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第51話
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「よくやった、クリスよ」
「父上」
「では、3人はこれより捕縛しこちらで罪にかける。また調査の結果子爵領は悪魔の獣が出て管理があまり行き届いていないとも聞いたな」
国王陛下の言葉に手を挙げて待って欲しい! と答える人物がいた。イリアス様だ。イリアス様はそのまま速足で国王陛下とクリス様の前に歩み寄った。そしてひざまずく。
「ソヴィは今は我が王太子妃です。ロイナ国の者です。ソヴィに関してはロイナ国で罪にかけます」
イリアス様の言葉に国王陛下とクリス様は互いに顔を見合わせた。確かにソヴィはザパルディ国からロイナ国へ渡り、今はロイナ国の人間である。2人の表情からはソヴィの処遇についてどうすべきかを考えているのがすぐに理解できた。
「それに、リリーネ子爵は我が妻の大事な両親。領地の事に関しても寛大な処置を……」
「……それはできない」
クリス様がイリアス様の言葉を遮るようにして口を開いた。彼は両手をぎゅっと握りしめ、震えさせている。
「私の婚約者の両親を殺したのはリリーネ子爵だ。きちんと罰せなければ不公平だ。それにイリアス様は自身のご両親をもし殺されたら、寛大な処置なんて出来るのか?」
「……っ!」
「父上、お願いします」
「わかった。リリーネ子爵は死罪。リリーネ子爵の妻とソヴィ・リリーネは監獄にて終身刑と処す!」
国王陛下の断罪宣言に、貴族や王族らからは歓声と悲鳴と怒号が入り混じった声が巻き起こる。兵が3人を連れてダンスホールから出ていこうとする。
「イリアス様! いやっ離してよ!」
「ソヴィ……」
「助けて! マリーナ、どうにかしなさいよ! 私はロイナ国の王太子妃よ?!」
3人は叫んで抵抗を見せるも、兵には無力。ただただどこかへと連行されていくより他無かったのだった。クリス様はふっと肩で大きく息を吐いた。
「これで裁かれる。マリーナの祖父母も殺した犯人も調査が進んでいるからそちらも明らかになるはずだ」
「クリス様……」
「良かった。マリーナ」
「……良かったとは?」
イリアス様がクリス様と国王陛下に対してにこにこと邪悪な笑顔を浮かべていた。何か嫌な予感がしたので私はすぐさま国王陛下と王妃様、クリス様へ下がるように進言する。
「3人とも、下がってください!」
「やはり聖女。察するのが早いか」
「……イリアス王太子。何を考えている……?」
イリアス様が右手を上にあげた。そして指をぱちんと鳴らすと、彼の周囲から黒い靄が生まれそこから黒いローブを着用した者達が次々と姿を現す。黒いローブはくしくも、あの時リリーネ子爵が着ていたものと全く同じデザインだった。
「やれ」
「はっ」
黒いローブを着用した者達が一斉に私へ向けて猛スピードで近づいてきたので、私は魔法でシールドを張る。
「ぐっ!!」
黒いローブを着用した者達は全て私の張ったシールドにはじき返されて、そのままきりもみしながら吹っ飛んでいった。
「やはり聖女……一筋縄ではいかないか」
「イリアス様! 何をする!」
クリス様が私を抱き寄せ、イリアス様に大声を上げるもイリアス様は余裕と言った笑みを見せる。その姿に私はやや不気味さを感じ取っていた。
「聖女についてはあきらめよう。またの機会にする。ザパルディ国の国王よ! ロイナ国は再びこの国へと攻める事を決めた!」
「なっ……!」
「それに此度の件、捕縛した事で我が妻とその両親への不敬罪も勿論成立する。ロイナ国はこの悪逆極まりない国を許す事は無いだろう!」
今までずっとにこにこと穏やかな笑みを見せていたイリアス様の目はまるで別人のように見開かれ、鋭い眼光を放っている。周囲の貴族や王族方は彼の放つ眼光とオーラにすっかり飲み込まれ、身を震わせていた。私も彼の眼光と威圧的なオーラに飲み込まれないように、足を踏ん張る。
