アラフォー、勇者様溺愛旅~時々魔王も添えて~

草薙 紗々

文字の大きさ
8 / 20

シュラバ・ロワイヤル

しおりを挟む




  「ア、アスタロト様が、倒された…だと…!?」




 「それも、あの『元』勇者にだ!」




 「……待て。 あの黒髪の小僧から、幽かだが女神の『気エネルギー』を感じる……。」




 「そ、そうか! それで合点がいったぞ!

ククルッ! きゃつめっ!

 とっくに消滅したものと思っておったが!」




  「おそらく、あの小僧と同化することで、おめおめと生き延びておったのであろう……。

 しぶとい女よ……。」




  「待ってちょうだい。 今は、ククルなんか、どーでもいーわ。 アスタロト様の敵討ちをするのが、先決でしょう?」




 「おお、『魔の四天王』の言うとおりよ……。

ならば此度の件、我等『死の軍団』に任せてもらおう………。」




 「大事ないか、『死の四天王』よ。」




 「なぁに、死に損ないの女神とあんな小僧に、何ができる…? それに、数で言えば我が軍団が最大。

勇者と女神の首を、手土産にしてくれるわ……。」








          ◆◆◆








 「な、なんだ…!? あの、足音は…!?」




  「死の軍団だっ! あ、あんな大軍、いくら勇者様とその名剣でも、か、勝ち目がないっ…!!

 ひ、人死にが出るぞっ…!!」




 「こ、殺されるっ…!!」




 「嫌だっ!! 死にたくないっ!!」








  国王と、その妻や子供達の阿鼻叫喚の中、私はあるものを『つく』っていた。




  「ア、アキラ様…? な、なんですか? それ……?」




 「これ? とーーーっても良い物ようふふふふふふふ。」




 不安げにローザ姫に聞かれたので、とびっきりの笑顔で答えたら、何故か後ずされた。








  解せぬ。








 そうこうしている内に、魔物の軍勢が押し寄せて来たようね!




 さあ、来いよ!


  魔物ども!


 そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!








 私の手に握られているのは、『イングラムM10マシンガン』!


  しかも、9mmパラベラム弾には、お馴染み『緋緋色金ヒヒイロカネ』でコーティング済みよ!








  なんで、詳しいかって?








  その昔、一世を風靡した、ロワイヤルなバトル小説があってだな…。


 あまりに過激なバイオレンスな設定から、映画版はR-15。

 漫画版では、彼のファンでした。 はい。








 「ククル! 覚悟『パラララララララララッ!』




 「勇者め! 死『パラララララララララッ!』




 「小僧! 殺『パラララララララララッ!』








 雪崩れ込んでくる魔物どもを、撃って撃って、撃ちまくる!




 ステンバーイ…




 ステンバーイ…




 ゴウッ!








      『パラララララララララッ!』









 ………これ、あとで、供養搭とか、建てたいわねぇ…。


 後味悪いわぁ………。








 死屍累々、死体の山を踏みつけて、私達は上へと登って行った。




  うう…!




  この、足元から伝わる、グニャリとした感触が………!








  「ア、アキラ! 待ってください!

仲間が、セレスティンがまだ捕まったままなんです!」








 マルス様と、リュイン君と、クロウリー君が、必死の形相で訴えてくる。




  え?


 仲間って、もう1人いるの?




 「はい…。 彼女は、『影の四天王』ソーンブラの花嫁にされました…。

 無事だとは思いますが、何処で何をされているのかを思うと……!」




 な、なんだってー!?


 野郎!


  無理矢理女の子を花嫁にしていたなんて!


 『影の四天王』!


  お前、許されざるよ!?




  おい、ちょっと、其処の魔物!


  聞きたい事がある。




 「ひ、ひいいっ! 何でも喋るっ!

だ、だから、命ばかりは……!」




 いい心構えだ。


 『影の四天王』ソーンブラの居場所を言えっ!


 セレスティンという女の子が、其処に囚われている筈だっ!




 「か、『影の四天王』様なら…、この城の…、一番南…ぐふっ!」




 全てを言い終える前に、魔物は息絶えていた。




 「この、魔族の、面汚しが……! 小僧!

こうなったら、この『死の四天王』、スミェールチが相手だ! 死ぬがよ『パラララララララララッ!』




  全てを言い終える前に、スミェールチは息絶えていた。








 てゆーか、誰が、小僧やねん。








 「大体の目星はついたわっ! みんな! 城の南まで行くわよっ!






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

処理中です...