ニッチなまーったりな、異世界、楽々のーんびり通販生活♪

ep.78 七色ファンデーション大ブレイク

　わわわわわ♪　わーーーーお！

　わはは～♪　わはは～♪

　人が押し寄せて来たっっ～～～～♪　人が押し寄せて来たっっ～～～～♪

　ぴーぽー　かむ　すわみーんぐっ～♪

　People came swarmingっっ～～～♪

　いえい！



　おっ、冒険者の掲示板がある。観てみよう～。

ピンクポンプの出す水は、普通の水よりもうまいと思う。
ダンジョンで水を飲めるのはうれしいけど、
持って帰れないのが残念。なんとかならないかな？

初級冒険者　弓使いのチキ


　へえ。水をくれるモンスターか。ダンジョンだと大切だよね？　喉渇くし。

　水をくれるモンスターって、

　実は生リアルな話、すごい天使みたいなモンスターだと思うな。


　普通に水を得るのって、本当に大変だから。

　きれいな水をダンジョンでくれるモンスターって、すごいいいヤツだと思う。


　初級ダンジョンって、なんかいいモンスター多いよね？

　なんだか、冒険者を助けるヤツが多いみたい。

　普通のダンジョンの初級ダンジョンだと、モンスターの種別が違ったりしないのかな？

　うーーん。ダンジョンって不思議だ。


　冒険者がんばってるな～。それよりは今、孤児たちのことだよね？




　孤児たちのため、僕は新しい商品を開発しようと思っていたんだ☆彡

　いけ好かない金持ちに、孤児たちの住んでるところを追い出されそうになっているし。




　さあ、これはどうしようかな？

　このままだと孤児たちの住む場所がなくなっちゃうっ！！！！

　僕が家を買ってあげてもいいと思うんだけど、それじゃ金持ちを懲らしめられない。




　ただそこでトラブル！　冒険者ギルドに人が押し寄せ大変なことになったゾっ☆彡

　ギルドの店の店員のメルティちゃんが言って来たッ。




「大変です！！！！　大変です！！！　店長っ！！！！」

「えっ？　どうしたのッ？　メルティちゃん」

「それがっ、七色ファンデーションが王太子が使ってることで火がついて、貴族の女性たちが、みんな、七色ファンデーションを求めて冒険者ギルドに押し寄せてきてるんです。店長を出せって言ってますっ！」




　なんでこんなときに！

　ひえええええ。




「こらああっ。伊佐木。てめえ、ハッピーリタイヤしたんだろうがっ。まだ、商売でギルドで騒ぎを起こすとはどういうこった？　ああンッッ！？」

「うわああ。ごめんなさい。ギルド長っ」

「おまえ、リタイヤしてねえじゃねえかっ。新しい売りものでまた騒ぎおこしやがってっっ。なめてんのかッッ」

　わわわ。ギルド長ブチ切れだよお。




　わわわ。多量の１万人以上の女の人が押し寄せて来ているッッ☆彡




「伊佐木を出しなさいっ。私は七色ファンデーションが欲しいのっ」

「伊佐木っ。伊佐木。七色ファンデーションを寄越しなさいっ」

「私が先よっ。私に七色ファンデーションをーーーーーーーーーーっ」

「七色ファンデーションを！」「七色ファンデーションっ！！！」「七色ファンデーションをッッ」




　冒険者ギルドは、ケンケンガクガクゥー♪

　ひえええええ。




　僕が冒険者ギルドで商売をやってることは知られている。だから、そこに、また、人工ダイヤのときと同じように、七色ファンデーションを求めて人が押し寄せて来たんだっ。

　冒険者ギルドはケンケンガクガクゥーーーー♪




　僕は孤児から、５人の１４歳の女の子、ミヤネ、クラメ、チャス、エッタ、マギーを雇って、しゃっきりと切り替えて女の子たちに言ったぞっ。

　孤児たちは大変な時期だけど、そういうとき、お金をあげるのってすごく大事なことだよね？

　うはは。僕ってできる店長かも～。