私が本物の聖女です。~偽聖女の妹の代わりに王太子の治療と性処理をしたら溺愛されるようになりまして~

二位関りをん

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第15話 もう一度会えるだろうか。(エドワード視点)※

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 俺……エドワードは王太子。父親は国王だが王妃であった母親は既に病気で他界している。父親に再婚の意志も側室を王妃に格上げする意志も無く、王妃の座はいまだ空席のままだ。
 父親である国王には側室が5人いる。その側室達との間に娘となる王女が7人、そして俺と側室との子であるバンディという男子がいる。王女は7人中すでに5人が他国の王族や自国の貴族などに嫁に出て王宮にはいない。残る2人もそれぞれ他国や自国の公爵家と婚約が決まり、成人後すみやかに嫁入りする予定だ。
 バンディの母親は側室の中でも最も地位が低い……平民の出の出身という事もあり、彼はアルトラ公爵家へ養子に出されている。王宮の学校……王宮学院を卒業後はアルトラ公爵の地位を継ぐ予定も決まっている。
 俺は王太子及び国王になるべく、幼い頃から勉学と武術などに取り組んできた。

「エドワード様! もっと腰を落として!」
「こ、こうですか?」
「そう! そしてもっと鋭く構えるのです!」

 正直な所剣術は苦手分野だった。だが俺の立場で剣術が苦手だなんて恥以外の何でもない。なので王宮の学校に通うものの誰よりも練習に励み努力したのも相まって、最終的には学校1の強さと技術を習得するまでに至った。
 その後も乗馬に魔術に領地経営など様々な事柄を王宮学院で学んだ。ああ、夜伽……世継ぎの作り方も簡単ではあるが習った。
 王宮学院を卒業し、王太子になった俺はすぐに戦争に従軍する事になった。この国はどちらかと言えば小国。非常事態となると王族も貴族も関係なく戦争に駆り出される。学院では同期だった男子達も殆どが兵として招集された。

「王太子! 敵の攻撃が迫ってきております!」
「皆! 一旦撤退して体勢を立て直すぞ! 急げ!」

 激戦地の峠。我が軍は奇襲を受けるべく忍び込んだのはいいが、数で勝る相手に気づかれ猛攻を受けた。戦況は極めて劣勢。一旦撤退して再度立て直すべく軍に指示を出した時だった。
 どん! という衝撃を最後に記憶も気も失った。目が覚めた時には野戦病院に運ばれていた。

(……生きている)

 目が開き、顔を動かせたのは良いが手足はいまだ動かないしまだ衝撃音が鼓膜と脳内に残ってぐわんぐわんと鳴り響いていた。そのせいかめまいもし始めたのだった。
 そんな中再会したのがマルガリータだった。まだ王子だった時、彼女のいる孤児院に視察に訪れる事になったのが出会いのきっかけだった。

「シスターは勿論孤児とも仲良くしてくださいね」
「はい」

 側近にそう言われた俺は頷いてその通りにした。だが、孤児院の建物が気になり、うろちょろと見て回った時に躓いて転んでしまった。そんな中マルガリータと中庭でぱたりと出くわしたのだった。

「あ……」
「お、王子。大丈夫ですか?」
「うん……派手に転んだから、痛い……何かあればいいんだけど……」
「わ、私……治せます」

 マルガリータは治癒魔法を俺にかけた。すると擦りむいた膝はみるみるうちに治っていったのだった。

「……治った。痛くない」
「よ、良かったです……!」
「すごい。君……名前は?」
「ま、マルガリータです」

 マルガリータが名前を教えてくれた所で俺の召使いが何人かばたばたと現れた。

「ごめん、いかなきゃ! ありがとう!」
「いえ、どういたしまして」

 マルガリータとのこのやり取りは、俺の胸の中に深く刻まれている。
 それにしてもマルガリータを思い出すだけで彼女を抱きたくなってきた。彼女の真面目でどこか達観したかのような態度も魅力的だがあの時の紅潮した顔と荒れた息遣いがたまらなく胸を弾ませる。

(マルガリータ……もう一度抱きたい)

 今、俺は自室の椅子に腰掛けている。自分の下半身に目を移すとそこはもう硬くそそり立っていた。まるでテントが張られているようだ。

(我慢出来ない……)

 立ち上がって近くにあった布きれを持ってきて椅子に座り直すと、ズボンの中からそれを取り出して握る。

「はあっ……」

 左手で上下に動かしながら擦るようにして刺激を与えながら頭の中では俺に組み敷かれて抱かれるマルガリータを思い浮かべた。それだけで胸がドキドキと高鳴り気持ちよさが身体全体を覆う。

(もっと気持ちよくなりたい……ああ、早くマルガリータを抱きたい)

 ぞくぞくと男根の先端付近から芯まで快楽の波が襲ってくる。上下に動かすスピードと力を更に強くするだけで快楽の波は更に大きくなる。

「ああっ……!」

 我慢出来ず布きれに精を吐き出した。まだ胸はドキドキと激しく鼓動を刻んでいる。
 布きれで綺麗に拭き、ごみ箱に布きれを捨てた。洗面台で精液の匂いを丹念に落とすべく手を洗う。

「はあーーっ……」

 しばらくして部屋にバンディが入って来た。王宮学院の帰りだという。

「兄さん! 帰ってきてたんだね。無事で良かった……」
「ああ、公務があるからな。助けて貰ったんだ」
「そうなんだ。無事で本当に良かった。あ、久しぶりに勉強教えてよ」
「わかった」

 マルガリータに会いたい。精を吐き出してもなお、彼女への淫らな思いは変わらないまま在る。
 
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