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幼少期
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魔法を見せてくれるというロット君に、俺は胸を高鳴らせながら見守った。
ロット君は、椅子から立ち上がりぼそぼそと何か呪文らしき言葉を唱えた後、靴でトントンと床を叩いた。
何語だよ、と言いたくなる言葉の羅列に待ったをかけようと口を開いたその時。
俺の前に、黒い生き物が浮いていた。
「うおっ!」
初めて見る生命体に体が一瞬浮いた。
黒いけど、半透明に透けている。
空中を泳ぐようにゆらりと揺れている。
体長は20センチくらいで魚みたいな形になったかと思えばグニャグニャと姿を変えてロット君の周りを旋回している。
「なになに、これ!ロット君が出したの?生き物?生きてんの?てか、どっから出てきたんお前!」
リュカの前ということも忘れ、素のまま矢継ぎ早に質問する俺に二人は笑いをこらえるように肩を揺らしていた。
それに気づいた俺は自分の失言にはっとした。
やべ、リュカの前で取り乱した姿を見せてしまった。
急に恥ずかしくなった俺は、ごまかすように咳ばらいをしてロット君に説明を求めた。
「それで…これは何なの?」
「くっ、これは…ふふ。これ…くっ。だめだ。喋れないっ」
ぶん殴るぞ。そんなに面白いか。
「ロット、笑いすぎだ。僕が教えよう」
そういうリュカも声が笑ってるからな?
「これは生き物じゃない。影だ。ほらさっき床を叩いただろ。ロットの影が具現化して動いてるんだ」
影?!これ影なの?!
「こ、これは兄上もできるんですか?」
「いや、僕は属性が風だから影を操ったりはできないんだ」
ほう、属性もあるのか。リュカは風属性と。
「ロット君の属性は何なのですか?」
「彼は、闇だよ」
ああ、なるほど。ぽいわ。
性格も陰湿だしな。
1人納得していると、ギロリと睨まれた。
普段ならイラつくところだが今は興奮してロット君に構ってあげられないんだ。ごめんよ。
ふよふよと浮いた影は少ししたらロット君の足元に吸い込まれていった。
おお、影が戻った。
くそっ。俺も魔法使いたい。
これほど自身の魔力の無さを恨むことはないだろう。
てか、さっき何語しゃべってたわけ?初めて聞いたんだけど。
「ねえ、ロット君、さっき何唱えてたの?呪文?」
純粋に何を言っていたのか気になったので聞いただけなのだがロット君はピクリと体を揺らした。
?何か変なことを言っただろうか。
「……あれはですね」
やっと口を開いたと思ったら、まだ言いづらそうにしている。
何だってんだ。さっき言ったことをそのまま大きな声で言ってくれればいいのに。
なかなか話してくれないのでそれならと、リュカを見るとこちらも気まずげな表情をしている。
そんなにおかしなことを言っただろうか。
はっ!もしかして…呪文を唱えたらまた魔法が発動して魔力が減っちゃうとか?
「リュカ君。ごめん無理しなくていいんだ。魔力がもったいないもんね」
そう気遣ったつもりだったのだがリュカ君はなぜか顔を赤くしていた。
なんで?
ロット君は、椅子から立ち上がりぼそぼそと何か呪文らしき言葉を唱えた後、靴でトントンと床を叩いた。
何語だよ、と言いたくなる言葉の羅列に待ったをかけようと口を開いたその時。
俺の前に、黒い生き物が浮いていた。
「うおっ!」
初めて見る生命体に体が一瞬浮いた。
黒いけど、半透明に透けている。
空中を泳ぐようにゆらりと揺れている。
体長は20センチくらいで魚みたいな形になったかと思えばグニャグニャと姿を変えてロット君の周りを旋回している。
「なになに、これ!ロット君が出したの?生き物?生きてんの?てか、どっから出てきたんお前!」
リュカの前ということも忘れ、素のまま矢継ぎ早に質問する俺に二人は笑いをこらえるように肩を揺らしていた。
それに気づいた俺は自分の失言にはっとした。
やべ、リュカの前で取り乱した姿を見せてしまった。
急に恥ずかしくなった俺は、ごまかすように咳ばらいをしてロット君に説明を求めた。
「それで…これは何なの?」
「くっ、これは…ふふ。これ…くっ。だめだ。喋れないっ」
ぶん殴るぞ。そんなに面白いか。
「ロット、笑いすぎだ。僕が教えよう」
そういうリュカも声が笑ってるからな?
「これは生き物じゃない。影だ。ほらさっき床を叩いただろ。ロットの影が具現化して動いてるんだ」
影?!これ影なの?!
「こ、これは兄上もできるんですか?」
「いや、僕は属性が風だから影を操ったりはできないんだ」
ほう、属性もあるのか。リュカは風属性と。
「ロット君の属性は何なのですか?」
「彼は、闇だよ」
ああ、なるほど。ぽいわ。
性格も陰湿だしな。
1人納得していると、ギロリと睨まれた。
普段ならイラつくところだが今は興奮してロット君に構ってあげられないんだ。ごめんよ。
ふよふよと浮いた影は少ししたらロット君の足元に吸い込まれていった。
おお、影が戻った。
くそっ。俺も魔法使いたい。
これほど自身の魔力の無さを恨むことはないだろう。
てか、さっき何語しゃべってたわけ?初めて聞いたんだけど。
「ねえ、ロット君、さっき何唱えてたの?呪文?」
純粋に何を言っていたのか気になったので聞いただけなのだがロット君はピクリと体を揺らした。
?何か変なことを言っただろうか。
「……あれはですね」
やっと口を開いたと思ったら、まだ言いづらそうにしている。
何だってんだ。さっき言ったことをそのまま大きな声で言ってくれればいいのに。
なかなか話してくれないのでそれならと、リュカを見るとこちらも気まずげな表情をしている。
そんなにおかしなことを言っただろうか。
はっ!もしかして…呪文を唱えたらまた魔法が発動して魔力が減っちゃうとか?
「リュカ君。ごめん無理しなくていいんだ。魔力がもったいないもんね」
そう気遣ったつもりだったのだがリュカ君はなぜか顔を赤くしていた。
なんで?
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