92 / 239
第四章 すれ違う想い
92. 同情
しおりを挟む
第035日―4
イリアとウムサが詠唱を開始し、それぞれ武器を手にしたアレルとエリスが、マルドゥク達に斬りかかった。
しかし彼等の攻撃は、霊力の盾を展開していた【彼女】により、全て阻まれた。
「勇者諸君、申し訳ないが我々は少し忙しい。儀式が終わるまで、そいつと遊んでいてくれ」
マルドゥクはそう話すと、その場に悠然と腰を下ろした。
ナブーはアレル達を無視して詠唱を継続している。
【彼女】は霊力の盾でアレル達の攻撃を阻みながら、右手を上に振り上げた。
そしてそのまま、アレル達に向かって、手刀のように振り下ろした。
咄嗟に危険を感じたアレル達が飛び退くと、寸前まで彼等のいた地面が不可視の力により、轟音と共に抉り取られた。
アレル達の間に緊張が走る。
この状況は、守護者の時や霊力砲で攻撃された時と酷似している!!
慎重に間合いを取ったアレルとエリスは、イリアとウムサの魔法の支援を受けて、再び【彼女】への攻撃を試みた。
しかしその試みはことごとく、【彼女】の展開する霊力により阻まれた。
アルラトゥは薄れゆく意識の中で、アレル達の戦いをぼんやりと眺めていた。
―――メイを助けに来た。
彼等はそうは言ってはいたが、それはナイアと同じで建前であろう。
どうせ自分は宝珠を顕現出来る便利な道具。
例えアレル達に“救出”されたとしても、今度は人間達の“虜囚”になるだけ。
カケルは魔族の“虜囚”になって、霊力砲の実験台にされ、死の苦しみを味わっていた。
自分も人間の“虜囚”になれば、きっとよくて何かの実験台、悪ければあっさり殺される。
元々あの男は、生まれたばかりの自分を殺そうとした。
何か考えるのも億劫になってきた。
ああ、早く終わらないかな……
朦朧とするアルラトゥの耳に、アレルの叫び声が聞こえてきた。
「頑張るんだメイ! 君を必ずカケルの所に連れて帰る!」
カケル……そうだ!
カケルは今頃どうしているだろう?
カケルの事を考えた途端、アルラトゥの心の中を、彼と過ごした二週間が走馬燈のように駆け巡った。
彼の笑顔、声、匂い、手の温もり……
アルラトゥの想いが溢れ出す。
「会いたいよ……カケル……」
その言葉を呟いた瞬間、アルラトゥは突如拘束から解放され、地面に落下した。
石畳の床に、受け身を取る暇も無く打ち付けられたアルラトゥは、痛みに顔を顰めていた。
しかし先程までぴくりとも動かせなかった自分の身体が、何故か自由を取り戻している事に気が付いた。
一瞬何が起こったのか分からぬまま、部屋の中を見回すと、その場に居る全員が呆然と立ち尽くしていた。
部屋の中央に、右手でアレル達の攻撃を防ぎながら、左手を自分に向けている“人形”がいた。
もしかして、“人形”が何かしたのであろうか?
「何をしている!?」
ナブーが詠唱を中断して、狼狽したように叫んだ。
今、見間違えで無ければ、“人形”が霊力によって、アルラトゥの拘束を解除した?
一方、【彼女】の方も、不思議そうに自分の左手を眺めていた。
さっき、アルラトゥの声が聞こえてきた。
―――会いたいよ……カケル……
【彼女】は直感的に、この儀式が完遂すれば、アルラトゥの望みは適わない事を理解した。
あんなに会いたがっているなら、会わせてあげても良いのでは?
そして気が付くと、アルラトゥを拘束から解放していた。
何故、自分は命令に無い事をしたのだろうか?
前回のナブーの“調整”に何か不備があったのであろうか?
【彼女】は自分の行動の意味が分からないまま、不思議そうに自分の左手を眺めていた。
一瞬、虚を突かれた形のアレル達であったが、救出の絶好の機会とばかりに、アルラトゥの下に駆け寄ろうとした。
しかしそれは、再びアレル達に向き直った【彼女】と、慌てて参戦してきたマルドゥクらよって阻止された。
マルドゥクは【彼女】と共に、アレル達と交戦しながらナブーに向かって叫んだ。
「早く儀式を再開しろ!」
ナブーが素早くアルラトゥの下《もと》に駆け寄って来た。
彼女の額からは、宝珠の輝きは既に消えていた。
「もう一度宝珠を顕現しろ。早く儀式を完遂するのだ!」
ナブーの言葉を受けて、のろのろと身体を起こしたアルラトゥは、少し逡巡した後、再び詠唱を開始した。
再び彼女の額が白く輝きだし、そこに白の宝珠が顕現した。
詠唱を続けながら、アルラトゥは心の中で自嘲した。
せっかくあの恐怖から解放されたのに、またこうやって儀式を続行しようとしている。
しかし今の自分に、他にどんな選択肢があるというのか?
