36 / 61
第36話 結婚式③
しおりを挟む
「私も結婚式を挙げた時には、ものすごく緊張したものでございますわ」
髪結い担当のメイドが、当時を懐かしみながらそう語りほほほ……と笑う。
「私は今から大体40年前に結婚式を挙げましたわ。村唯一の小さな教会に村人皆が駆けつけてくださって……ぎゅうぎゅう詰めだったのは今でもはっきり覚えていますとも」
「まあ……! お相手はどのような方だったのですか?」
「私と同じく王宮で働く者でございます。彼は木々の剪定人でございまして、今も王宮で働いておりますわ」
聞けば出会いの場も王宮だったようだ。彼女の一目惚れから関係が始まったそう。
「結婚してからは楽しい思い出ばかり。子供達も皆立派に育っていきました……」
彼女以外からも結婚式についての話を聞いた。教会ではなく家でひっそりと式を挙げた者や、駆け落ちしてそのまま2人で式を挙げた者もいた。
「出来上がりましてございます」
「ありがとうございます……!」
鏡で己の姿を確認する。美しすぎてまるで自分では無いような感覚さえ覚えてしまった。
白いドレスに綺麗に結われた髪。そしてはっきりさせた色合いのお化粧にキラキラ輝くアクセサリー。今、私はこれでもかと言うくらいに輝いている。
「すごい……」
「美しく輝いておいででごさいますよ。メアリー様」
「皆さんありがとうございました……!」
気がついたら窓から朝の太陽の日差しが差し込んでいた。
もうそのような時間か……。結婚式が近づいてきている。
「では、移動するまでこちらでお待ちくださいませ」
「はい」
メイド達がお辞儀をしながらぞろぞろと部屋から退出していった。さあ、まだ時間がある。何をして時間を潰そうか。
本でも読もうかな……。と考えた私は本棚から本を取り出し、ぺらぺらとめくる。
この本は100年前の古本。当時のカルドナンドの歴史書である。今読んでいるページには当時の王子が妃を迎え結婚式を挙げたと記載がある。
妃はその後王太子妃となった。しかし子供が出来ず離縁し実家に戻った直後に妊娠が判明。妃は王太子へ再婚を要求するも、別の女性との再婚を決意した上に妾も大勢いた王太子はその願いを聞き入れなかった。妃はその後謎の死を遂げたとこの本には書かれている。おそらくは跡継ぎ問題を面倒な事にはしたくなかった思惑が働いていたのだろうと推察する。
「メアリー様、そろそろパレードのお時間でございます」
「わかりました、では向かいます」
ここで結婚式と披露宴の日程を脳内で確認の為に振り返る。まずはここ王宮から馬車で教会に向かう1回目のパレードが行われ、教会に到着すると結婚式が執り行われる。結婚式が終わった後、教会から王宮へと馬車で戻る2回目のパレードが行われた後、披露宴が王宮内で執り行われる。という流れだったはず。
そして結婚式で私が入場する際はイーゾルと共に入場する事にもなっている。本来花嫁は父親に腕を引かれて式場へと入って来るのだが、うちは父親があんなだし新たなラディカル子爵となったマルクも結婚式には来れない為代わりに当主代行を務める弟のイーゾルに決定したのだった。
そろそろ教会には既に大勢の招待客が訪れているだろう。契約結婚ではあるが式自体は本物だ。
「では、向かいましょう」
「はい、お願いします」
メイドに付き添われて部屋から出て、玄関ホールまで歩いていく。するとそこには赤い軍服姿に身を包んだレアード様が侍従らと共に立っていた。
「メアリー……!」
「レアード様! おはようございます……! きょ、今日はよろしくお願いします……!」
「ああ、こちらこそよろしく頼むよ。それにしてもメアリー、とてもきれいだな」
「は、はい……ありがとうございます」
だめだ、そんな事言われたら顔が赤くなる。両頬から熱がぽおっと放出されていくのが分かる。身体のほかは寒さが勝っているのに、顔だけが熱い。
「メアリー、こっちにこい」
「れ、レアード様……」
彼に手を引かれ、馬車の出入り口まで歩み寄る。すると彼は私を軽やかに抱き寄せ、顔を近づけさせる。
あと少しで唇が触れそうな距離。でも互いの唇は重ならない。
「……やっぱり、誓いのキスまで取っておこう。本当は今すぐにでも口づけを交わしたい所なのだが」
ふふっと笑うレアード様に私は適わないな。と感じながら一緒に馬車に乗り込んだのだった。
馬車がゆっくりと進み始め、王宮の正門に到達した瞬間、王宮前の道で待ち構えている群衆から歓喜の声がこれでもかという大音量であがった。
「王太子様! メアリー様!」
「おめでとうございます!」
「メアリー様お美しい!」
「メアリー様ーー!」
私とレアード様の名前が大歓声となって湧き上がっているのが、身体中に響くようにして伝わってくる。それ程までに私達の結婚を祝福してくれているのがよくわかる。
「メアリー、俺の声は聞こえるか?」
レアード様が耳元で囁く。勿論彼の声はちゃんと聞こえている。
「はい、聞こえております」
「ありがとう。これ程の大歓声となると、俺達の声がかき消されてしまいそうだ」
「そうですね……すごい歓声です……!」
契約結婚である事を彼らは知らないはず。だからあんなに歓声をあげて喜んでいるのか。
「レアード様。私は今すごく幸せです」
「俺もだ。メアリー」
ウィルソン様とは違う。本当に心の底から幸せに満ち溢れている……!
