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第50話 2人だけの夜※

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 私達はその後、互いに入浴し寝間着に着替えるとエドワード様の部屋にて夜食となるサンドイッチをつまむ。まだ夜会は続いているのだろう、時折王宮の方から賑やかな声が聞こえてくる。

「あちらは盛り上がっているようだな。まあ俺達には関係ないが」
「そうみたいですね」

 サンドイッチはハムとチーズが挟まった簡素なものだがこれが意外と美味しい。塩味が効いていて柔らかなパンとの相性も抜群だ。これならいくらでも食べられそうだ。

「マルガリータ、そのサンドイッチ好きか?」
「あ、そんなに食べてますか?」
「多分もう5個くらい食べてるんじゃないか?」
「えっそんなに?! 塩味が効いているからついひょいひょいと……」
「まあ食べないよりかはましだ。いっぱい食え」
「ありがとうございます……」

 お皿に盛られたサンドイッチが全て消えた後はメイドにお皿を下げてもらった。このサンドイッチはまた食べる機会があれば嬉しい。

「あ……」

 部屋の中に私達だけとなったのを待っていたかのようにエドワード様は私を抱きしめる。それと同時に唇をふさぎ口内を舌でぐるぐると舐めていく。その度に息が苦しくなる。なのに不快感は無くてもっとこの感覚を味わいたいという気持ちになっていく。
 互いにもつれるようにしてベッドまで移動すると、そのまま私が下、エドワード様が上という構図で抱き合う。彼の背中に手を回すとごつごつした感触となめらかな感触が感じられた。彼の筋肉がいかに立派かがひしひしと伝わって来たのだ。
 寝間着を脱ぎ捨て、下着姿になって彼から身体のあちこちにキスを落とされていく。ちょっぴりくすぐったくて思わず笑ってしまった。

「くすぐったいか?」
「あ、ごめんなさい。我慢できなくて」
「いや、なんだかむしろリラックスできたかもしれない」

 けど足の付け根や胸、乳首の辺りにキスを落とされるとくすぐったさではなく快楽とじれったさを覚えてしまう。

「あ……」
「どうした?」
「……直に触れて、欲しいです」 
「……分かった」

 エドワード様の指が左乳首をつねった時、部屋の扉をノックする音が聞こえてきたので急いで寝間着を着た。エドワード様が扉を開けると扉の前にはルネとバンディ様が立っていた。

「ただいま兄さん、マルガリータ」
「先に戻ってらしたんですね」 

 ルネとバンディ様と再会し、早速リビングの広間で夜会の様子を聞く事にした。

「どうだった?」
「まあ……良くも悪くもレゼッタお嬢様の独壇場だったわね」

 やはり彼女が目立っていたと聞き、ああ……という言葉が漏れた。それにまだ嫌な予感がする。
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