182 / 239
第六章 神に行き会いし少年は世界を変える
182.復活
しおりを挟む
16日目―――4
「救世主様、女神のダンジョンから脱出したおり、獣人達の村で“霊力を従え”ましたよね?」
「霊力を従える?」
そう言えば、あの女神もそんな感じの言葉を口にしていた。
言葉の意味を考えようとする僕の心を読んだかのように、ポポロが質問を重ねてきた。
「獣人達の強い想いを、御自身の霊力の糧にしませんでしたか?」
!
僕はセリエの家族達が暮らす獣人達の村で、キマイラと戦った時の事を思いだした、
あの時、獣人達の“村を守りたい”という強い想いが、僕の中に凄まじい勢いで流れ込んできた。
そして僕は光球を顕現し、あのキマイラを消滅させる事が出来たのだ。
今思い返してみると、マーバの村でも、ドワーフ達の集落でも、彼等の想いが僕に“力”を与えてくれていた、
あれが“霊力を従える”という事だろうか?
ポポロが言葉を継いだ。
「本来、女神のみがこの世界の人々の強い感情、想いを従え、自身の力の糧に出来ます。女神から力のほんの一滴を分け与えられているだけの守護者には、絶対に不可能な事です」
ポポロが微笑んだ。
「ですから救世主様の力は、守護者の力とは無関係です。世界の理を崩し、理を正す力。そして理を書き換える事すら可能にする力。それが女神の力であり、救世主様の持つ力でもあるのです」
ポポロの言葉を、僕はただ、呆然と立ち尽くしたまま聞いていた。
ポポロが僕の傍に歩み寄ってきた。
そして、そっと囁いてきた。
「私がお手伝いします。セリエを救いましょう」
ポポロが、セリエの身体が入っていた容器を開けた。
そして中からセリエの身体を掬い上げ、床にゆっくりと横たえた。
「セリエの身体に手を触れて下さい」
ポポロの言葉を受けて、僕はおずおずと動かないセリエの身体に右手を触れた。
冷たい感触が、指の先から伝わってくる。
「目を閉じて、セリエの事を心に思い浮かべて下さい」
言われた通り、目を閉じた。
そしてじっとセリエの事を考えてみた。
この世界に“落ちて”きて、初めて会った女の子。
優しくて素直で、いつもニコニコ笑っていて……
なのに今は冷たくて、ぴくりとも動かなくなって……
あの女神がっ……!
心の中に、暗い何かが湧きたとうとした瞬間、ポポロの凛とした声が聞こえた。
「闇に心を委ねてはダメです!」
「!」
「女神の事は、今は忘れて下さい。光を、セリエと過ごした楽しいひと時だけを、心に思い浮かべて下さい」
僕は一度、大きく深呼吸した。
セリエの笑顔が心に浮かんで来た。
彼女は笑顔が良く似合う女の子だった。
いつもニコニコしていて……でも、僕がケルベロスに殺されかかった時は、泣いてくれていたっけ?
ヨーデの街の食堂では、ふくれっ面にもなって……でもそれもやっぱり可愛くて……
セリエ……
僕の中で、セリエへの想いが溢れ出した。
セリエの笑顔をもう一度見てみたい!
再び目を開いた僕の傍に、光球が顕現していた。
ポポロの声が、まるで遠くから響くように聞こえてきた。
「救世主様。想いを込めてそれを手に取って下さい。崩された理を、今正すのです」
ポポロの言葉を待つまでも無く、僕は今からやるべき事を、何故か完全に理解出来ていた。
偽りの理により捻じ曲げられた時の流れを巻き戻す。
思い返せば、僕はマーバの村で、無意識のうちにそれを行っていたでは無いか。
あの時、焼き討ちされた家々の“時を巻き戻した”。
どうして、あの時は分からなかったのだろうか?