「はじめてです。こんなの……こんな気持ち……」
幸せに包まれた私達は、教会へと到着した。レアード様の手を借りながら馬車を降りると教会からも歓声があがる。
「姉ちゃん、王太子殿下。お待ちしておりました」
「イーゾル……お待たせ。エスコートよろしくね」
「ああ、姉ちゃん任せてよ」
先にレアード様が教会内の式場に入場し、少し間をおいてから私はイーゾルと式場に入りヴァージンロードをゆっくりと歩く。
荘厳なパイプオルガンの演奏に、周囲の雰囲気。でも今の私からは緊張は消えて幸せに包まれている。
結婚式は粛々と進み、いよいよあの瞬間が訪れる。
「新郎新婦よ、健やかなる時も病める時も、互いを思いやり愛すると誓いますか?」
私とレアード様は一緒に力強く、誓います! と答える。
「では、誓いのキスをここに」
互いに向き直り、ヴェールがレアード様の手により持ち上げられる。そして唇がそっと重なった。
髪結い担当のメイドが、当時を懐かしみながらそう語りほほほ……と笑う。
「私は今から大体40年前に結婚式を挙げましたわ。村唯一の小さな教会に村人皆が駆けつけてくださって……ぎゅうぎゅう詰めだったのは今でもはっきり覚えていますとも」
「まあ……! お相手はどのような方だったのですか?」
「私と同じく王宮で働く者でございます。彼は木々の剪定人でございまして、今も王宮で働いておりますわ」
聞けば出会いの場も王宮だったようだ。彼女の一目惚れから関係が始まったそう。
「結婚してからは楽しい思い出ばかり。子供達も皆立派に育っていきました……」
彼女以外からも結婚式についての話を聞いた。教会ではなく家でひっそりと式を挙げた者や、駆け落ちしてそのまま2人で式を挙げた者もいた。
「出来上がりましてございます」
「ありがとうございます……!」
鏡で己の姿を確認する。美しすぎてまるで自分では無いような感覚さえ覚えてしまった。
白いドレスに綺麗に結われた髪。そしてはっきりさせた色合いのお化粧にキラキラ輝くアクセサリー。今、私はこれでもかと言うくらいに輝いている。
「すごい……」
「美しく輝いておいででごさいますよ。メアリー様」
「皆さんありがとうございました……!」
気がついたら窓から朝の太陽の日差しが差し込んでいた。
もうそのような時間か……。結婚式が近づいてきている。
「では、移動するまでこちらでお待ちくださいませ」
「はい」
メイド達がお辞儀をしながらぞろぞろと部屋から退出していった。さあ、まだ時間がある。何をして時間を潰そうか。
本でも読もうかな……。と考えた私は本棚から本を取り出し、ぺらぺらとめくる。
この本は100年前の古本。当時のカルドナンドの歴史書である。今読んでいるページには当時の王子が妃を迎え結婚式を挙げたと記載がある。
妃はその後王太子妃となった。しかし子供が出来ず離縁し実家に戻った直後に妊娠が判明。妃は王太子へ再婚を要求するも、別の女性との再婚を決意した上に妾も大勢いた王太子はその願いを聞き入れなかった。妃はその後謎の死を遂げたとこの本には書かれている。おそらくは跡継ぎ問題を面倒な事にはしたくなかった思惑が働いていたのだろうと推察する。
「メアリー様、そろそろパレードのお時間でございます」
「わかりました、では向かいます」
ここで結婚式と披露宴の日程を脳内で確認の為に振り返る。まずはここ王宮から馬車で教会に向かう1回目のパレードが行われ、教会に到着すると結婚式が執り行われる。結婚式が終わった後、教会から王宮へと馬車で戻る2回目のパレードが行われた後、披露宴が王宮内で執り行われる。という流れだったはず。
そして結婚式で私が入場する際はイーゾルと共に入場する事にもなっている。本来花嫁は父親に腕を引かれて式場へと入って来るのだが、うちは父親があんなだし新たなラディカル子爵となったマルクも結婚式には来れない為代わりに当主代行を務める弟のイーゾルに決定したのだった。
そろそろ教会には既に大勢の招待客が訪れているだろう。契約結婚ではあるが式自体は本物だ。
「では、向かいましょう」
「はい、お願いします」
メイドに付き添われて部屋から出て、玄関ホールまで歩いていく。するとそこには赤い軍服姿に身を包んだレアード様が侍従らと共に立っていた。
「メアリー……!」
「レアード様! おはようございます……! きょ、今日はよろしくお願いします……!」
「ああ、こちらこそよろしく頼むよ。それにしてもメアリー、とてもきれいだな」
「は、はい……ありがとうございます」
だめだ、そんな事言われたら顔が赤くなる。両頬から熱がぽおっと放出されていくのが分かる。身体のほかは寒さが勝っているのに、顔だけが熱い。
「メアリー、こっちにこい」
「れ、レアード様……」
彼に手を引かれ、馬車の出入り口まで歩み寄る。すると彼は私を軽やかに抱き寄せ、顔を近づけさせる。
あと少しで唇が触れそうな距離。でも互いの唇は重ならない。
「……やっぱり、誓いのキスまで取っておこう。本当は今すぐにでも口づけを交わしたい所なのだが」
ふふっと笑うレアード様に私は適わないな。と感じながら一緒に馬車に乗り込んだのだった。
馬車がゆっくりと進み始め、王宮の正門に到達した瞬間、王宮前の道で待ち構えている群衆から歓喜の声がこれでもかという大音量であがった。
「王太子様! メアリー様!」
「おめでとうございます!」
「メアリー様お美しい!」
「メアリー様ーー!」
私とレアード様の名前が大歓声となって湧き上がっているのが、身体中に響くようにして伝わってくる。それ程までに私達の結婚を祝福してくれているのがよくわかる。
「メアリー、俺の声は聞こえるか?」
レアード様が耳元で囁く。勿論彼の声はちゃんと聞こえている。
「はい、聞こえております」
「ありがとう。これ程の大歓声となると、俺達の声がかき消されてしまいそうだ」
「そうですね……すごい歓声です……!」
契約結婚である事を彼らは知らないはず。だからあんなに歓声をあげて喜んでいるのか。
「レアード様。私は今すごく幸せです」
「俺もだ。メアリー」
ウィルソン様とは違う。本当に心の底から幸せに満ち溢れている……!
「はじめてです。こんなの……こんな気持ち……」
幸せに包まれた私達は、教会へと到着した。レアード様の手を借りながら馬車を降りると教会からも歓声があがる。
「姉ちゃん、王太子殿下。お待ちしておりました」
「イーゾル……お待たせ。エスコートよろしくね」
「ああ、姉ちゃん任せてよ」
先にレアード様が教会内の式場に入場し、少し間をおいてから私はイーゾルと式場に入りヴァージンロードをゆっくりと歩く。
荘厳なパイプオルガンの演奏に、周囲の雰囲気。でも今の私からは緊張は消えて幸せに包まれている。
結婚式は粛々と進み、いよいよあの瞬間が訪れる。
「新郎新婦よ、健やかなる時も病める時も、互いを思いやり愛すると誓いますか?」
私とレアード様は一緒に力強く、誓います! と答える。
「では、誓いのキスをここに」
互いに向き直り、ヴェールがレアード様の手により持ち上げられる。そして唇がそっと重なった。
710
あなたにおすすめの小説
「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。
木山楽斗
恋愛
父親同士の仲が良いレミアナとアルペリオは、幼少期からよく一緒に遊んでいた。
二人はお互いのことを兄や妹のように思っており、良好な関係を築いていたのである。
そんな二人は、婚約を結ぶことになった。両家の関係も非常に良好であったため、自然な流れでそうなったのだ。
気心のしれたアルペリオと婚約できることを、レミアナは幸いだと思っていた。
しかしそんな彼女に、アルペリオはある日突然婚約破棄を告げてきた。
「……君のことは妹としか思えない。そんな君と結婚するなんて無理だ」
アルペリオは、レミアナがいくら説得しても聞き入れようとしなかった。両家が結んだ婚約を、彼は独断で切り捨てたのである。
そんなアルペリオに、レミアナは失望していた。慕っていた兄のあまりのわがままさに、彼女の気持ちは冷めてしまったのである。
そうして婚約破棄されたレミアナは、しばらくして知ることになった。
アルペリオは、とある伯爵夫人と交際していたのだ。
その事実がありながら、アルペリオはまだレミアナの兄であるかのように振る舞ってきた。
しかしレミアナは、そんな彼を切り捨てる。様々な要素から、既に彼女にはアルペリオを兄として慕う気持ちなどなくなっていたのである。
※あらすじを少し変更しました。(2023/11/30)
※予想以上の反響に感想への返信が追いついていません。大変申し訳ありません。感想についてはいつも励みになっております。本当にありがとうございます。(2023/12/03)
※誤字脱字などのご指摘ありがとうございます。大変助かっています。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。
秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」
私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。
「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」
愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。
「――あなたは、この家に要らないのよ」
扇子で私の頬を叩くお母様。
……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。
消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。
継母の嫌がらせで冷酷な辺境伯の元に嫁がされましたが、噂と違って優しい彼から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるアーティアは、継母に冷酷無慈悲と噂されるフレイグ・メーカム辺境伯の元に嫁ぐように言い渡された。
継母は、アーティアが苦しい生活を送ると思い、そんな辺境伯の元に嫁がせることに決めたようだ。
しかし、そんな彼女の意図とは裏腹にアーティアは楽しい毎日を送っていた。辺境伯のフレイグは、噂のような人物ではなかったのである。
彼は、多少無口で不愛想な所はあるが優しい人物だった。そんな彼とアーティアは不思議と気が合い、やがてお互いに惹かれるようになっていく。
2022/03/04 改題しました。(旧題:不器用な辺境伯の不器用な愛し方 ~継母の嫌がらせで冷酷無慈悲な辺境伯の元に嫁がされましたが、溺愛されています~)
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
私から何でも奪い取る妹は、夫でさえも奪い取る ―妹の身代わり嫁の私、離縁させて頂きます―
望月 或
恋愛
「イヤよっ! あたし、大好きな人がいるんだもの。その人と結婚するの。お父様の言う何たらって人と絶対に結婚なんてしないわっ!」
また始まった、妹のワガママ。彼女に届いた縁談なのに。男爵家という貴族の立場なのに。
両親はいつも、昔から可愛がっていた妹の味方だった。
「フィンリー。お前がプリヴィの代わりにルバロ子爵家に嫁ぐんだ。分かったな?」
私には決定権なんてない。家族の中で私だけがずっとそうだった。
「お前みたいな地味で陰気臭い年増なんて全く呼んでないんだよ! ボクの邪魔だけはするなよ? ワガママも口答えも許さない。ボクに従順で大人しくしてろよ」
“初夜”に告げられた、夫となったルバロ子爵の自分勝手な言葉。それにめげず、私は子爵夫人の仕事と子爵代理を務めていった。
すると夫の態度が軟化していき、この場所で上手くやっていけると思った、ある日の夕方。
夫と妹が腕を組んでキスをし、主に密会に使われる宿屋がある路地裏に入っていくのを目撃してしまう。
その日から連日帰りが遅くなる夫。
そしてある衝撃的な場面を目撃してしまい、私は――
※独自の世界観です。ツッコミはそっと心の中でお願い致します。
※お読みになって不快に思われた方は、舌打ちしつつそっと引き返しをお願い致します。
※Rシーンは「*」を、ヒロイン以外のRシーンは「#」をタイトルの後ろに付けています。
[完結中編]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@女性向け・児童文学・絵本
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
突然、婚約解消を告げられたリューディア・コンラット。
彼女はこのリンゼイ国三大魔法公爵家のご令嬢。
彼女の婚約者はリンゼイ国第一王子のモーゼフ・デル・リンゼイ。
彼は眼鏡をかけているリューディアは不細工、という理由で彼女との婚約解消を口にした。
リューディアはそれを受け入れることしかできない。
それに眼鏡をかけているのだって、幼い頃に言われた言葉が原因だ。
余計に素顔を晒すことに恐怖を覚えたリューディアは、絶対に人前で眼鏡を外さないようにと心に決める。
モーゼフとの婚約解消をしたリューディアは、兄たちに背中を押され、今、新しい世界へと飛び出す。
だけど、眼鏡はけして外さない――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる