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12.真実
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都市部を抜け車窓は山間部へものへと移ろいでいく。月明かりすら遮る木々は暗く、まるで僕たちを飲み込もうとする怪物のようだ。
ヘッドライトだけが頼りの山道を倉井は乱暴なハンドル捌きで進んでいく。道が蛇行するたびに車が右へ左へ大きく揺れる。どこかに掴まってないと遠心力で転びそうになるほどだ。
「もうちょっと安全運転できないのか」
「うるさい、黙ってろ。舌噛むぞ!」
肩を張ってハンドルを握る倉井は前方を一点に睨めつけている。その目は焦りと不安でいっぱいだ。
倉井も口ではああ言っていたが、内心野宮が死んでしまっていることに気づいているのだろう。きっと認めたくない一心で車を走らせているのだ。
これ以上チャチャを入れて事故でも起こされたら話にならないから、僕は口をつぐんだ。窓の外は相変わらず緑もとい闇ばかりでつまらない。
単調な風景を眺めていると、一日中走りまわった疲れのせいか眠気が一気に押し寄せた。
「……きろ! 起きろってば」
コツンと頭に衝撃を感じて目が覚めた。どうやら眠っていたらしい。横を見ると倉井がこっちを見ている。それにしても今の衝撃は……?
「今、叩いた?」
「叩いたとか大げさだな。小突いた程度だろ。それに声をかけたのに起きないオマエが悪い」
彼女はもう一度、人差し指で僕をこずくとシートベルトを外した。
「それより着いたぞ。降りろ」
時計を見ると、もうすぐ日付が変わろうとしていた。図書館を出てから四時間ほど経過したことになる。
昨日の今頃は野宮と国道をひたすら歩いていた。それすらも遠い記憶のようだ。
手のひらで顔を拭って、眠気を取り除いた。車から降りると、ひんやり秋の空気が僕の素肌にまとわりつく。
車は道路に面した墓地の駐車場に止まっていたようで、墓地よりも先に向かい側の畑が目に入った。今日の昼までこの近くを駆けずりまわっていた。懐かしい景色だ。
「おい、墓はこっちだ」
倉井にせっつかれ、墓地へと向かうが足取りは重い。なんせ夜の墓地だ。明かりもなく静寂なそこは幽霊が出そうで気味が悪い。
だがそんな考えもすぐに払拭した。何を隠そう、僕は今の今まで幽霊に恋をしていたじゃないか!
ポケットから紙切れを取り出す。くしゃくしゃになったそれを広げて野宮の墓を探した。
墓地は碁盤の目状に区画整理されていた。ブロックごとに建つ墓石はさながら大都市のビル群のようだ。
それにしても暗い。洗い場以外ろくに電灯がない。もともと墓参りなんて夜来るもんじゃないから必要がないと言えばそうなんだけど。
スマホを出して懐中電灯の代わりにする。バッテリーも心配だから明かりの強さを最小限にして辺りを照らした。
明かりが前方を照らした時、倉井が突然、小走りになった。そして、少し先にある墓の前で立ち止まると、僕を振り返って「あった!」と手招きをした。手元の紙切れをポケットにしまって彼女のもとへ向かった。
その墓にスマホのライトを当てると、達筆な字で『野宮家之墓』と刻まれていた。
「本当にあった……」
唖然としていると、墓の側面を覗き込んだ倉井が「ひゃあ!」と短い叫び声を上げた。
「どうした?」
「…………」
倉井は両手で口を押さえながら墓の側面を凝視している。彼女の見つめる先に僕も目をやると、そこには何か文字が書かれていた。
ライトを当てて見るとそれはこの墓に入っている故人の名前だった。野宮の名字を冠した名前が三つ並んでいる。どれも知らない名前だが、たぶん事故で亡くなったという家族だろう。
そしてその隣、一番最後にまだ彫られて新しい名前があった。
『野宮優月』
その名を見た途端、鼓動が激しくなったのが分かった。息が苦しい。野宮との思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。まるで体の中で嵐が吹き荒れているようだ。
野宮が死んでいるというのは覚悟していた。なのに目の奥底から熱いものがこみ上げてくる。それは次から次へと溢れ出し頬を濡らした。
「野宮……どうして死んじゃったんだよ」
「……あたしのせいだ。あたしが優月を死に追いやったんだ。クラスでの地位欲しさにあいつをいじめたせいで……」
ひざが土で汚れるのも構わず倉井は泣き崩れた。僕は咄嗟に彼女の肩を抱いた。小刻みな震えが伝わってくる。
「野宮が死んだのは君だけのせいじゃない。いろいろとタイミングが悪かったんだ……。それに奥本から助け出して和解したじゃないか」
「でも幽霊じゃん! もっと早く謝っていたら、あいつは……優月は死ななかったかもしれないのに!」
それから彼女は赤ん坊のようにおいおい泣いた。悲しみ、後悔、罪悪感。それらを含んだ涙が土の地面を濡らす。
今は何を言っても倉井を慰めることはできないだろう。僕はただ黙って彼女の肩を優しくさすった。
その時、ふと野宮の手紙の追伸を思い出した。
『莉奈は真実を知るときっと自分を責めてしまうと思います。そんな時は、天原さんが彼女を支えてあげてください。私の最後のわがままを聞いてください。お願いします。』
彼女はこうなることを予見していたのだ。だから倉井を僕に託した。
悲嘆にくれる倉井を見て僕は思った。
僕は死ねないと。
僕が死んだら倉井はさらに傷つくだろう。
それに僕のことを大切に思ってくれている人——家族しかいないが——その人たちがこんなふうに悲しむのは見たくない。そんな簡単なことを忘れていた。
だから僕は生きなきゃいけない。
そして、たまにでも今この時、死ななくてよかったと思える日があればいい。生きることを選んだことが正しかったと思える日が。
そうだ、帰ったら加賀さんから誘われていた写真スタジオの手伝いをしよう。
今はダメダメだけど、きっと大丈夫だ。だって人生はどう転ぶか分からない。
孤独だった僕だって野宮と出会ったことで初めて恋をした。好きな人と一緒にいることがこんなに楽しいことだなんて知らなかった。
他にも野宮と出会う前には考えもしなかったことをたくさん経験し、いろんな人に出会った。これから先もそんなことの連続だろう。
それに大好きな彼女の最後の願いだ。守らなければいけないに決まってる。天寿をまっとうするまで生きてやるよ。
やっと泣きおさまった倉井から手を離し、野宮の墓に向き直った。
「野宮、僕は君の願いを守る。だからそっちの世界で会うのはしばらくお預けだ。天国で〈やりたいこと〉でも見つけて幸せに暮らすんだ。いいな?」
突然吹いた風が草木を震わせてざわざわ鳴った。
僕にはそれが野宮の返事のように聞こえた。
風に飛ばされた木の葉が舞い上がった。見上げた空には優しい光をにじませた月が僕を見下ろしていた。
〈終〉
ヘッドライトだけが頼りの山道を倉井は乱暴なハンドル捌きで進んでいく。道が蛇行するたびに車が右へ左へ大きく揺れる。どこかに掴まってないと遠心力で転びそうになるほどだ。
「もうちょっと安全運転できないのか」
「うるさい、黙ってろ。舌噛むぞ!」
肩を張ってハンドルを握る倉井は前方を一点に睨めつけている。その目は焦りと不安でいっぱいだ。
倉井も口ではああ言っていたが、内心野宮が死んでしまっていることに気づいているのだろう。きっと認めたくない一心で車を走らせているのだ。
これ以上チャチャを入れて事故でも起こされたら話にならないから、僕は口をつぐんだ。窓の外は相変わらず緑もとい闇ばかりでつまらない。
単調な風景を眺めていると、一日中走りまわった疲れのせいか眠気が一気に押し寄せた。
「……きろ! 起きろってば」
コツンと頭に衝撃を感じて目が覚めた。どうやら眠っていたらしい。横を見ると倉井がこっちを見ている。それにしても今の衝撃は……?
「今、叩いた?」
「叩いたとか大げさだな。小突いた程度だろ。それに声をかけたのに起きないオマエが悪い」
彼女はもう一度、人差し指で僕をこずくとシートベルトを外した。
「それより着いたぞ。降りろ」
時計を見ると、もうすぐ日付が変わろうとしていた。図書館を出てから四時間ほど経過したことになる。
昨日の今頃は野宮と国道をひたすら歩いていた。それすらも遠い記憶のようだ。
手のひらで顔を拭って、眠気を取り除いた。車から降りると、ひんやり秋の空気が僕の素肌にまとわりつく。
車は道路に面した墓地の駐車場に止まっていたようで、墓地よりも先に向かい側の畑が目に入った。今日の昼までこの近くを駆けずりまわっていた。懐かしい景色だ。
「おい、墓はこっちだ」
倉井にせっつかれ、墓地へと向かうが足取りは重い。なんせ夜の墓地だ。明かりもなく静寂なそこは幽霊が出そうで気味が悪い。
だがそんな考えもすぐに払拭した。何を隠そう、僕は今の今まで幽霊に恋をしていたじゃないか!
ポケットから紙切れを取り出す。くしゃくしゃになったそれを広げて野宮の墓を探した。
墓地は碁盤の目状に区画整理されていた。ブロックごとに建つ墓石はさながら大都市のビル群のようだ。
それにしても暗い。洗い場以外ろくに電灯がない。もともと墓参りなんて夜来るもんじゃないから必要がないと言えばそうなんだけど。
スマホを出して懐中電灯の代わりにする。バッテリーも心配だから明かりの強さを最小限にして辺りを照らした。
明かりが前方を照らした時、倉井が突然、小走りになった。そして、少し先にある墓の前で立ち止まると、僕を振り返って「あった!」と手招きをした。手元の紙切れをポケットにしまって彼女のもとへ向かった。
その墓にスマホのライトを当てると、達筆な字で『野宮家之墓』と刻まれていた。
「本当にあった……」
唖然としていると、墓の側面を覗き込んだ倉井が「ひゃあ!」と短い叫び声を上げた。
「どうした?」
「…………」
倉井は両手で口を押さえながら墓の側面を凝視している。彼女の見つめる先に僕も目をやると、そこには何か文字が書かれていた。
ライトを当てて見るとそれはこの墓に入っている故人の名前だった。野宮の名字を冠した名前が三つ並んでいる。どれも知らない名前だが、たぶん事故で亡くなったという家族だろう。
そしてその隣、一番最後にまだ彫られて新しい名前があった。
『野宮優月』
その名を見た途端、鼓動が激しくなったのが分かった。息が苦しい。野宮との思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。まるで体の中で嵐が吹き荒れているようだ。
野宮が死んでいるというのは覚悟していた。なのに目の奥底から熱いものがこみ上げてくる。それは次から次へと溢れ出し頬を濡らした。
「野宮……どうして死んじゃったんだよ」
「……あたしのせいだ。あたしが優月を死に追いやったんだ。クラスでの地位欲しさにあいつをいじめたせいで……」
ひざが土で汚れるのも構わず倉井は泣き崩れた。僕は咄嗟に彼女の肩を抱いた。小刻みな震えが伝わってくる。
「野宮が死んだのは君だけのせいじゃない。いろいろとタイミングが悪かったんだ……。それに奥本から助け出して和解したじゃないか」
「でも幽霊じゃん! もっと早く謝っていたら、あいつは……優月は死ななかったかもしれないのに!」
それから彼女は赤ん坊のようにおいおい泣いた。悲しみ、後悔、罪悪感。それらを含んだ涙が土の地面を濡らす。
今は何を言っても倉井を慰めることはできないだろう。僕はただ黙って彼女の肩を優しくさすった。
その時、ふと野宮の手紙の追伸を思い出した。
『莉奈は真実を知るときっと自分を責めてしまうと思います。そんな時は、天原さんが彼女を支えてあげてください。私の最後のわがままを聞いてください。お願いします。』
彼女はこうなることを予見していたのだ。だから倉井を僕に託した。
悲嘆にくれる倉井を見て僕は思った。
僕は死ねないと。
僕が死んだら倉井はさらに傷つくだろう。
それに僕のことを大切に思ってくれている人——家族しかいないが——その人たちがこんなふうに悲しむのは見たくない。そんな簡単なことを忘れていた。
だから僕は生きなきゃいけない。
そして、たまにでも今この時、死ななくてよかったと思える日があればいい。生きることを選んだことが正しかったと思える日が。
そうだ、帰ったら加賀さんから誘われていた写真スタジオの手伝いをしよう。
今はダメダメだけど、きっと大丈夫だ。だって人生はどう転ぶか分からない。
孤独だった僕だって野宮と出会ったことで初めて恋をした。好きな人と一緒にいることがこんなに楽しいことだなんて知らなかった。
他にも野宮と出会う前には考えもしなかったことをたくさん経験し、いろんな人に出会った。これから先もそんなことの連続だろう。
それに大好きな彼女の最後の願いだ。守らなければいけないに決まってる。天寿をまっとうするまで生きてやるよ。
やっと泣きおさまった倉井から手を離し、野宮の墓に向き直った。
「野宮、僕は君の願いを守る。だからそっちの世界で会うのはしばらくお預けだ。天国で〈やりたいこと〉でも見つけて幸せに暮らすんだ。いいな?」
突然吹いた風が草木を震わせてざわざわ鳴った。
僕にはそれが野宮の返事のように聞こえた。
風に飛ばされた木の葉が舞い上がった。見上げた空には優しい光をにじませた月が僕を見下ろしていた。
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