「……分かった。下がりなさい」
国王陛下はそう返すのがやっとだったようだ。
「近いうちにザパルディ国には天罰が下るだろう」
そうイリアス様は言い残し、ダンスホールを後にしたのだった。彼が呼んだ黒いローブの者達も彼に続き駆け足でダンスホールから去っていった。
ダンスホールにはしんとした氷のような冷たい雰囲気が流れ出す。
(まさか、こんな事になるなんて)
私もなんて言葉を出したら良いのか、分からない。すると、クリス様が重く閉ざしていた口を開いた。
「皆様、まずは落ち着いてください。リリーネ子爵が我が婚約者にした事は紛れもなく重罪。許す事は出来ない。それをイリアス様は寛大な処置とまるで3人をかばうような発言をした事、皆様はお聞きになりましたでしょう」
「……確かにそうだ」
「イリアス王太子は寛大な処置を、とおっしゃっていましたよね」
「……確かにかばってるような発言だ」
「そう! イリアス様の発言も、3人と同じようにこの国へ仇なすもの。つまり堂々とロイナ国と戦う権利がある。皆様、どうかお力をお貸しください。悪は必ず成敗されなければなりません」
クリス様はそう言って、貴族や王族方へと頭を深々と下げた。私も彼に続いて頭を下げる。
「私からもお願いです。どうか力を貸していただけますか?」
一瞬だけ重い沈黙が流れた。そして国王陛下と王妃様も私達と同じように頭を下げる。
「……分かった。我が国はザパルディ国を支援する!」
「我が国もザパルディ国を全面支援しよう。ロイナ国には長年痛い目にあわされているからな」
「我が国もお力をお貸しいたしましょう」
あちこちから温かに支援を願い出る声が聞こえた。その声は次第に大きくなり、渦を巻くように勢いも増していった。その声に王妃様は涙を流すと、更に勢いが強まる。
「共に頑張りましょう!」
「ロイナ国こそ、天罰を受けるべき国です!」
「皆様……ありがとうございます!」
私達は何度も何度も、皆に向かって頭を下げ続けたのであった。
こうして波乱だらけの夜会が終わり、私はクララ様とジュリーと共に帰宅の途に就く。馬車に乗り込もうとした時神父様から大きめの紙を1枚受け取った。
「聖女としての証書を作りました。ぜひ」
「ありがとうございます。額まだ印残ってますか?」
「今は消えていますね。試しに何か魔法を使ってくださいますか?」
神父様にそうお願いされたので、試しにぽんと花を生成して見せた。すると神父様とクララ様とジュリーが私の付帯部分に視線を向ける。
「なるほど。魔法を使う時、すなわち魔力を使う時に印が額に出るみたいですね」
額に聖女としての証が出る時は、魔力を使う時限定のようだ。普段は出ない事を知り、ちょっとだけ恥ずかしさが和らいだのだった。常時額に印が出たままだと目立つのでなんだか恥ずかしいなとは思っていた。
「なるほど。ありがとうございます」
「いえいえ、私達はずっと聖女の到来を待ち続けていました。あなたの聖女としての働きに期待します」
そう言って神父様はその場を速足で後にした。馬車の扉も締まり、クララ様の屋敷に向けて動き出す。私は座席に座り、ある事を考えていた。それは聖女としての働きという部分だ。
「クララ様」
「何?」
「聖女としての働きって、何でしょうか」
「……聖女としての働き……」
「クララ様もジュリー様も私が聖女である事を信じていました。そして私は聖女でした。ここから聖女として私は何をなすべき、なのでしょうか?」
端的に言えばゴールが見えないのだ。聖女候補から聖女になったのはいいけれど、聖女になった先の道がぼやけて見えないのだ。
これから私は何をすれば良いのかも良くわからない。勿論ジェリコ公爵としての公爵領の領地経営や大学院での授業はこなさなければならなう。では、聖女として何をしなければならないのか。このタイミングで私はその謎にぶつかっている。
