アラフォー、勇者様溺愛旅~時々魔王も添えて~

草薙 紗々

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なんと!? 私が救世主!?

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 私の名前は創龍そうりゅう  あきら


 齢35を迎えたばかりの、アラフォーだ。




 今日も今日とて、社畜として頑張った…。




 トボトボと帰り道を歩いていると、コンビニと団地の僅かな隙間、空き地に、タンポポが群生しているのが見てとれた。




 あー。 もう春なんだなー。




 子供の頃は、蓮華レンゲスミレを見つけてはヤクルトの空き瓶に生けたり、タンポポやシロツメクサで、花かんむり作ったりしたなー…。




 懐かしいなー…。




 人が軽いノスタルジーに浸っていると、コンビニとビルの明かりのせいで、よく見えないハズの星空に、月と金星の方角から、えらくハッキリとした流れ星が見えた!




 ラッキー! お願い事、しなくっちゃ!




 幸せになりたい! 幸せになりたい 幸せになりたい!




 いや、まてよ? 大金持ちになりたいの方がよかったかな…?




 とにかく、今の社畜人生から解放されたーいっ!


 子供の頃みたく、自由に生きたーいっ!








 ………なかなか、消えないね…。


 あの流れ星…。




 え、てゆーか、此方に向かってきて来てない!?


 や、ヤバ…!?


 逃げ…!













          ピカッーーー。













 気がつくと、歩行者天国のど真ん中に寝そべっていた。


 道行く人々が、奇異な目で、此方をチラ見してくる。


 多分、ヤベー酔っぱらいとでも思われているんだろう。


 慌てて立ち直り、とりあえず、乱れた髪をなおそうと、コンビニの窓に向きなおるとー。








 (な、なんじゃこりゃぁあああああああ!!!)








 大声で叫びださなかった自分を褒めてやりたい。




 何せ、1度も染めたこともない、真っ黒だった私の髪が、色はそのままに、光が当たるたびに、7色に輝いているのだ。


 おまけに、瞳にも、7色の遊色が浮かんで、とっても綺麗……。




 なにこれ、神々し。




 じゃなくて!




 ど、どうしよう?!


 うちの会社、染め物カラーコンタクト禁止なのに、こんな派手派手になっちゃって!


 い、今すぐ黒髪カラー染めと黒色コンタクトレンズ買わなくちゃーーー!








 おちついてください………。






 へ?


 だ、誰?




 辺りを見回すけど、誰も私に関心なんてなさそうだ。


 派手な外見でチラ見はされてるけど…。








 おちついてください………。


 わたしの なは ククル………。


 いせかいの そうぞうしん…。 めがみです………。










 な、何だこれ?!


 頭の中から綺麗な声がするぞ?!


 こいつ直接脳内に…!


 じゃなくて!




 い、異世界だって!? それも、女神様?!


 そんな、漫画やアニメじゃあるまいし…。








 いいえ… ほんとうの はなしです………。


 アキラよ…。 よく きいてください………。


 いま わたしたちの せかいは


 まじん アスタロト によって


 かいめつの ききに ひんしているのです………。


 …


 アキラよ…


 どうか わたしたちの せかいを すくってください………


 あなたにしか できないのです………!




 ええええええええ!!!


 そ、そそそんなこと、突然言われましても、私、ただの社畜のアラフォー女ですし、その、あの、何の力も無いんです!








 いいえ………


 わたしと どうかした あなたには


 とほうもない ちからが めざめつつあるのですよ………。








 そ、そうなのかなぁ…?




 あっ!




 じ、じゃあ、異世界に行く前に、どうしてもやりたいことがあるんですが…!








 なんですか…?


 いまの あなたなら ぞうさもないこと………。








 「すみませーん!

ロト11、100口くださーい!

今キャリーオーバー中でしたよねぐへへへへへ」








 ………わたしは じんせんを あやまったかも しれません………。












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