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第七章 忍び寄る悪夢
211.野宿
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第050日―2
前回に続きまして、救世主の休日~ハーミルとお出かけ編~をお楽しみ下さい。
――◇―――◇―――◇――
こうして僕とハーミルは、夜な夜な村を襲う人食いモンスターの棲家だという、この洞窟の中に“閉じ込められた形”になってしまった。
しかし土砂の崩落が収まり、周囲に静けさが戻ってくると、僕の方も段々と気持ちが落ち着いてきた。
まあ文字通り、単に“閉じ込められた形”になっているだけで、霊力を使えばいつでも脱出出来る。
それにもし必要があれば、いつかみたいに精霊達にお願いすれば、洞窟そのものを崩落前の姿に戻す事も出来るだろう。
そんな事を考えていると、腕の中でハーミルが少し体を動かすのが感じられた。
急に気恥ずかしさを覚えた僕は、慌てて彼女を腕の中から解放した。
「ごめんね、ハーミル。急に崩れてきたから、万一の事があったらいけないかなって」
柔らかく辺りを照らし出す“光源”の下、ハーミルが笑顔で言葉を返してきた。
「霊力の盾で、私を守ろうとしてくれたんでしょ? ありがとう」
そしてやおら腰の剣を抜き放ち、油断なく身構えた。
「どうしたの?」
「しっ! 多分、モンスターが襲ってくるから、カケルの方も気を付けて」
そうだった!
この洞窟内のどこかに、今回依頼された人食いモンスターが潜んでいるはず。
僕はこの洞窟そのものの構造と、モンスターの居場所を探るため、霊力を展開した。
洞窟自体は、ほぼ分岐のない状態で、奥に数百m程伸びたところで行き止まりになっていた。
そしてその方向から、十数体の小型から中型の雑多なモンスターの群れが、こちらに向かってゆっくり移動してきているのが感知出来た。
数は多いけれど、いずれもそんなに強そうなモンスターでは無さそうだ
僕は隣に立つハーミルに、簡単に状況を説明した後、言葉を続けた。
「それで、ここは僕に任せてもらえないかな?」
「いいけど。急にどうしたの?」
「ちょっと試したい事があってね……」
僕は霊力を展開したまま、奥から接近するモンスター達へと意識を集中してみた。
すると彼らの体内に、一際強く輝く部分が存在する事が確認出来た。
僕は適当な一匹を選んで、そいつのその部分を、霊力で狙い撃ちにして破壊してみた。
―――ギェェェェ……
モンスターが上げる断末魔の絶叫が、洞窟内の空気を震わせた。
やはり“一際強く輝く部分”は、そのモンスターにとっての急所に当たるようだ。
僕の推測通りなら、この部分を狙い打てば、一瞬で全てのモンスターを絶命させられるはず。
霊力を展開したまま、今度は残る全てのモンスターの“一際強く輝く部分”を、同時に破壊してみた。
―――ギギヤァァァアァァァ……
モンスター達の上げる断末魔の輪唱が洞窟内に響き渡り、そして再び静寂が戻って来た。
ハーミルが口を開いた。
「モンスターの気配が消えたわね……」
そして探るような視線を僕に向けてきた。
「カケルが何かしたんだよね? 殲滅の力みたいなのを発射したりしていたようには見えなかったけれど、具体的にはどうやって斃したの?」
「魔結晶だけを、霊力で狙い撃ちにしてみたんだ」
ハーミルの目が丸くなった。
「凄いじゃない。明かりもそうだけど、そういうの、いつから出来るようになったの?」
「いつからというか……試してみたら出来てしまったって感じかな」
今まで試してみなかったのは事実だし。
ハーミルは束の間、僕に探るような視線を向けてきた後、言葉を返してきた。
「とりあえず、モンスターが本当に全滅しているかどうか、確認してきましょ」
奥には、傷一つない状態で絶命したモンスター十数体の骸が転がっていた。
一応、最奥の突き当りまで進み、もはや生存しているモンスターは存在しない事を確認してから、僕はハーミルに声を掛けた。
「それじゃあ戻ろうか。レミア達が心配しているだろうし」
ここまで馬車で僕達を送り届けてくれたレミア達には、そのまま入り口付近で待っていて欲しいと伝えてある。
当然、洞窟の入り口が崩落したのも目撃しているはずで、つまり、相当心配してくれているはず。
僕達の無事と、洞窟内のモンスターは全て斃した事、早く伝えてあげないと。
霊力でいきなり転移したら驚かせるだろうし、ここは精霊達に頼んで、入り口の土砂を……
そんな事を考えていると、ハーミルが意外な事を言い出した。
「ねえ、一晩、ここに泊って行かない?」
「えっ? でもここ、洞窟の中だよ? 泊る準備もしてないし」
「じゃあさ、一旦家に戻って、準備して戻って来ようよ」
「ええっ!? わざわざ? と言うか、まずレミア達に状況を伝えるのが先なんじゃ……」
しかしハーミルは言葉の途中で、僕の腕にしがみついてきた。
彼女の顔には、何故か悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。
「いいからいいから。きっと明日の朝、面白い事が起こると思うんだ」
どうもハーミル的には、このまま帝都に転移しろって事のようだ。
彼女の意図が分からないまま、仕方なく僕は霊力を展開した。
ハーミルの家の中、僕がいつも寝泊まりしている部屋の情景を思い浮かべた次の瞬間、僕達の視界は切り替わっていた。
30分後、僕達は再び洞窟の中に戻ってきていた。
持ち込んだ“野宿セット”を使って簡単な料理をして、寝床を作って、二人並んで横たわって……
ハーミルは上機嫌だった。
「なんか、キャンプみたいでいいね」
「キャンプみたいと言えば、聞こえは良いけれど」
僕は数千年前のあの世界で、『彼女』と一緒に洞窟の中に閉じ込められ、仮眠を取らざるを得なかった時の事を思い出して苦笑した。
僕達は眠くなるまで他愛もないお喋りを楽しんだ。
やがて睡魔が襲ってきて……
第051日―1
翌朝、僕は自然に目が覚めた。
昨晩、眠る時に“光源”は消去していたから、今周囲は、暗闇に閉ざされている。
改めて“光源”を作り出すと、隣で眠っていたはずのハーミルは、既に起きて着替えていた。
「おはよう」
「おはよう、ハーミル。って、今、何時頃だろう?」
ハーミルの休暇は今朝までのはず。
あんまり遅くなったら、ハーミルが皇帝陛下に何か言われてしまうかもしれない。
「まだ朝早いはずよ」
「え? もしかしてハーミル、今が何時かって正確に分かるの?」
もしかして凄まじい鍛錬と修行の果てに、正確な体内時計が身に付いた、とか……
「そんな訳ないじゃない。でもまだ来てないみたいだから、朝早い時間帯のはず」
「来てない? 何の話?」
「ふふふ、気にしないで。これが楽しみでここに泊ったんだから、さっさと来て欲しいところなんだけど」
「だから何の話?」
首を捻ったけれど、ハーミルはニヤニヤしたまま具体的な事を教えてくれない。
諦めた僕は、話題を変えてみた。
「そうそう、ハーミルの休暇、今朝までだよね」
ハーミルが少し顔を曇らせた。
「そうなのよね……もうすぐカケルとまたお別れか……」
「まあ、あと4日もすれば、僕も陛下の軍営に戻るしさ」
ハーミルは、ちらっと僕の顔を見た後、少し真面目な雰囲気になった。
「カケルはさ、別の世界に拉致されている間、私に会えなくて寂しいな~とか思わなかった?」
「それは……」
数千年前の世界で、ハーミルが傍にいない事に寂しさを感じなかったかと言えば、嘘になる。
しかし特定の女の子に会えなくて寂しいと答えるのは、やはり若干照れくさかった。
言い淀んでいると、ハーミルが僕の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「私は寂しかったわ。カケルにもう二度と会えないんじゃないかって思ったら、目の前が真っ暗になる位」
そして大きく深呼吸をする素振りを見せてから言葉を継いだ。
「私ね、カケルがいなくなって、改めて自分の気持ちに確信が持てたの」
「気持ちに確信?」
「うん。私、カケルの事が……」
しかしその言葉の続きは、突然洞窟の入り口方向で生じた何かが爆発するような轟音によって、搔き消されてしまった。
前回に続きまして、救世主の休日~ハーミルとお出かけ編~をお楽しみ下さい。
――◇―――◇―――◇――
こうして僕とハーミルは、夜な夜な村を襲う人食いモンスターの棲家だという、この洞窟の中に“閉じ込められた形”になってしまった。
しかし土砂の崩落が収まり、周囲に静けさが戻ってくると、僕の方も段々と気持ちが落ち着いてきた。
まあ文字通り、単に“閉じ込められた形”になっているだけで、霊力を使えばいつでも脱出出来る。
それにもし必要があれば、いつかみたいに精霊達にお願いすれば、洞窟そのものを崩落前の姿に戻す事も出来るだろう。
そんな事を考えていると、腕の中でハーミルが少し体を動かすのが感じられた。
急に気恥ずかしさを覚えた僕は、慌てて彼女を腕の中から解放した。
「ごめんね、ハーミル。急に崩れてきたから、万一の事があったらいけないかなって」
柔らかく辺りを照らし出す“光源”の下、ハーミルが笑顔で言葉を返してきた。
「霊力の盾で、私を守ろうとしてくれたんでしょ? ありがとう」
そしてやおら腰の剣を抜き放ち、油断なく身構えた。
「どうしたの?」
「しっ! 多分、モンスターが襲ってくるから、カケルの方も気を付けて」
そうだった!
この洞窟内のどこかに、今回依頼された人食いモンスターが潜んでいるはず。
僕はこの洞窟そのものの構造と、モンスターの居場所を探るため、霊力を展開した。
洞窟自体は、ほぼ分岐のない状態で、奥に数百m程伸びたところで行き止まりになっていた。
そしてその方向から、十数体の小型から中型の雑多なモンスターの群れが、こちらに向かってゆっくり移動してきているのが感知出来た。
数は多いけれど、いずれもそんなに強そうなモンスターでは無さそうだ
僕は隣に立つハーミルに、簡単に状況を説明した後、言葉を続けた。
「それで、ここは僕に任せてもらえないかな?」
「いいけど。急にどうしたの?」
「ちょっと試したい事があってね……」
僕は霊力を展開したまま、奥から接近するモンスター達へと意識を集中してみた。
すると彼らの体内に、一際強く輝く部分が存在する事が確認出来た。
僕は適当な一匹を選んで、そいつのその部分を、霊力で狙い撃ちにして破壊してみた。
―――ギェェェェ……
モンスターが上げる断末魔の絶叫が、洞窟内の空気を震わせた。
やはり“一際強く輝く部分”は、そのモンスターにとっての急所に当たるようだ。
僕の推測通りなら、この部分を狙い打てば、一瞬で全てのモンスターを絶命させられるはず。
霊力を展開したまま、今度は残る全てのモンスターの“一際強く輝く部分”を、同時に破壊してみた。
―――ギギヤァァァアァァァ……
モンスター達の上げる断末魔の輪唱が洞窟内に響き渡り、そして再び静寂が戻って来た。
ハーミルが口を開いた。
「モンスターの気配が消えたわね……」
そして探るような視線を僕に向けてきた。
「カケルが何かしたんだよね? 殲滅の力みたいなのを発射したりしていたようには見えなかったけれど、具体的にはどうやって斃したの?」
「魔結晶だけを、霊力で狙い撃ちにしてみたんだ」
ハーミルの目が丸くなった。
「凄いじゃない。明かりもそうだけど、そういうの、いつから出来るようになったの?」
「いつからというか……試してみたら出来てしまったって感じかな」
今まで試してみなかったのは事実だし。
ハーミルは束の間、僕に探るような視線を向けてきた後、言葉を返してきた。
「とりあえず、モンスターが本当に全滅しているかどうか、確認してきましょ」
奥には、傷一つない状態で絶命したモンスター十数体の骸が転がっていた。
一応、最奥の突き当りまで進み、もはや生存しているモンスターは存在しない事を確認してから、僕はハーミルに声を掛けた。
「それじゃあ戻ろうか。レミア達が心配しているだろうし」
ここまで馬車で僕達を送り届けてくれたレミア達には、そのまま入り口付近で待っていて欲しいと伝えてある。
当然、洞窟の入り口が崩落したのも目撃しているはずで、つまり、相当心配してくれているはず。
僕達の無事と、洞窟内のモンスターは全て斃した事、早く伝えてあげないと。
霊力でいきなり転移したら驚かせるだろうし、ここは精霊達に頼んで、入り口の土砂を……
そんな事を考えていると、ハーミルが意外な事を言い出した。
「ねえ、一晩、ここに泊って行かない?」
「えっ? でもここ、洞窟の中だよ? 泊る準備もしてないし」
「じゃあさ、一旦家に戻って、準備して戻って来ようよ」
「ええっ!? わざわざ? と言うか、まずレミア達に状況を伝えるのが先なんじゃ……」
しかしハーミルは言葉の途中で、僕の腕にしがみついてきた。
彼女の顔には、何故か悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。
「いいからいいから。きっと明日の朝、面白い事が起こると思うんだ」
どうもハーミル的には、このまま帝都に転移しろって事のようだ。
彼女の意図が分からないまま、仕方なく僕は霊力を展開した。
ハーミルの家の中、僕がいつも寝泊まりしている部屋の情景を思い浮かべた次の瞬間、僕達の視界は切り替わっていた。
30分後、僕達は再び洞窟の中に戻ってきていた。
持ち込んだ“野宿セット”を使って簡単な料理をして、寝床を作って、二人並んで横たわって……
ハーミルは上機嫌だった。
「なんか、キャンプみたいでいいね」
「キャンプみたいと言えば、聞こえは良いけれど」
僕は数千年前のあの世界で、『彼女』と一緒に洞窟の中に閉じ込められ、仮眠を取らざるを得なかった時の事を思い出して苦笑した。
僕達は眠くなるまで他愛もないお喋りを楽しんだ。
やがて睡魔が襲ってきて……
第051日―1
翌朝、僕は自然に目が覚めた。
昨晩、眠る時に“光源”は消去していたから、今周囲は、暗闇に閉ざされている。
改めて“光源”を作り出すと、隣で眠っていたはずのハーミルは、既に起きて着替えていた。
「おはよう」
「おはよう、ハーミル。って、今、何時頃だろう?」
ハーミルの休暇は今朝までのはず。
あんまり遅くなったら、ハーミルが皇帝陛下に何か言われてしまうかもしれない。
「まだ朝早いはずよ」
「え? もしかしてハーミル、今が何時かって正確に分かるの?」
もしかして凄まじい鍛錬と修行の果てに、正確な体内時計が身に付いた、とか……
「そんな訳ないじゃない。でもまだ来てないみたいだから、朝早い時間帯のはず」
「来てない? 何の話?」
「ふふふ、気にしないで。これが楽しみでここに泊ったんだから、さっさと来て欲しいところなんだけど」
「だから何の話?」
首を捻ったけれど、ハーミルはニヤニヤしたまま具体的な事を教えてくれない。
諦めた僕は、話題を変えてみた。
「そうそう、ハーミルの休暇、今朝までだよね」
ハーミルが少し顔を曇らせた。
「そうなのよね……もうすぐカケルとまたお別れか……」
「まあ、あと4日もすれば、僕も陛下の軍営に戻るしさ」
ハーミルは、ちらっと僕の顔を見た後、少し真面目な雰囲気になった。
「カケルはさ、別の世界に拉致されている間、私に会えなくて寂しいな~とか思わなかった?」
「それは……」
数千年前の世界で、ハーミルが傍にいない事に寂しさを感じなかったかと言えば、嘘になる。
しかし特定の女の子に会えなくて寂しいと答えるのは、やはり若干照れくさかった。
言い淀んでいると、ハーミルが僕の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「私は寂しかったわ。カケルにもう二度と会えないんじゃないかって思ったら、目の前が真っ暗になる位」
そして大きく深呼吸をする素振りを見せてから言葉を継いだ。
「私ね、カケルがいなくなって、改めて自分の気持ちに確信が持てたの」
「気持ちに確信?」
「うん。私、カケルの事が……」
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