光球に手を伸ばすと、それは溶けるように消え去った。
同時に、セリエの身体に明確な変化が現れた。
胸に開いていた穴が塞がっていき、止まっていた心臓が再び鼓動を打ち始めた。
温かい血流がその身体を再び巡り……
そして……セリエは目を覚ました。
それを確認したポポロが、微笑みを浮かべた。
「セリエは救われました。これがあなたの力です。どうかその力で、この世界もお救い下さい」
セリエは10日前、女神に殺される直前へと“巻き戻された”。
上半身を起こしたセリエは、不思議そうな顔で僕を見上げてきた。
「あれ? カケル?」
「セリエ!」
気が付くと僕は、セリエを思いっきり抱きしめていた。
セリエが戸惑ったような声を上げた。
「カケル、どうしたの?」
「ごめん! でも、もう少しだけ」
セリエが優しく僕の頭を撫ぜてきた。
「……しょうがないなぁ」
僕の腕の中に、温かくて、ちゃんと生きているセリエがいる!
涙がとめどもなく溢れ出し、僕はただ、セリエを抱きしめ続けていた。
しばらくして落ち着いた僕は、今度は猛烈なバツの悪さを感じてセリエから身を離した。
そして彼女に頭を下げた。
「ごめんね。いきなりでびっくりしたでしょ?」
「ううん。それよりカケルはもう大丈夫なの?」
「えっ? どういう意味?」
大丈夫かどうか聞かれるべきは、この場合、セリエの方のはず。
なにせ彼女はいきなり“生き返った”形になっている。
心や体に不調をきたしていないとも限らない訳で……
しかしそんな僕の心配を他所に、セリエが優しい表情で言葉を返してきた。
「だって、カケルはなにかとっても不安な事が有ったから、さっきあんなに取り乱していたんでしょ? ちゃんと落ち着けた?」
「セリエ……」
ダメだ。
せっかく落ち着いたはずの涙腺が、また決壊しそう。
一生懸命心を落ち着けていると、セリエがキョロキョロ周囲に視線を向けた。
「ところでここ……どこ?」
セリエが何かを思いだすような素振りを見せた。
「私、確か神様にどうしてもお願いしたい事があって……朝、神様の塔に向かって……あれ?」
戸惑うセリエに、それまでただ静かに成り行きを見守っていたポポロが声を掛けた。
「初めまして、セリエさん。私はポポロ。あなたと同じ、15歳よ」
僕の力で時間を巻き戻されたセリエの記憶は、当然ながら、女神に殺される寸前で終わっているようであった。
ポポロがあの日、セリエの身に何が起きたのかを簡単に説明した
事の次第を知ったセリエは、少しばかりショックを受けていた様子だった。
しかしすぐに少し寂しそうな表情で口を開いた。
「でも、入っちゃダメな場所に入った私が悪かったんだから、神様に殺されちゃっても仕方ないよね」
僕はセリエに語り掛けた。
「それは違うよ。守護者も言っていたけれど、禁足地に入った人は、殺されたりしない。本当は追放されるだけで済むはずだったんだ」
「じゃあ私、きっと知らない間に、もっと悪い事しちゃっていたんだね。それで神様が……」
僕はセリエの言葉をそっと遮った。
「違うんだ。君が死ななきゃいけなかったのは、僕のせいなんだ」
「えっ?」
僕はセリエに、自分がこの世界の住民では無い事、セリエが殺されてから、僕がこの世界で何を見て、何を知ったかを詳しく説明した。
「だからセリエ、僕は君の神様ともう一度会わないといけない」
「うん」
「僕の大切な人を助けに行かなきゃいけない」
「うん」
「神様が僕の話を聞いてくれない時には……」
僕は自分の覚悟をはっきりと口にした。
「君の神様と戦わないといけない」
セリエは一瞬、大きく目を見開いた。
しかしすぐに微笑みを浮かべて言葉を返してきた。
「カケルがどんな選択をしても、私はカケルの味方だよ。だって、カケルが私を生き返らせてくれたんだから」
「セリエ……」
「それに、もしカケルと神様が喧嘩になったとしても、それはきっと神様の思し召しだよ」
こんな時でさえ、“神様の思し召し”って…….
セリエの言葉に、僕は思わず吹き出してしまった。
「ちょっと! ここって笑うとことじゃないと思うけど」
セリエが若干むくれ顔になった。
「ごめんごめん。凄く真剣な話をしているのに、セリエが不意打ちみたいにそんな事言うから」
セリエを宥めながら、僕は改めて宣言した。
「神様相手に、僕に何が出来るのか正直分からない。でもこの世界には、僕が必ず助けに行かないといけない人がいて、守らないといけない人がいる。これだけは、神様の思し召しなんかと関係なく、僕自身にもはっきり分かる事だ。だから僕は、僕のこの力を、この世界の為に使ってみようと思う」
「救世主様、女神のダンジョンから脱出したおり、獣人達の村で“霊力を従え”ましたよね?」
「霊力を従える?」
そう言えば、あの女神もそんな感じの言葉を口にしていた。
言葉の意味を考えようとする僕の心を読んだかのように、ポポロが質問を重ねてきた。
「獣人達の強い想いを、御自身の霊力の糧にしませんでしたか?」
!
僕はセリエの家族達が暮らす獣人達の村で、キマイラと戦った時の事を思いだした、
あの時、獣人達の“村を守りたい”という強い想いが、僕の中に凄まじい勢いで流れ込んできた。
そして僕は光球を顕現し、あのキマイラを消滅させる事が出来たのだ。
今思い返してみると、マーバの村でも、ドワーフ達の集落でも、彼等の想いが僕に“力”を与えてくれていた、
あれが“霊力を従える”という事だろうか?
ポポロが言葉を継いだ。
「本来、女神のみがこの世界の人々の強い感情、想いを従え、自身の力の糧に出来ます。女神から力のほんの一滴を分け与えられているだけの守護者には、絶対に不可能な事です」
ポポロが微笑んだ。
「ですから救世主様の力は、守護者の力とは無関係です。世界の理を崩し、理を正す力。そして理を書き換える事すら可能にする力。それが女神の力であり、救世主様の持つ力でもあるのです」
ポポロの言葉を、僕はただ、呆然と立ち尽くしたまま聞いていた。
ポポロが僕の傍に歩み寄ってきた。
そして、そっと囁いてきた。
「私がお手伝いします。セリエを救いましょう」
ポポロが、セリエの身体が入っていた容器を開けた。
そして中からセリエの身体を掬い上げ、床にゆっくりと横たえた。
「セリエの身体に手を触れて下さい」
ポポロの言葉を受けて、僕はおずおずと動かないセリエの身体に右手を触れた。
冷たい感触が、指の先から伝わってくる。
「目を閉じて、セリエの事を心に思い浮かべて下さい」
言われた通り、目を閉じた。
そしてじっとセリエの事を考えてみた。
この世界に“落ちて”きて、初めて会った女の子。
優しくて素直で、いつもニコニコ笑っていて……
なのに今は冷たくて、ぴくりとも動かなくなって……
あの女神がっ……!
心の中に、暗い何かが湧きたとうとした瞬間、ポポロの凛とした声が聞こえた。
「闇に心を委ねてはダメです!」
「!」
「女神の事は、今は忘れて下さい。光を、セリエと過ごした楽しいひと時だけを、心に思い浮かべて下さい」
僕は一度、大きく深呼吸した。
セリエの笑顔が心に浮かんで来た。
彼女は笑顔が良く似合う女の子だった。
いつもニコニコしていて……でも、僕がケルベロスに殺されかかった時は、泣いてくれていたっけ?
ヨーデの街の食堂では、ふくれっ面にもなって……でもそれもやっぱり可愛くて……
セリエ……
僕の中で、セリエへの想いが溢れ出した。
セリエの笑顔をもう一度見てみたい!
再び目を開いた僕の傍に、光球が顕現していた。
ポポロの声が、まるで遠くから響くように聞こえてきた。
「救世主様。想いを込めてそれを手に取って下さい。崩された理を、今正すのです」
ポポロの言葉を待つまでも無く、僕は今からやるべき事を、何故か完全に理解出来ていた。
偽りの理により捻じ曲げられた時の流れを巻き戻す。
思い返せば、僕はマーバの村で、無意識のうちにそれを行っていたでは無いか。
あの時、焼き討ちされた家々の“時を巻き戻した”。
どうして、あの時は分からなかったのだろうか?
光球に手を伸ばすと、それは溶けるように消え去った。
同時に、セリエの身体に明確な変化が現れた。
胸に開いていた穴が塞がっていき、止まっていた心臓が再び鼓動を打ち始めた。
温かい血流がその身体を再び巡り……
そして……セリエは目を覚ました。
それを確認したポポロが、微笑みを浮かべた。
「セリエは救われました。これがあなたの力です。どうかその力で、この世界もお救い下さい」
セリエは10日前、女神に殺される直前へと“巻き戻された”。
上半身を起こしたセリエは、不思議そうな顔で僕を見上げてきた。
「あれ? カケル?」
「セリエ!」
気が付くと僕は、セリエを思いっきり抱きしめていた。
セリエが戸惑ったような声を上げた。
「カケル、どうしたの?」
「ごめん! でも、もう少しだけ」
セリエが優しく僕の頭を撫ぜてきた。
「……しょうがないなぁ」
僕の腕の中に、温かくて、ちゃんと生きているセリエがいる!
