間を開き、アパートに戻った。
【つづく】
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