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僕たちはきっと間違わない

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アレクは尾行者を誘導するために、第一王女を人の気配がないところへと案内していた。



理由を聞かされずに付いてきて欲しいと言われた第一王女は、期待と不安に駆られているようだった。



アレク自身も少し急いでいるらしく、決断に迷っている第一王女の手を取って歩いていることに気付いていないようだった。



第一王女自身はアレクが無意識に手を引いていることに動揺して頬を赤らめていたこともあり、どこに連れて行こうとしているのかを考えている暇はなかった。



やがて、誰もいなくて薄暗い路地裏に第一王女を連れて行くと、アレクは第一王女の背中を路地の壁に押し当て壁ドンをしていたのだった。



「ちょっとアレクさん、なにするんですか?」



互いの顔が近くにあることで、余計に赤面しながら慌てふためいている第一王女に事情を説明しようとしたその瞬間

僕たちが入ってきた方から、一人の誰かが両手に一本のナイフを持って猛スピードで突き刺しにきていたのだった。
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