「父上」
「では、3人はこれより捕縛しこちらで罪にかける。また調査の結果子爵領は悪魔の獣が出て管理があまり行き届いていないとも聞いたな」
国王陛下の言葉に手を挙げて待って欲しい! と答える人物がいた。イリアス様だ。イリアス様はそのまま速足で国王陛下とクリス様の前に歩み寄った。そしてひざまずく。
「ソヴィは今は我が王太子妃です。ロイナ国の者です。ソヴィに関してはロイナ国で罪にかけます」
イリアス様の言葉に国王陛下とクリス様は互いに顔を見合わせた。確かにソヴィはザパルディ国からロイナ国へ渡り、今はロイナ国の人間である。2人の表情からはソヴィの処遇についてどうすべきかを考えているのがすぐに理解できた。
「それに、リリーネ子爵は我が妻の大事な両親。領地の事に関しても寛大な処置を……」
「……それはできない」
クリス様がイリアス様の言葉を遮るようにして口を開いた。彼は両手をぎゅっと握りしめ、震えさせている。
「私の婚約者の両親を殺したのはリリーネ子爵だ。きちんと罰せなければ不公平だ。それにイリアス様は自身のご両親をもし殺されたら、寛大な処置なんて出来るのか?」
「……っ!」
「父上、お願いします」
「わかった。リリーネ子爵は死罪。リリーネ子爵の妻とソヴィ・リリーネは監獄にて終身刑と処す!」
国王陛下の断罪宣言に、貴族や王族らからは歓声と悲鳴と怒号が入り混じった声が巻き起こる。兵が3人を連れてダンスホールから出ていこうとする。
「イリアス様! いやっ離してよ!」
「ソヴィ……」
「助けて! マリーナ、どうにかしなさいよ! 私はロイナ国の王太子妃よ?!」
3人は叫んで抵抗を見せるも、兵には無力。ただただどこかへと連行されていくより他無かったのだった。クリス様はふっと肩で大きく息を吐いた。
「これで裁かれる。マリーナの祖父母も殺した犯人も調査が進んでいるからそちらも明らかになるはずだ」
「クリス様……」
「良かった。マリーナ」
「……良かったとは?」
イリアス様がクリス様と国王陛下に対してにこにこと邪悪な笑顔を浮かべていた。何か嫌な予感がしたので私はすぐさま国王陛下と王妃様、クリス様へ下がるように進言する。
「3人とも、下がってください!」
「やはり聖女。察するのが早いか」
「……イリアス王太子。何を考えている……?」
イリアス様が右手を上にあげた。そして指をぱちんと鳴らすと、彼の周囲から黒い靄が生まれそこから黒いローブを着用した者達が次々と姿を現す。黒いローブはくしくも、あの時リリーネ子爵が着ていたものと全く同じデザインだった。
「やれ」
「はっ」
黒いローブを着用した者達が一斉に私へ向けて猛スピードで近づいてきたので、私は魔法でシールドを張る。
「ぐっ!!」
黒いローブを着用した者達は全て私の張ったシールドにはじき返されて、そのままきりもみしながら吹っ飛んでいった。
「やはり聖女……一筋縄ではいかないか」
「イリアス様! 何をする!」
クリス様が私を抱き寄せ、イリアス様に大声を上げるもイリアス様は余裕と言った笑みを見せる。その姿に私はやや不気味さを感じ取っていた。
「聖女についてはあきらめよう。またの機会にする。ザパルディ国の国王よ! ロイナ国は再びこの国へと攻める事を決めた!」
「なっ……!」
「それに此度の件、捕縛した事で我が妻とその両親への不敬罪も勿論成立する。ロイナ国はこの悪逆極まりない国を許す事は無いだろう!」
今までずっとにこにこと穏やかな笑みを見せていたイリアス様の目はまるで別人のように見開かれ、鋭い眼光を放っている。周囲の貴族や王族方は彼の放つ眼光とオーラにすっかり飲み込まれ、身を震わせていた。私も彼の眼光と威圧的なオーラに飲み込まれないように、足を踏ん張る。
「……分かった。下がりなさい」
国王陛下はそう返すのがやっとだったようだ。
「近いうちにザパルディ国には天罰が下るだろう」
そうイリアス様は言い残し、ダンスホールを後にしたのだった。彼が呼んだ黒いローブの者達も彼に続き駆け足でダンスホールから去っていった。
ダンスホールにはしんとした氷のような冷たい雰囲気が流れ出す。
(まさか、こんな事になるなんて)
私もなんて言葉を出したら良いのか、分からない。すると、クリス様が重く閉ざしていた口を開いた。
「皆様、まずは落ち着いてください。リリーネ子爵が我が婚約者にした事は紛れもなく重罪。許す事は出来ない。それをイリアス様は寛大な処置とまるで3人をかばうような発言をした事、皆様はお聞きになりましたでしょう」
「……確かにそうだ」
「イリアス王太子は寛大な処置を、とおっしゃっていましたよね」
「……確かにかばってるような発言だ」
「そう! イリアス様の発言も、3人と同じようにこの国へ仇なすもの。つまり堂々とロイナ国と戦う権利がある。皆様、どうかお力をお貸しください。悪は必ず成敗されなければなりません」
クリス様はそう言って、貴族や王族方へと頭を深々と下げた。私も彼に続いて頭を下げる。
「私からもお願いです。どうか力を貸していただけますか?」
一瞬だけ重い沈黙が流れた。そして国王陛下と王妃様も私達と同じように頭を下げる。
「……分かった。我が国はザパルディ国を支援する!」
「我が国もザパルディ国を全面支援しよう。ロイナ国には長年痛い目にあわされているからな」
「我が国もお力をお貸しいたしましょう」
あちこちから温かに支援を願い出る声が聞こえた。その声は次第に大きくなり、渦を巻くように勢いも増していった。その声に王妃様は涙を流すと、更に勢いが強まる。
「共に頑張りましょう!」
「ロイナ国こそ、天罰を受けるべき国です!」
「皆様……ありがとうございます!」
私達は何度も何度も、皆に向かって頭を下げ続けたのであった。
こうして波乱だらけの夜会が終わり、私はクララ様とジュリーと共に帰宅の途に就く。馬車に乗り込もうとした時神父様から大きめの紙を1枚受け取った。
「聖女としての証書を作りました。ぜひ」
「ありがとうございます。額まだ印残ってますか?」
「今は消えていますね。試しに何か魔法を使ってくださいますか?」
神父様にそうお願いされたので、試しにぽんと花を生成して見せた。すると神父様とクララ様とジュリーが私の付帯部分に視線を向ける。
「なるほど。魔法を使う時、すなわち魔力を使う時に印が額に出るみたいですね」
額に聖女としての証が出る時は、魔力を使う時限定のようだ。普段は出ない事を知り、ちょっとだけ恥ずかしさが和らいだのだった。常時額に印が出たままだと目立つのでなんだか恥ずかしいなとは思っていた。
「なるほど。ありがとうございます」
「いえいえ、私達はずっと聖女の到来を待ち続けていました。あなたの聖女としての働きに期待します」
そう言って神父様はその場を速足で後にした。馬車の扉も締まり、クララ様の屋敷に向けて動き出す。私は座席に座り、ある事を考えていた。それは聖女としての働きという部分だ。
「クララ様」
「何?」
「聖女としての働きって、何でしょうか」
「……聖女としての働き……」
「クララ様もジュリー様も私が聖女である事を信じていました。そして私は聖女でした。ここから聖女として私は何をなすべき、なのでしょうか?」
端的に言えばゴールが見えないのだ。聖女候補から聖女になったのはいいけれど、聖女になった先の道がぼやけて見えないのだ。
これから私は何をすれば良いのかも良くわからない。勿論ジェリコ公爵としての公爵領の領地経営や大学院での授業はこなさなければならなう。では、聖女として何をしなければならないのか。このタイミングで私はその謎にぶつかっている。
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