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二人の気持ち
しおりを挟む村長候補として、二人のどちらかと婚姻の儀を結んで欲しいと頼まれたアレクは完全に面食らっていた。
数秒、呆然とした後、アレクは冷静にならなければと思い直した。
そもそも、こんなことは間違っているのではないだろうか。
仮に僕が承諾したとして、二人は自分の気持ちをないがしろにして結婚をさせられるに違いないのだ。
だとしたら、それを正さねばならない。
「仮に僕が承諾したとしても、二人の気持ちが納得するはずがないんじゃないですか?」
アレクからの返答を聞いた村長は「ホッホッホッ」と笑っていた。
「その心配には及ばんよ、二人の気持ちが同意の上でこの場に立っているのじゃから」
えっ、どういうことだ。それってつまり・・・
「アレクさん、好きです!」
ソニアとレインからの愛の告白を受けたアレクは困惑していたのだった。
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