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第一章
第24話 就任式 後編
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俺は裏メイド隊30名が待つ会場に入った。
「ライト様よ」「ライト様が来たわ」「キャー、ライト様ー!」「ライト様ー!」
何? 会場からは黄色い声援が飛んでいるようですよ?
俺は顔を赤らめてステージの上に上がった。
「皆さんお静かに~」
カーシャさんが場を静める……?
「カーシャー、抜け駆けズルいぞー!」「カーシャさん、変わって下さい!」
何か違う方向に会場が盛り上がる。
「い、いえ、メイア様が急用で来れなくなったので、急に抜擢されただけで」
「其れでもズルいぞ~!」
「抜け駆けよ~!」
「あ~、皆さん落ちていた下さい。カーシャさんは俺みたいなガキより、ガルバーニさんみたいな渋い男性が好みのようですからご安心下さい」
「えー! カーシャ、ガルバーニさん狙ってるの!」
「私だってガルバーニさん狙ってるのに~!」
「渋い叔父様って素敵よね~」
「ライト様は何でもお見通しなんですね~。流石は神の目~」
あれ?更に盛り上がった?
「ら、ら、ライト様……な、何をいったい……(プシュ~)」
赤い顔をしたカーシャさんが、アワアワしてしまったよ?
「あ~、皆さん落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて~。初めまして。昨日突然ノワールの塔主に就任しましたライト・サクライです」
「知ってま~す」
「知らない人はいませ~ん」
「超有名人で~す」
「えっ、そうなんですか?」
「其れは勿論ですよ~」
「「「ね~」」」
「『もしお姫様を救った報酬が頂けるなら、私に考える時間を下さい!我が国を守る為に!』」
「「「キャー!カッコいい~!」」」
「「「ライト様素敵~!」」」
「普通言えないわよね~」
「「「ね~」」」
うわ~、女子力ぱね~(苦笑)。
「ゴホン。3ヶ月で首にならないよう頑張りますので、宜しくお願いします」
「ライト様は全然大丈夫ですよ~」
「至れり尽くせり致します~」
「「「ね~」」」
「え~と就任式パーティーの給仕は本城のメイド室にお願いしてありますので、皆さんも楽しんで下さい」
「「「やった~!」」」
ふ~。顔合わせは旨くいったようで良かった。良かった。
なお、城内には2つのメイド組織がある。1つは本城にあるメイド室。いわゆるメイド業務を行う正統派のメイド組織と、ノワールの塔に属する裏メイド隊。裏メイド隊も平時はメイド業務や警備部の事務処理を行うが、合わせて要人警護等も行う。更に裏メイド隊は特務機関ナイトウイングスでもある。
◆
叙勲式にて国王様より正式に男爵位を授かった。その後は場内の貴族様達と会食が執り行われた。
「ライト様」
「お、お妃様!」
「漸くライト様とお話が出来ます(微笑み)」
「は、初めましてライト・サクライです(汗)」
「ふふ、緊張しないで下さい」
「は、はい(汗)」
「貴方には感謝しても、足りないぐらい感謝しています。貴方がいなければ娘は魔人国に連れ去られていました」
「い、いえ。皆さんが協力してくれましたので」
「謙遜は美徳では有りませんよ(微笑)」
「は、はい(汗)」
「それに貴方は、あんなに晴れやかなアルフィーナの笑顔を、私に見せてくれました。私や国王でも救えなかったアルフィーナの心を、貴方は救ってくれました……(涙)」
「……」
「良かった……。アルフィーナが貴方に会えて本当に良かった……(涙)」
お妃様は俺の手を取り、涙ながらにお話してくれました。
俺はその後、お城に勤める貴族様達に挨拶しながら会場を回った。
「頑張れよ(涙)」
「死ぬなよ(涙)」
「悩み事があれば相談に乗るよ(涙)」
皆さん涙ながらに、俺のノワールの塔主就任を祝ってくれたよ?
◆
部屋に戻ると姫川さんの姿は見えなかった。
「あれ?姫川さんもメイアさんもいないな?サツキサン、姫川さん達は今どこ?」
「イエス、マスター。其れを聞くのは野暮と言うもの。メイア様にお任せしておきましょう」
「?」
就任式の時間にはまだ少し早いが、俺は部屋を出てノワールの塔内にある大広間に向かった。
「あれ?国王様!」
廊下の向こうから国王様がお一人で此方に向かってきた。
「お~、いたいた」
「如何致しました国王様?」
「サツキサンに用があるのだ。サツキサン、例の手紙の場所を知りたいのだが?」
「例の手紙ですか?」
「イエス、マスター。国王様が若かかりし頃に書き留めました、麗しの君へのラブレターの事です」
「詳しい話はよい(汗)。あれは何処に有るのじゃ!」
「紛失されていたのですか?」
「そうじゃ!あれが妃の目に触れようものなら……(タラ~汗)」
「イエス、国王様。その手紙は地下の宝物庫に有りましたが」
「「ましたが?」」
「メイア様が回収されましたので、メイア様のお手元に有るかと存じ上げます」
「オワタ……ワシハオワタ……オワタヨ……」
国王様はふらふらヨレヨレでトボトボと廊下の向こうに消えて行きました……。メイアさん怖っ!
◆
俺の就任式会場には裏メイド隊と親衛隊の全員、王城警備隊と王都警備隊は人数が多い事も有り、副分隊長以上での参加となっている。しかし総勢で100名は越えていた。
俺は会場のステージに上がり挨拶をした。裏メイド隊との顔合わせ時の様なドタバタもなく、無難にスピーチを終わらせた。
続いて各部隊の隊長の挨拶に繋がる。
「親衛隊隊長のオリバーです。ライト様、改めて宜しくお願いします。みんな聞いてくれー!」
オリバーさんは会場に向かい、声を大きくした。
「俺は姫様誘拐事件と魔人国侵攻の大きな2つの事件を、ライト様が素早く対応し、あっという間に解決する様を直接見ている!
自分でも信じられないぐらいにあっという間だ!
こんな凄い人は見た事ない!
俺は此の人に着いていく!
みんなも着いて来てくれ!」
「「「オーーーーッ!」」」
大歓声が会場を埋め尽くした。
次にメイアさんがステージに上がる。
シ~~~~~~ン。
会場が氷の世界の様に静まり帰る。
えっ?何なの? 皆キリッとした顔になっていったよ?
「宜しくお願いします」
一礼し降りていく。次の王城警備隊長のエルドラさんは、気まずい空気の中での挨拶となった。
最後に王都警備隊長のガルバーニさんがステージに上がった。
「いや~ビックリだ!つい此の間、会ったばかりのライトがまさか男爵、まさか俺の上司になるなんてな!ガハハハハ!」
いつものノリでガルバーニさんは話し掛けてきた。
「宜しく頼むぜライト様。予算沢山回してくれよな!
其れから裏メイド隊に嫌がらせされたら、力には慣れないが悩みなら聞いてやるよ!」
力には慣れないんだ?
「嫌がらせなんかしませ~ん!」
「ガルバーニさんの意地悪~!」
「私達はライト様の味方です~!」
裏メイド隊からブーイングが殺到した。
「ゴホン」
メイアさんが咳払いをし会場に静寂が戻ると、メイアさんが次のプログラムを案内した。
「続きまして、此の場を借りライト様の奥方様候補の皆様をご紹介します」
会場は大きな拍手で賑わった。
はい?
奥方様候補の皆様?
「第1フィアンセは、国王様のご息女アルフィーナ王女様です」
アルフィーナ王女様がステージの袖から歩いてきた。
「国王様からの縁組みで始まったご縁ですが、アルフィーナ様はライト様に一目惚れしたとの事で、とても良いご縁だったと伺っております」
アルフィーナ王女様はお辞儀をした後に俺の隣に並んだ。
「第2フィアンセに、ライト様のお国でご学友であられたサツキ様」
えっ!
姫川さんが此方に歩いてくる。とても綺麗な薄いピンクのカクテルドレスを着て此方に歩いてくる。
(あの方はどなた?)(誰?誰?)(綺麗な人)
ステージの下がザワツキ出した。
えっ?
何で? ?
姫川さんもお辞儀をした後に隣に並ぶ。
「私、光斗君のお嫁さんになるんだよ(微笑み)」
何がどうなってるの?
「サツキ様はライト様の思い人で有られます」
「キャー素敵~」「羨ましい~」
またステージ下が賑わい出した。
「第3フィアンセに、カイゼス大将軍のご息女、ルミナ様」
はい?
ルミナ様が紫のフリフリが付いた可愛いドレスをなびかせ、走ってやってくる。
「ビックリじゃろ!我もビックリじゃ!」
何?此のイベント?
「第4フィアンセに銀の匙亭のご息女、セシリ様」
あう(汗)
セシリちゃんは水色で背中に大きなリボンが付いたドレスを着て、緊張で右手と右足、左手と左足を同じく動かしガチガチで歩いてくるよ?
俺は姫川さんにそっと聞いてみた。
「あの~、何があったの?」
「うふふ。其れはね……」
俺は話しを聞いてビックリした(汗)
「ライト様よ」「ライト様が来たわ」「キャー、ライト様ー!」「ライト様ー!」
何? 会場からは黄色い声援が飛んでいるようですよ?
俺は顔を赤らめてステージの上に上がった。
「皆さんお静かに~」
カーシャさんが場を静める……?
「カーシャー、抜け駆けズルいぞー!」「カーシャさん、変わって下さい!」
何か違う方向に会場が盛り上がる。
「い、いえ、メイア様が急用で来れなくなったので、急に抜擢されただけで」
「其れでもズルいぞ~!」
「抜け駆けよ~!」
「あ~、皆さん落ちていた下さい。カーシャさんは俺みたいなガキより、ガルバーニさんみたいな渋い男性が好みのようですからご安心下さい」
「えー! カーシャ、ガルバーニさん狙ってるの!」
「私だってガルバーニさん狙ってるのに~!」
「渋い叔父様って素敵よね~」
「ライト様は何でもお見通しなんですね~。流石は神の目~」
あれ?更に盛り上がった?
「ら、ら、ライト様……な、何をいったい……(プシュ~)」
赤い顔をしたカーシャさんが、アワアワしてしまったよ?
「あ~、皆さん落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて~。初めまして。昨日突然ノワールの塔主に就任しましたライト・サクライです」
「知ってま~す」
「知らない人はいませ~ん」
「超有名人で~す」
「えっ、そうなんですか?」
「其れは勿論ですよ~」
「「「ね~」」」
「『もしお姫様を救った報酬が頂けるなら、私に考える時間を下さい!我が国を守る為に!』」
「「「キャー!カッコいい~!」」」
「「「ライト様素敵~!」」」
「普通言えないわよね~」
「「「ね~」」」
うわ~、女子力ぱね~(苦笑)。
「ゴホン。3ヶ月で首にならないよう頑張りますので、宜しくお願いします」
「ライト様は全然大丈夫ですよ~」
「至れり尽くせり致します~」
「「「ね~」」」
「え~と就任式パーティーの給仕は本城のメイド室にお願いしてありますので、皆さんも楽しんで下さい」
「「「やった~!」」」
ふ~。顔合わせは旨くいったようで良かった。良かった。
なお、城内には2つのメイド組織がある。1つは本城にあるメイド室。いわゆるメイド業務を行う正統派のメイド組織と、ノワールの塔に属する裏メイド隊。裏メイド隊も平時はメイド業務や警備部の事務処理を行うが、合わせて要人警護等も行う。更に裏メイド隊は特務機関ナイトウイングスでもある。
◆
叙勲式にて国王様より正式に男爵位を授かった。その後は場内の貴族様達と会食が執り行われた。
「ライト様」
「お、お妃様!」
「漸くライト様とお話が出来ます(微笑み)」
「は、初めましてライト・サクライです(汗)」
「ふふ、緊張しないで下さい」
「は、はい(汗)」
「貴方には感謝しても、足りないぐらい感謝しています。貴方がいなければ娘は魔人国に連れ去られていました」
「い、いえ。皆さんが協力してくれましたので」
「謙遜は美徳では有りませんよ(微笑)」
「は、はい(汗)」
「それに貴方は、あんなに晴れやかなアルフィーナの笑顔を、私に見せてくれました。私や国王でも救えなかったアルフィーナの心を、貴方は救ってくれました……(涙)」
「……」
「良かった……。アルフィーナが貴方に会えて本当に良かった……(涙)」
お妃様は俺の手を取り、涙ながらにお話してくれました。
俺はその後、お城に勤める貴族様達に挨拶しながら会場を回った。
「頑張れよ(涙)」
「死ぬなよ(涙)」
「悩み事があれば相談に乗るよ(涙)」
皆さん涙ながらに、俺のノワールの塔主就任を祝ってくれたよ?
◆
部屋に戻ると姫川さんの姿は見えなかった。
「あれ?姫川さんもメイアさんもいないな?サツキサン、姫川さん達は今どこ?」
「イエス、マスター。其れを聞くのは野暮と言うもの。メイア様にお任せしておきましょう」
「?」
就任式の時間にはまだ少し早いが、俺は部屋を出てノワールの塔内にある大広間に向かった。
「あれ?国王様!」
廊下の向こうから国王様がお一人で此方に向かってきた。
「お~、いたいた」
「如何致しました国王様?」
「サツキサンに用があるのだ。サツキサン、例の手紙の場所を知りたいのだが?」
「例の手紙ですか?」
「イエス、マスター。国王様が若かかりし頃に書き留めました、麗しの君へのラブレターの事です」
「詳しい話はよい(汗)。あれは何処に有るのじゃ!」
「紛失されていたのですか?」
「そうじゃ!あれが妃の目に触れようものなら……(タラ~汗)」
「イエス、国王様。その手紙は地下の宝物庫に有りましたが」
「「ましたが?」」
「メイア様が回収されましたので、メイア様のお手元に有るかと存じ上げます」
「オワタ……ワシハオワタ……オワタヨ……」
国王様はふらふらヨレヨレでトボトボと廊下の向こうに消えて行きました……。メイアさん怖っ!
