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第四章 すれ違う想い
64. 感謝
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第019日―6
「カケル、少し話をしても良いか?」
ノルン様はそう囁くと、僕を皆から少し離れた場所へと連れて行った。
僕は改めてノルン様に頭を下げた。
「ノルン様も助けに来て下さったんですよね? ありがとうございました」
「カケルが無事で良かった。ところでその……」
ノルン様は、僕の反応を確かめるかのような素振りを見せながら問いかけてきた。
「メイは……どうなった?」
「!」
あの城でのメイとの会話を思い出した僕は、どう返事するべきか、言葉に詰まってしまった。
「大丈夫だ。彼女の本名がアルラトゥである事も……魔王エンリルが父である事も知っておる……」
そう口にするノルン様の顔色は、まるで死人のような土気色であった。
「メイは……私の妹は……戻っては来てくれなかったのか?」
メイはやはりノルン様の妹!
しかし同時に、彼女は魔王エンリルを父と呼んでいた……?
混乱しながらも、僕は自分がメイに連れ去られた事、最後に彼女が、自分はメイではないと言って、魔王エンリルと共にどこかへ恐らく転移してしまった事等を説明した。
話を聞き終えたノルン様は、がっくりと肩を落とした。
その目には涙が滲んでいた。
「ノルン様、きっとメイには何か事情があるんだと思います。僕が必ず彼女を連れ戻します。だから……」
それはノルン様に向けた言葉であったのか、それとも自分に向けた言葉であったのか。
その答えは、僕自身にも分からなかった。
「皆さん、助けに来て下さって、本当にありがとうございました」
ノルン様と一緒に皆の所に戻った僕は、改めて皆に感謝の気持ちを伝えた。
そんな僕に、アレルが声を掛けてきた。
「メイの事は申し訳ない。僕達が必ず彼女も助け出すから、もう少し待っていてくれ」
ノルン様が教えてくれたけれど、ここに集まっている皆の中で、メイに関して彼女の素性を知っているのは、どうやらノルン様とハーミルだけらしい。
そしてアレル達は、僕とメイを帝都から拉致していったのは魔王エンリルであり、今回、メイの救出に失敗した、という認識らしい。
だからこその、今の発言だろう。
そんな事を考えていると、アレルが問い掛けてきた。
「それにしてもいきなり城が崩れ落ちたけれど……中で何があったのか教えてもらえるかな?」
僕はあの城に拉致されて霊力砲の核にされていた事、そしてハーミルは、彼女とレルムスが城に突入してからの事――もちろん、メイの部分はぼかしていたけれど――を、それぞれ皆に語って聞かせた。
話を聞き終えたアレル達が、大きく目を見開いた。
「じゃあ、あの攻撃は、カケルの力を利用して行われていたんだね」
「攻撃?」
「うん。実はね……」
アレル達から、霊力砲による攻撃で、一時自分達が危機に陥っていたという話を教えてもらった僕は、頭を下げた。
「すみません」
アレルが苦笑した。
「そこは君が謝るところじゃないよ。でも今の話から推測すると、魔王エンリルは、その霊力砲という兵器の痕跡を残したくなかったから、逃げ去る時に城ごと崩壊させたのかもね」
ミーシアさんが、やや険しい表情で僕達の会話に加わってきた。
「魔王がそんな兵器を開発中だったら、カケル君、また狙われるかも」
「取り敢えず、簡単に捕まらないように気をつけます。紫の結晶も肌身離さず身体に縛り付けておく方向で」
アレルが口を開いた。
「ま、今の話では、魔王も万全の状態のカケルに対しては、戦うのではなく、逃走を選んでいるし、カケルさえ油断しなかったら当面は大丈夫かな?」
「私がついていますから、カケルを二度と攫わせませんよ!」
ハーミルが僕の腕にしがみついてきた。
「今夜からは一緒の部屋で寝る? 一番護衛しやすくなるし」
「……遠慮しときます」
ハーミルと毎晩同室だと、別の危険がある……ような気がする。
話が一段落した所で、ノルン様が僕達に声を掛けてきた。
「尽きぬ話もあろうが、そろそろ移動しよう」
そして僕に視線を向けてきた。
「手数を掛けるが、北の塔に例の門を繋げてもらえぬか?」
「北の塔? ですか?」
帝都の間違いでは?
と首を捻る僕に、ノルン様が説明してくれた。
「実はここに転移してくるため、イクタス殿が北の塔に設置した常設型の魔法陣を利用させてもらったのだ。だからとりあえず、まずは北の塔に戻り、イクタス殿にもカケルの無事を伝えておこうと思ってな」
「分かりました」
僕は静かに目を閉じた。
そして懐に収めてあった紫の結晶に触れながら、霊力の展開を試みた。
目を開けた彼の傍らに、光球が出現していた。
僕の作り出した門を潜り抜けて、全員が北の塔に帰り着いたのは、日も傾いた頃合いであった。
「カケル君、お帰り」
「ルビドオさん!?」
北の塔の最上階で僕達を出迎えてくれた人々の中に、意外な人物の姿を発見して僕は驚いた。
「大変だったみたいだね。アルザスに帰ってきたら、また是非『宿屋タイクス』へ」
「はい、是非。って、ルビドオさんまで、助けに来て下さっていたんですね。ありがとうございます」
僕はルビドオさんも含めて、その場に居たイクタスさん、ウムサさん、そして獣人であろうトムソンにも頭を下げた。
それにしても、思った以上に大勢の人々が駆けつけてくれている。
少々不安になった僕は、ハーミルに囁いた。
「ハーミルが雇った冒険者の皆さん、だよね? もしかして、結構お金かかってない?」
「ふっふん。カケルには、剣術教室開いた後、身体で返してもらうから大丈夫よ? 一生かかったりしてね~」
ハーミルが若干おどけた感じで言葉を続けた。
「って、本当は、ノルンとアレル達は皇帝陛下の命令で動いていて、他の皆はボランティアで駆けつけてくれたんだよ?」
ボランティア……
本当は報酬を支払っているはずだけど、きっとハーミルなりに、僕に気を使わせまいとして、そういう事にしてくれているのだろう。
彼女の言葉に、僕は思わず目頭が熱くなった。
「そうなんだ……ハーミルも含めて本当にありがとう。この恩は、必ず返さないとね」
僕達は、改めて今後について協議した。
その結果、アレル達は、今夜は北の塔で野営してこのまま北方の探査を続け、メイ救出の手立てを引き続き探る事になった。
そしてその他の面々は、ノルン様も含めて、一旦、帝都に戻る事になった。
ノルン様が、イクタスさんに声をかけた。
「ここの魔法陣、帝国より人員を派遣し、守衛維持したいのだが」
イクタスさんは、ノルン様の提案を快諾した。
「ノルン殿下にお任せしますぞ? まあ、ここに常設型の転移の魔法陣がある方が、北方の探査には何かと便利でしょうしな」
「それでイクタス殿、此度こそは、帝城にて父上の御下問にお答え頂きたいのですが……」
「その儀は勘弁して頂けないですかな? 留守にしておる魔法屋が心配でしてのう」
ノルン様が苦笑した。
「仕方無い。イクタス殿には、此度も随分と世話になった。恩賞代わりという事で、父上にはうまく奏上しておきましょう」
イクタスさんとの話を終えたノルン様が、ミーシアさん達に顔を向けた。
「ところで、そなた達ももう気付いているとは思うが、カケルは特殊な能力を持っておる。それは魔王ですら羨望する能力だ。ついては、この件に関しては、内密に願いたい」
ミーシアさん以下、ハーミルが僕を救出するために集めてくれたのであろう冒険者達が、一斉に臣礼を取った。
「殿下の仰せのままに。今回の件は、冒険の中身も含めまして、全員、口を閉ざす所存で御座います」
ややホッとした雰囲気になったノルン様が、話を続けた。
「あと、面倒であろうが、恐らく近日中に父上からの御下問があろう。ハーミルともう一人程、お召しが有った時に備えてもらえれば、ありがたいのだが……」
ミーシアさんが、皆にチラッと視線を向けた後、口を開いた。
「では私、ミーシアがその儀、承りましょう。元々、アルザスにて冒険者ギルドの受付をしておりますので、お召しにも応じやすいかと」
「ならば、ミーシアに頼むとしよう。皆もご苦労であった。では早速だが、帝都まではこちらの魔法陣を使わせて頂こう。イクタス殿、お願い出来るであろうか?」
イクタスさん、そしてアレル達に見送られる形で、僕達は帝都へと転移して行った。
「カケル、少し話をしても良いか?」
ノルン様はそう囁くと、僕を皆から少し離れた場所へと連れて行った。
僕は改めてノルン様に頭を下げた。
「ノルン様も助けに来て下さったんですよね? ありがとうございました」
「カケルが無事で良かった。ところでその……」
ノルン様は、僕の反応を確かめるかのような素振りを見せながら問いかけてきた。
「メイは……どうなった?」
「!」
あの城でのメイとの会話を思い出した僕は、どう返事するべきか、言葉に詰まってしまった。
「大丈夫だ。彼女の本名がアルラトゥである事も……魔王エンリルが父である事も知っておる……」
そう口にするノルン様の顔色は、まるで死人のような土気色であった。
「メイは……私の妹は……戻っては来てくれなかったのか?」
メイはやはりノルン様の妹!
しかし同時に、彼女は魔王エンリルを父と呼んでいた……?
混乱しながらも、僕は自分がメイに連れ去られた事、最後に彼女が、自分はメイではないと言って、魔王エンリルと共にどこかへ恐らく転移してしまった事等を説明した。
話を聞き終えたノルン様は、がっくりと肩を落とした。
その目には涙が滲んでいた。
「ノルン様、きっとメイには何か事情があるんだと思います。僕が必ず彼女を連れ戻します。だから……」
それはノルン様に向けた言葉であったのか、それとも自分に向けた言葉であったのか。
その答えは、僕自身にも分からなかった。
「皆さん、助けに来て下さって、本当にありがとうございました」
ノルン様と一緒に皆の所に戻った僕は、改めて皆に感謝の気持ちを伝えた。
そんな僕に、アレルが声を掛けてきた。
「メイの事は申し訳ない。僕達が必ず彼女も助け出すから、もう少し待っていてくれ」
ノルン様が教えてくれたけれど、ここに集まっている皆の中で、メイに関して彼女の素性を知っているのは、どうやらノルン様とハーミルだけらしい。
そしてアレル達は、僕とメイを帝都から拉致していったのは魔王エンリルであり、今回、メイの救出に失敗した、という認識らしい。
だからこその、今の発言だろう。
そんな事を考えていると、アレルが問い掛けてきた。
「それにしてもいきなり城が崩れ落ちたけれど……中で何があったのか教えてもらえるかな?」
僕はあの城に拉致されて霊力砲の核にされていた事、そしてハーミルは、彼女とレルムスが城に突入してからの事――もちろん、メイの部分はぼかしていたけれど――を、それぞれ皆に語って聞かせた。
話を聞き終えたアレル達が、大きく目を見開いた。
「じゃあ、あの攻撃は、カケルの力を利用して行われていたんだね」
「攻撃?」
「うん。実はね……」
アレル達から、霊力砲による攻撃で、一時自分達が危機に陥っていたという話を教えてもらった僕は、頭を下げた。
「すみません」
アレルが苦笑した。
「そこは君が謝るところじゃないよ。でも今の話から推測すると、魔王エンリルは、その霊力砲という兵器の痕跡を残したくなかったから、逃げ去る時に城ごと崩壊させたのかもね」
ミーシアさんが、やや険しい表情で僕達の会話に加わってきた。
「魔王がそんな兵器を開発中だったら、カケル君、また狙われるかも」
「取り敢えず、簡単に捕まらないように気をつけます。紫の結晶も肌身離さず身体に縛り付けておく方向で」
アレルが口を開いた。
「ま、今の話では、魔王も万全の状態のカケルに対しては、戦うのではなく、逃走を選んでいるし、カケルさえ油断しなかったら当面は大丈夫かな?」
「私がついていますから、カケルを二度と攫わせませんよ!」
ハーミルが僕の腕にしがみついてきた。
「今夜からは一緒の部屋で寝る? 一番護衛しやすくなるし」
「……遠慮しときます」
ハーミルと毎晩同室だと、別の危険がある……ような気がする。
話が一段落した所で、ノルン様が僕達に声を掛けてきた。
「尽きぬ話もあろうが、そろそろ移動しよう」
そして僕に視線を向けてきた。
「手数を掛けるが、北の塔に例の門を繋げてもらえぬか?」
「北の塔? ですか?」
帝都の間違いでは?
と首を捻る僕に、ノルン様が説明してくれた。
「実はここに転移してくるため、イクタス殿が北の塔に設置した常設型の魔法陣を利用させてもらったのだ。だからとりあえず、まずは北の塔に戻り、イクタス殿にもカケルの無事を伝えておこうと思ってな」
「分かりました」
僕は静かに目を閉じた。
そして懐に収めてあった紫の結晶に触れながら、霊力の展開を試みた。
目を開けた彼の傍らに、光球が出現していた。
僕の作り出した門を潜り抜けて、全員が北の塔に帰り着いたのは、日も傾いた頃合いであった。
「カケル君、お帰り」
「ルビドオさん!?」
北の塔の最上階で僕達を出迎えてくれた人々の中に、意外な人物の姿を発見して僕は驚いた。
「大変だったみたいだね。アルザスに帰ってきたら、また是非『宿屋タイクス』へ」
「はい、是非。って、ルビドオさんまで、助けに来て下さっていたんですね。ありがとうございます」
僕はルビドオさんも含めて、その場に居たイクタスさん、ウムサさん、そして獣人であろうトムソンにも頭を下げた。
それにしても、思った以上に大勢の人々が駆けつけてくれている。
少々不安になった僕は、ハーミルに囁いた。
「ハーミルが雇った冒険者の皆さん、だよね? もしかして、結構お金かかってない?」
「ふっふん。カケルには、剣術教室開いた後、身体で返してもらうから大丈夫よ? 一生かかったりしてね~」
ハーミルが若干おどけた感じで言葉を続けた。
「って、本当は、ノルンとアレル達は皇帝陛下の命令で動いていて、他の皆はボランティアで駆けつけてくれたんだよ?」
ボランティア……
本当は報酬を支払っているはずだけど、きっとハーミルなりに、僕に気を使わせまいとして、そういう事にしてくれているのだろう。
彼女の言葉に、僕は思わず目頭が熱くなった。
「そうなんだ……ハーミルも含めて本当にありがとう。この恩は、必ず返さないとね」
僕達は、改めて今後について協議した。
その結果、アレル達は、今夜は北の塔で野営してこのまま北方の探査を続け、メイ救出の手立てを引き続き探る事になった。
そしてその他の面々は、ノルン様も含めて、一旦、帝都に戻る事になった。
ノルン様が、イクタスさんに声をかけた。
「ここの魔法陣、帝国より人員を派遣し、守衛維持したいのだが」
イクタスさんは、ノルン様の提案を快諾した。
「ノルン殿下にお任せしますぞ? まあ、ここに常設型の転移の魔法陣がある方が、北方の探査には何かと便利でしょうしな」
「それでイクタス殿、此度こそは、帝城にて父上の御下問にお答え頂きたいのですが……」
「その儀は勘弁して頂けないですかな? 留守にしておる魔法屋が心配でしてのう」
ノルン様が苦笑した。
「仕方無い。イクタス殿には、此度も随分と世話になった。恩賞代わりという事で、父上にはうまく奏上しておきましょう」
イクタスさんとの話を終えたノルン様が、ミーシアさん達に顔を向けた。
「ところで、そなた達ももう気付いているとは思うが、カケルは特殊な能力を持っておる。それは魔王ですら羨望する能力だ。ついては、この件に関しては、内密に願いたい」
ミーシアさん以下、ハーミルが僕を救出するために集めてくれたのであろう冒険者達が、一斉に臣礼を取った。
「殿下の仰せのままに。今回の件は、冒険の中身も含めまして、全員、口を閉ざす所存で御座います」
ややホッとした雰囲気になったノルン様が、話を続けた。
「あと、面倒であろうが、恐らく近日中に父上からの御下問があろう。ハーミルともう一人程、お召しが有った時に備えてもらえれば、ありがたいのだが……」
ミーシアさんが、皆にチラッと視線を向けた後、口を開いた。
「では私、ミーシアがその儀、承りましょう。元々、アルザスにて冒険者ギルドの受付をしておりますので、お召しにも応じやすいかと」
「ならば、ミーシアに頼むとしよう。皆もご苦労であった。では早速だが、帝都まではこちらの魔法陣を使わせて頂こう。イクタス殿、お願い出来るであろうか?」
イクタスさん、そしてアレル達に見送られる形で、僕達は帝都へと転移して行った。
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