愛のカタチ

ちちまる

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四月の月の告白

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四月の夜。月は青白く、清潔感のある光を放っていた。
春の風が木々を揺らし、新しい季節の到来を告げる中、公園のベンチには二人の姿があった。

陸と茜。二人は高校時代のクラスメイトで、卒業後も深い友情で結ばれていた。
しかし、陸には茜に対して一つ、秘密の想いがあった。
彼は彼女に恋をしていたのだ。

「茜、四月の月、きれいだね。」陸は言葉を選びながら、彼女の方をちらりと見た。

茜は微笑みながら「うん、新しい季節の始まりを感じるね」と答えた。
彼女の声は柔らかく、四月の風に乗って彼の耳に届いた。

陸は心を決めて、深呼吸をした。
「茜、実は君に伝えたいことがあるんだ。」

茜は驚いたような顔をして陸を見つめた。
「何?」彼女の目には期待と不安が混じっていた。

「僕、君のことが好きだ。高校時代からずっと。だけど、友達としての関係を壊したくなくて、この想いを隠してきた。でも、もう隠せない。四月の月のように、僕の想いは明るく輝いているんだ。」

茜は一瞬何も言わなかった。
しかし、彼女の瞳には涙が浮かんでいた。
「陸…実は私も、同じように感じていたの。でも、君のことを失いたくなくて、この想いを隠していた。」

二人は四月の月の下、互いの想いを確かめ合った。月の光は二人を照らし、その瞬間を永遠に刻み込んだ。

新しい季節が始まる中、二人の関係も新しい一歩を踏み出したのだった。

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