涙がとめどもなく溢れ出し、僕はただ、セリエを抱きしめ続けていた。
しばらくして落ち着いた僕は、今度は猛烈なバツの悪さを感じてセリエから身を離した。
そして彼女に頭を下げた。
「ごめんね。いきなりでびっくりしたでしょ?」
「ううん。それよりカケルはもう大丈夫なの?」
「えっ? どういう意味?」
大丈夫かどうか聞かれるべきは、この場合、セリエの方のはず。
なにせ彼女はいきなり“生き返った”形になっている。
心や体に不調をきたしていないとも限らない訳で……
しかしそんな僕の心配を他所に、セリエが優しい表情で言葉を返してきた。
「だって、カケルはなにかとっても不安な事が有ったから、さっきあんなに取り乱していたんでしょ? ちゃんと落ち着けた?」
「セリエ……」
ダメだ。
せっかく落ち着いたはずの涙腺が、また決壊しそう。
一生懸命心を落ち着けていると、セリエがキョロキョロ周囲に視線を向けた。
「ところでここ……どこ?」
セリエが何かを思いだすような素振りを見せた。
「私、確か神様にどうしてもお願いしたい事があって……朝、神様の塔に向かって……あれ?」
戸惑うセリエに、それまでただ静かに成り行きを見守っていたポポロが声を掛けた。
「初めまして、セリエさん。私はポポロ。あなたと同じ、15歳よ」
僕の力で時間を巻き戻されたセリエの記憶は、当然ながら、女神に殺される寸前で終わっているようであった。
ポポロがあの日、セリエの身に何が起きたのかを簡単に説明した
事の次第を知ったセリエは、少しばかりショックを受けていた様子だった。
しかしすぐに少し寂しそうな表情で口を開いた。
「でも、入っちゃダメな場所に入った私が悪かったんだから、神様に殺されちゃっても仕方ないよね」
僕はセリエに語り掛けた。
「それは違うよ。守護者も言っていたけれど、禁足地に入った人は、殺されたりしない。本当は追放されるだけで済むはずだったんだ」
「じゃあ私、きっと知らない間に、もっと悪い事しちゃっていたんだね。それで神様が……」
僕はセリエの言葉をそっと遮った。
「違うんだ。君が死ななきゃいけなかったのは、僕のせいなんだ」
「えっ?」
僕はセリエに、自分がこの世界の住民では無い事、セリエが殺されてから、僕がこの世界で何を見て、何を知ったかを詳しく説明した。
「だからセリエ、僕は君の神様ともう一度会わないといけない」
「うん」
「僕の大切な人を助けに行かなきゃいけない」
「うん」
「神様が僕の話を聞いてくれない時には……」
僕は自分の覚悟をはっきりと口にした。
「君の神様と戦わないといけない」
セリエは一瞬、大きく目を見開いた。
しかしすぐに微笑みを浮かべて言葉を返してきた。
「カケルがどんな選択をしても、私はカケルの味方だよ。だって、カケルが私を生き返らせてくれたんだから」
「セリエ……」
「それに、もしカケルと神様が喧嘩になったとしても、それはきっと神様の思し召しだよ」
こんな時でさえ、“神様の思し召し”って…….
セリエの言葉に、僕は思わず吹き出してしまった。
「ちょっと! ここって笑うとことじゃないと思うけど」
セリエが若干むくれ顔になった。
「ごめんごめん。凄く真剣な話をしているのに、セリエが不意打ちみたいにそんな事言うから」
セリエを宥めながら、僕は改めて宣言した。
「神様相手に、僕に何が出来るのか正直分からない。でもこの世界には、僕が必ず助けに行かないといけない人がいて、守らないといけない人がいる。これだけは、神様の思し召しなんかと関係なく、僕自身にもはっきり分かる事だ。だから僕は、僕のこの力を、この世界の為に使ってみようと思う」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる