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皆のそれから
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シュネル・ルナリア公爵令嬢はギルテット第5王子と結婚しデリアの町に生涯暮らし続けた。医学薬学だけでなくデリアの町の発展にも尽力した彼らの間には3人の子供が生まれた。そのうち長男であるマインロットもまた医者としての道を歩んだのだった。
シュネルは90歳、ギルテット王子は92歳でこの世を去った。家族に見守られながらの穏やかな最期だった。
バティス・グレゴリアスはギルテット王子夫妻と共にデリアの町の発展に尽力し領地経営も素晴らしいものがあったため子爵から伯爵に爵位があがった。彼は隣国の大商人の娘を妻とし、ギルテット夫妻と同じく3人の子供に恵まれたが妻は第3子を産んでまもなく亡くなった。それからは後妻はもたず1人で子供達を立派に育て上げ76歳の時に亡くなった。子供のうち長女のバルジナは侯爵家へと嫁いでいる。
ジュリエッタ・グレゴリアスは刑務所を出た後は貴族ではなく平民としての暮らしを余儀なくさせられた。娼婦として生計を立てていた彼女だが○○年○月、娼館内で見られていたのを最後に消息が途絶えている。事件性はないものとされてはいるが彼女がどうなったのかはわからない。なおサルマティア国には彼女と似た人物がいたという噂ももことしやかに流れているが真相は不明である。
シュタイナーはルナリア公爵家とデリアの町を行き来しつつこちらも大往生を遂げた。またマリアーナ・ルナリア公爵令嬢は王妃として皆の注目の的となった。5人の子供を出産した王妃マリアーナだが、彼女の出産時にはギルテット夫妻も駆けつけて医療行為に携わったという。
シュネルは90歳、ギルテット王子は92歳でこの世を去った。家族に見守られながらの穏やかな最期だった。
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