詠唱が自身の葬送曲に聞こえて来た時、彼女は突然、額の宝珠を通じて、カケルの存在を強く感じた。
カケルの自分を想う真摯な気持ちも流れ込んできた。
不思議な事に、彼女はカケルが裏表なく、ただ自分を助けに来ることが確信できた。
そして……
その確信は現実になった。
広間の一角で凄まじい爆発が起こり、辺りに濛々と土煙が立ち込めた。
その土煙の中から飛び出して来た何者かが、凄まじい勢いでマルドゥクに斬り掛かった。
マルドゥクはアレル達と対峙しながらも、咄嗟に霊晶石で加護の補強を張り、その攻撃を弾き返した。
「剣聖か!?」
「久し振りね、マルドゥク。相変わらず加護の陰に隠れてないと、女子供とも戦えないようね」
初撃を弾かれたハーミルは、剣を構えたまま、油断なくマルドゥクから距離を取った。
遅れて土煙の中から、光球を顕現したカケル、ジュノ、そしてノルンの三人が姿を現した。
転移門も使わず、幻視しただけの場所へ強行転移したせいであろうか?
ここへ出現する時、どうやら空間そのものが“爆発”したようだけど、とにかく『始原の地』への転移は成功した。
そして土煙が収まると、視界の中、白の宝珠を顕現したメイが呆然とした様子で立ち尽くしていた。
「メイ!」
メイの額の宝珠が吸い込まれるように消えていくのと同時に、彼女の目に涙が溢れ出すのが見えた。
「……カケル!」
僕はメイに駆け寄ろうとした。
しかし目の前に、あの【彼女】が立ち塞がった。
「その少年を倒せ!」
ナブーの叫びに応じて、【彼女】が霊力を増大させていく。
覚悟を決めた僕も霊力を展開し、【彼女】の胸元の霊晶石に手を伸ばそうとして……
その手を止めた。
ハーミルの叱咤が飛んだ。
「カケル、何をためらっているの? それはナブーの道具よ!」
しかし僕は、【彼女】の顔に浮かぶ、悲しみとも諦めともつかない表情を見てしまった。
道具がこんな表情を見せるだろうか?
「……通してくれないかな? 僕はメイを助けに来たんだ。君と戦うために来たんじゃない」
「あなたを倒せと命令された。通せない」
以前はオウム返しの言葉しか発しなかった【彼女】と、会話が成立している!?
驚く僕を他所に、【彼女】は増大させた霊力を、僕に向かって爆発的に解放しようとした。
しかし一瞬早く、僕はそれを展開していた霊力で相殺した。
恐らく僕が展開した霊力が、彼女がこちらに向けて放とうとした霊力を上回ったためだろう。
相殺された霊力は虹の煌めきを放ちながら霧散し、余った霊力は、【彼女】を数m程吹き飛ばした。
「くっ! やはり“人形”では本物の守護者に敵わぬか」
歯噛みしたナブーが、アルラトゥの腕を掴んだ。
そしてアレル達と対峙しているマルドゥクに声を掛けた。
「マルドゥク様、ここは一旦、引き上げましょう」
マルドゥクはナブーの言葉に頷くと、直ちに身を翻し、ナブーとアルラトゥの下《もと》に駆け戻った。
アレル達が追撃しようしたけれど、再び戦いに加わってきた【彼女】が霊力でそれを妨害した。
ナブーとマルドゥクは合流すると、直ちに何かの詠唱を開始した。
僕は傍に浮遊する光球に右手を伸ばした。
光球は手の中で紫色に揺らめく不可思議なオーラに包まれた一振りの剣へと姿を変えた。
僕はそれを頭上に振り上げた。
本物の守護者のみが振るう事を許された、凄まじいまでの殲滅の力が剣に宿っていく……
「そいつをなんとしてでも食い止めろ!」
ナブーが引きつったような声で【彼女】に命令を出すのが聞こえた。
僕はそれに構わず、殲滅の力をナブーとマルドゥクのみを標的にして解き放った。
イリアとウムサが詠唱を開始し、それぞれ武器を手にしたアレルとエリスが、マルドゥク達に斬りかかった。
しかし彼等の攻撃は、霊力の盾を展開していた【彼女】により、全て阻まれた。
「勇者諸君、申し訳ないが我々は少し忙しい。儀式が終わるまで、そいつと遊んでいてくれ」
マルドゥクはそう話すと、その場に悠然と腰を下ろした。
ナブーはアレル達を無視して詠唱を継続している。
【彼女】は霊力の盾でアレル達の攻撃を阻みながら、右手を上に振り上げた。
そしてそのまま、アレル達に向かって、手刀のように振り下ろした。
咄嗟に危険を感じたアレル達が飛び退くと、寸前まで彼等のいた地面が不可視の力により、轟音と共に抉り取られた。
アレル達の間に緊張が走る。
この状況は、守護者の時や霊力砲で攻撃された時と酷似している!!
慎重に間合いを取ったアレルとエリスは、イリアとウムサの魔法の支援を受けて、再び【彼女】への攻撃を試みた。
しかしその試みはことごとく、【彼女】の展開する霊力により阻まれた。
アルラトゥは薄れゆく意識の中で、アレル達の戦いをぼんやりと眺めていた。
―――メイを助けに来た。
彼等はそうは言ってはいたが、それはナイアと同じで建前であろう。
どうせ自分は宝珠を顕現出来る便利な道具。
例えアレル達に“救出”されたとしても、今度は人間達の“虜囚”になるだけ。
カケルは魔族の“虜囚”になって、霊力砲の実験台にされ、死の苦しみを味わっていた。
自分も人間の“虜囚”になれば、きっとよくて何かの実験台、悪ければあっさり殺される。
元々あの男は、生まれたばかりの自分を殺そうとした。
何か考えるのも億劫になってきた。
ああ、早く終わらないかな……
朦朧とするアルラトゥの耳に、アレルの叫び声が聞こえてきた。
「頑張るんだメイ! 君を必ずカケルの所に連れて帰る!」
カケル……そうだ!
カケルは今頃どうしているだろう?
カケルの事を考えた途端、アルラトゥの心の中を、彼と過ごした二週間が走馬燈のように駆け巡った。
彼の笑顔、声、匂い、手の温もり……
アルラトゥの想いが溢れ出す。
「会いたいよ……カケル……」
その言葉を呟いた瞬間、アルラトゥは突如拘束から解放され、地面に落下した。
石畳の床に、受け身を取る暇も無く打ち付けられたアルラトゥは、痛みに顔を顰めていた。
しかし先程までぴくりとも動かせなかった自分の身体が、何故か自由を取り戻している事に気が付いた。
一瞬何が起こったのか分からぬまま、部屋の中を見回すと、その場に居る全員が呆然と立ち尽くしていた。
部屋の中央に、右手でアレル達の攻撃を防ぎながら、左手を自分に向けている“人形”がいた。
もしかして、“人形”が何かしたのであろうか?
「何をしている!?」
ナブーが詠唱を中断して、狼狽したように叫んだ。
今、見間違えで無ければ、“人形”が霊力によって、アルラトゥの拘束を解除した?
一方、【彼女】の方も、不思議そうに自分の左手を眺めていた。
さっき、アルラトゥの声が聞こえてきた。
―――会いたいよ……カケル……
【彼女】は直感的に、この儀式が完遂すれば、アルラトゥの望みは適わない事を理解した。
あんなに会いたがっているなら、会わせてあげても良いのでは?
そして気が付くと、アルラトゥを拘束から解放していた。
何故、自分は命令に無い事をしたのだろうか?
前回のナブーの“調整”に何か不備があったのであろうか?
【彼女】は自分の行動の意味が分からないまま、不思議そうに自分の左手を眺めていた。
一瞬、虚を突かれた形のアレル達であったが、救出の絶好の機会とばかりに、アルラトゥの下に駆け寄ろうとした。
しかしそれは、再びアレル達に向き直った【彼女】と、慌てて参戦してきたマルドゥクらよって阻止された。
マルドゥクは【彼女】と共に、アレル達と交戦しながらナブーに向かって叫んだ。
「早く儀式を再開しろ!」
ナブーが素早くアルラトゥの下《もと》に駆け寄って来た。
彼女の額からは、宝珠の輝きは既に消えていた。
「もう一度宝珠を顕現しろ。早く儀式を完遂するのだ!」
ナブーの言葉を受けて、のろのろと身体を起こしたアルラトゥは、少し逡巡した後、再び詠唱を開始した。
再び彼女の額が白く輝きだし、そこに白の宝珠が顕現した。
詠唱を続けながら、アルラトゥは心の中で自嘲した。
せっかくあの恐怖から解放されたのに、またこうやって儀式を続行しようとしている。
しかし今の自分に、他にどんな選択肢があるというのか?
詠唱が自身の葬送曲に聞こえて来た時、彼女は突然、額の宝珠を通じて、カケルの存在を強く感じた。
カケルの自分を想う真摯な気持ちも流れ込んできた。
不思議な事に、彼女はカケルが裏表なく、ただ自分を助けに来ることが確信できた。
そして……
その確信は現実になった。
広間の一角で凄まじい爆発が起こり、辺りに濛々と土煙が立ち込めた。
その土煙の中から飛び出して来た何者かが、凄まじい勢いでマルドゥクに斬り掛かった。
マルドゥクはアレル達と対峙しながらも、咄嗟に霊晶石で加護の補強を張り、その攻撃を弾き返した。
「剣聖か!?」
「久し振りね、マルドゥク。相変わらず加護の陰に隠れてないと、女子供とも戦えないようね」
初撃を弾かれたハーミルは、剣を構えたまま、油断なくマルドゥクから距離を取った。
遅れて土煙の中から、光球を顕現したカケル、ジュノ、そしてノルンの三人が姿を現した。
転移門も使わず、幻視しただけの場所へ強行転移したせいであろうか?
ここへ出現する時、どうやら空間そのものが“爆発”したようだけど、とにかく『始原の地』への転移は成功した。
そして土煙が収まると、視界の中、白の宝珠を顕現したメイが呆然とした様子で立ち尽くしていた。
「メイ!」
メイの額の宝珠が吸い込まれるように消えていくのと同時に、彼女の目に涙が溢れ出すのが見えた。
「……カケル!」
僕はメイに駆け寄ろうとした。
しかし目の前に、あの【彼女】が立ち塞がった。
「その少年を倒せ!」
ナブーの叫びに応じて、【彼女】が霊力を増大させていく。
覚悟を決めた僕も霊力を展開し、【彼女】の胸元の霊晶石に手を伸ばそうとして……
その手を止めた。
ハーミルの叱咤が飛んだ。
「カケル、何をためらっているの? それはナブーの道具よ!」
しかし僕は、【彼女】の顔に浮かぶ、悲しみとも諦めともつかない表情を見てしまった。
道具がこんな表情を見せるだろうか?
「……通してくれないかな? 僕はメイを助けに来たんだ。君と戦うために来たんじゃない」
「あなたを倒せと命令された。通せない」
以前はオウム返しの言葉しか発しなかった【彼女】と、会話が成立している!?
驚く僕を他所に、【彼女】は増大させた霊力を、僕に向かって爆発的に解放しようとした。
しかし一瞬早く、僕はそれを展開していた霊力で相殺した。
恐らく僕が展開した霊力が、彼女がこちらに向けて放とうとした霊力を上回ったためだろう。
相殺された霊力は虹の煌めきを放ちながら霧散し、余った霊力は、【彼女】を数m程吹き飛ばした。
「くっ! やはり“人形”では本物の守護者に敵わぬか」
歯噛みしたナブーが、アルラトゥの腕を掴んだ。
そしてアレル達と対峙しているマルドゥクに声を掛けた。
「マルドゥク様、ここは一旦、引き上げましょう」
マルドゥクはナブーの言葉に頷くと、直ちに身を翻し、ナブーとアルラトゥの下《もと》に駆け戻った。
アレル達が追撃しようしたけれど、再び戦いに加わってきた【彼女】が霊力でそれを妨害した。
ナブーとマルドゥクは合流すると、直ちに何かの詠唱を開始した。
僕は傍に浮遊する光球に右手を伸ばした。
光球は手の中で紫色に揺らめく不可思議なオーラに包まれた一振りの剣へと姿を変えた。
僕はそれを頭上に振り上げた。
本物の守護者のみが振るう事を許された、凄まじいまでの殲滅の力が剣に宿っていく……
「そいつをなんとしてでも食い止めろ!」
ナブーが引きつったような声で【彼女】に命令を出すのが聞こえた。
僕はそれに構わず、殲滅の力をナブーとマルドゥクのみを標的にして解き放った。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる