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瑠璃ちゃんの夢
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誰かを好きになるのってとても素敵なことなんだって。心がふわふわしてきらきらして、世界が輝いて見えるんだって。
私ね、好きな人のためなら何でもできると思う。不安だって言うなら、連絡先を全部消して、誰とも喋らない目も合わせないで、皆んなから嫌われたって構わない。苦しいなら助けてあげる。悲しいなら抱きしめてあげる。辛いならいつだって駆けつけるよ。朝でも夜でもどんな時でも。
だから分からなかった。私のことを好きだって言ってくれる人はたくさんいたけど、私の簡単なお願いにすら根を上げて離れていった。きっと、あの人たちの好きと、私の好きとは違ったんだ。それがとっても寂しくて、私を愛してくれる人は、私が愛せる人は、この世のどこにもいないんだって絶望した。
けれど、ある日私は見た。浜辺に流れ着いた何か。それを遠くから見た時、お相撲さんが倒れていると思って駆け寄った。それは、大きくぶよぶよしていて、あちこちが溶けたり潰れたりしている、そして中心にに大きな裂け目のある肉塊だった。大人は私の目を塞いでその場から遠ざけたけど、私は気になって仕方がなかった。何度も何度もしつこく母に聞くと、誰にも言っちゃ駄目よ、という言葉と共に一つのお話を教えてもらった。
人魚に愛された人間は、海に連れ去られてしまう。その鋭い爪で背中を切り裂かれ、身体の中身を魂ごと食べられてしまう。だから、人魚を見た人は決して海に近づいてはいけない。彼らは気まぐれで残忍で、人とは違うモノだから。
それを聞いて、私は思ったの。なんて素敵なお話なのかしら。愛しくて堪らなくて、その人の全部を食べてしまうなんて。きっとそれが真実の愛なんだ。欲しい欲しい欲しい!
人魚。私の運命の相手。だから、いつか出会える。
そう信じて生きてきた。人魚が足を得て人に交じって生活した、なんていう話もあるくらいだから、いつどこで巡り会うか分からない。だから、皆んなに優しくした。誰もが私を好きになってくれるように頑張った。髪の綺麗なあの子かな。肌の白いあの子かな。それとも、いつも静かなあの子かな。ずっとずっと探していた。その時間は本当に楽しくて、とっても切なかった。
そして、ついに、私は見つけた。
私ね、好きな人のためなら何でもできると思う。不安だって言うなら、連絡先を全部消して、誰とも喋らない目も合わせないで、皆んなから嫌われたって構わない。苦しいなら助けてあげる。悲しいなら抱きしめてあげる。辛いならいつだって駆けつけるよ。朝でも夜でもどんな時でも。
だから分からなかった。私のことを好きだって言ってくれる人はたくさんいたけど、私の簡単なお願いにすら根を上げて離れていった。きっと、あの人たちの好きと、私の好きとは違ったんだ。それがとっても寂しくて、私を愛してくれる人は、私が愛せる人は、この世のどこにもいないんだって絶望した。
けれど、ある日私は見た。浜辺に流れ着いた何か。それを遠くから見た時、お相撲さんが倒れていると思って駆け寄った。それは、大きくぶよぶよしていて、あちこちが溶けたり潰れたりしている、そして中心にに大きな裂け目のある肉塊だった。大人は私の目を塞いでその場から遠ざけたけど、私は気になって仕方がなかった。何度も何度もしつこく母に聞くと、誰にも言っちゃ駄目よ、という言葉と共に一つのお話を教えてもらった。
人魚に愛された人間は、海に連れ去られてしまう。その鋭い爪で背中を切り裂かれ、身体の中身を魂ごと食べられてしまう。だから、人魚を見た人は決して海に近づいてはいけない。彼らは気まぐれで残忍で、人とは違うモノだから。
それを聞いて、私は思ったの。なんて素敵なお話なのかしら。愛しくて堪らなくて、その人の全部を食べてしまうなんて。きっとそれが真実の愛なんだ。欲しい欲しい欲しい!
人魚。私の運命の相手。だから、いつか出会える。
そう信じて生きてきた。人魚が足を得て人に交じって生活した、なんていう話もあるくらいだから、いつどこで巡り会うか分からない。だから、皆んなに優しくした。誰もが私を好きになってくれるように頑張った。髪の綺麗なあの子かな。肌の白いあの子かな。それとも、いつも静かなあの子かな。ずっとずっと探していた。その時間は本当に楽しくて、とっても切なかった。
そして、ついに、私は見つけた。
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