◆
俺の就任式会場には裏メイド隊と親衛隊の全員、王城警備隊と王都警備隊は人数が多い事も有り、副分隊長以上での参加となっている。しかし総勢で100名は越えていた。
俺は会場のステージに上がり挨拶をした。裏メイド隊との顔合わせ時の様なドタバタもなく、無難にスピーチを終わらせた。
続いて各部隊の隊長の挨拶に繋がる。
「親衛隊隊長のオリバーです。ライト様、改めて宜しくお願いします。みんな聞いてくれー!」
オリバーさんは会場に向かい、声を大きくした。
「俺は姫様誘拐事件と魔人国侵攻の大きな2つの事件を、ライト様が素早く対応し、あっという間に解決する様を直接見ている!
自分でも信じられないぐらいにあっという間だ!
こんな凄い人は見た事ない!
俺は此の人に着いていく!
みんなも着いて来てくれ!」
「「「オーーーーッ!」」」
大歓声が会場を埋め尽くした。
次にメイアさんがステージに上がる。
シ~~~~~~ン。
会場が氷の世界の様に静まり帰る。
えっ?何なの? 皆キリッとした顔になっていったよ?
「宜しくお願いします」
一礼し降りていく。次の王城警備隊長のエルドラさんは、気まずい空気の中での挨拶となった。
最後に王都警備隊長のガルバーニさんがステージに上がった。
「いや~ビックリだ!つい此の間、会ったばかりのライトがまさか男爵、まさか俺の上司になるなんてな!ガハハハハ!」
いつものノリでガルバーニさんは話し掛けてきた。
「宜しく頼むぜライト様。予算沢山回してくれよな!
其れから裏メイド隊に嫌がらせされたら、力には慣れないが悩みなら聞いてやるよ!」
力には慣れないんだ?
「嫌がらせなんかしませ~ん!」
「ガルバーニさんの意地悪~!」
「私達はライト様の味方です~!」
裏メイド隊からブーイングが殺到した。
「ゴホン」
メイアさんが咳払いをし会場に静寂が戻ると、メイアさんが次のプログラムを案内した。
「続きまして、此の場を借りライト様の奥方様候補の皆様をご紹介します」
会場は大きな拍手で賑わった。
はい?
奥方様候補の皆様?
「第1フィアンセは、国王様のご息女アルフィーナ王女様です」
アルフィーナ王女様がステージの袖から歩いてきた。
「国王様からの縁組みで始まったご縁ですが、アルフィーナ様はライト様に一目惚れしたとの事で、とても良いご縁だったと伺っております」
アルフィーナ王女様はお辞儀をした後に俺の隣に並んだ。
「第2フィアンセに、ライト様のお国でご学友であられたサツキ様」
えっ!
姫川さんが此方に歩いてくる。とても綺麗な薄いピンクのカクテルドレスを着て此方に歩いてくる。
(あの方はどなた?)(誰?誰?)(綺麗な人)
ステージの下がザワツキ出した。
えっ?
何で? ?
姫川さんもお辞儀をした後に隣に並ぶ。
「私、光斗君のお嫁さんになるんだよ(微笑み)」
何がどうなってるの?
「サツキ様はライト様の思い人で有られます」
「キャー素敵~」「羨ましい~」
またステージ下が賑わい出した。
「第3フィアンセに、カイゼス大将軍のご息女、ルミナ様」
はい?
ルミナ様が紫のフリフリが付いた可愛いドレスをなびかせ、走ってやってくる。
「ビックリじゃろ!我もビックリじゃ!」
何?此のイベント?
「第4フィアンセに銀の匙亭のご息女、セシリ様」
あう(汗)
セシリちゃんは水色で背中に大きなリボンが付いたドレスを着て、緊張で右手と右足、左手と左足を同じく動かしガチガチで歩いてくるよ?
俺は姫川さんにそっと聞いてみた。
「あの~、何があったの?」
「うふふ。其れはね……」
俺は話しを聞いてビックリした(汗)
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