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第七章 忍び寄る悪夢
215.修羅
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引き続き、カケルとメイの『南の海辺でのんびり休日』編をお楽しみ下さい。
――◇―――◇―――◇――
第051日―5
買い物を済ませてお店を出ると、ちょうどお昼時になっていた。
そのまま、海岸に沿う形で走る大通りをぶらぶら歩いていくと、食事処が集まったエリアが見えてきた。
場所柄か、どのお店も新鮮なシーフードを売りにしているらしく、食欲をそそる香りが鼻孔をくすぐった。
僕とメイはそのうちの一軒、海岸方向にテラスが張り出した食堂で、お昼ご飯を食べる事にした。
店内は、大勢の食事客で賑わっていた。
気を利かせてくれたらしい店員のおかげで、僕達は美しい浜辺が一望出来る二人掛けの席に着くことが出来た。
浜辺では、大勢の海水浴客が、思い思いに楽しんでいるのが見えた。
やがて料理が運ばれてきた。
美味しい料理を楽しみつつ、僕達の会話も自然に弾んでいく。
「カケルとこんな風に二人っきりでお出かけって、なんだかデートみたいだね」
嬉しそうなメイを見ていると、僕まで楽しい気分になってきた。
「そうだね。二人だけで出かけるのって、なかなか無かったもんね。これからはもう少し、こういう機会増やせるようにするよ」
「ありがとう」
そう口にした後、メイが少し浮かない顔になった、
「あ~あ、カケルともっとずっと一緒にいたいな~」
「まだ、あと3日間は一緒にいられるよ」
皇帝ガイウスから与えられた休暇は1週間。
緊急事態――たとえば魔王軍やヤーウェン側が、新たな大規模作戦を開始するとか――が発生しない限り、期限いっぱい、休暇を楽しめるはず。
「その後は?」
「時々メイに会いに戻って来るよ」
「ホント?」
「うん」
「でも、あっちって、ハーミルに、クレアに、ノルンにって、いっぱい女の子いるからな~。あっちに戻ったら、私の事なんか、すっかり忘れちゃったりして」
冗談めかした口調でそう話すメイに、僕は苦笑しながら言葉を返した。
「ハーミルは仲間だし、クレア様は王女様だし、あと、ノルン様を“女の子”って呼ぶのは……なんだか畏れ多いというか」
「でもクレアって、カケルのお嫁さん候補なんでしょ?」
―――ぶふぉっ!?
口の中に放り込んだばかりの魚料理を、思わず吹き出してしまった。
「カケル、汚いよ?」
口元とテーブルを拭きながら、僕はメイに言葉を返した。
「ごめんごめん。メイが変な事言うから。でも誰がそんな話を?」
皇帝ガイウスが冗談めかして、クレア様と僕がお似合いだとかなんとか、話していた事はあったけれど。
「ハーミルから聞いたよ」
なるほど。
あの時、ハーミルも同席していた。
あの後彼女からも、からかわれたりしたから、メイにも面白エピソードとして伝えたのだろう。
「あれは陛下の冗談だよ。クレア様がお嫁さん候補だなんて、クレア様に逆に失礼だよ」
「でもハーミルが、クレアもまんざらじゃない感じって言っていたし」
お~い、ハーミルさん。
話がこじれていますよ?
と、今ここに居ないハーミルに心の中で文句を言った後、僕は言葉を返した。
「少なくとも今、僕は誰とも結婚する予定は無いよ」
「そうなんだ……」
少し沈黙が続いた後、メイがおずおずと話しかけてきた。
「じゃあさ、もし私が……何でもない」
「え?」
「このスープ、おいしいね」
「う、うん?」
なんだか微妙な空気になってしまった僕達は、黙々と料理を口に運び続けた。
食事を終えた僕達は、早速、浜辺に向かう事にした。
浜辺には海の家が、たくさん建ち並んでいた。
その一つで荷物を預けた僕達は、水着に着替えた後、浜辺に出た。
南国特有の白い砂浜。
エメラルドグリーンの海。
南の海で遊ぶのは、生まれて初めてらしいメイは、特にはしゃいでいた。
僕達は存分に、南の海を楽しんだ。
やがて日暮れの時刻が訪れた。
空も海も全てが、茜色に染まっていく。
ヤシの木陰で、沈む夕日を二人で眺めていると、メイが僕の方へそっと身を寄せてきた。
こちらに微笑みを向けてくるメイの水着姿は、お店で見た時よりも遥かに可愛く見えた。
図らずも鼓動が早くなる。
「綺麗……」
「そうだね」
僕達は夕日が完全に水平線の下に沈み、夜の帳が訪れるまで、飽きる事無くその情景を眺め続けた。
すっかり夜も更けた頃、僕達は帝都のハーミルの家に帰り着いた。
キースさんと家政婦のマーサさんに帰着の挨拶をした後、僕は荷ほどきのため、自室へと戻る事にした。
その際、メイも何となくといった雰囲気で、一緒についてきた。
僕は荷物を片付けながら、ベッドの端にちょこんと腰かけているメイに声を掛けた。
「今日は楽しかったね」
「うん。私、こんなに楽しかったのは生まれて初めて。カケル、本当にありがとう」
「生まれて初めてって、メイは大袈裟だな」
「だって私、小さい時から遊びに行ったりって機会、無いまま過ごしてきたから……」
「!」
その言葉に思わずはっとした。
メイは寂しげな笑みを浮かべていた。
彼女は生まれた直後、皇帝ガイウスに殺されかけた。
それを阻止して強引に彼女を攫って行ったエンリルは、彼女をただ、宝珠を顕現出来る便利な道具として養育した。
魔王エンリルの娘として扱われる事も無く、魔族から半端者と蔑まれ、いつか自分を認めてもらえる日が来るかもしれないという幻想を胸に、懸命に『彼方の地』への扉を開こうと画策した日々。
僕が彼女を救い出すまで、彼女は運命に翻弄され続けてきた。
まだ16歳の少女が歩んできた、修羅の人生。
今更ながらその事を思い出した僕は、思わずメイを抱きしめていた。
「メイはさ、今日程度の楽しさ、忘れちゃう位、これから色んな事を楽しまないとね」
「カケル……」
腕の中のメイが、僕の背中にそっと腕を回してきた。
「まずは明日。またどこかに一緒に遊びに行こう」
「うん」
メイが潤んだ瞳で、僕を見上げてきた。
瞳の中に、僕に対する全幅の信頼と深い情愛の念が見て取れた。
そんな彼女と期せずして見つめあう形になってしまい、知らず鼓動が早くなっていく。
急に気恥ずかしさを感じた僕は、そっと視線を外し、なんでもない風を装いながら口を開いた。
「さ、もう遅いから今日はこのくらいにして、早く寝よう。メイも戻って休んだ方が良いよ」
メイは少しばかり落胆したような雰囲気を見せた後、すぐにそっと僕から身を話した。
「じゃあカケル。おやすみ」
「おやすみ、メイ」
メイを送り出した僕は、すぐにベッドへと潜り込んだ。
――◇―――◇―――◇――
第051日―5
買い物を済ませてお店を出ると、ちょうどお昼時になっていた。
そのまま、海岸に沿う形で走る大通りをぶらぶら歩いていくと、食事処が集まったエリアが見えてきた。
場所柄か、どのお店も新鮮なシーフードを売りにしているらしく、食欲をそそる香りが鼻孔をくすぐった。
僕とメイはそのうちの一軒、海岸方向にテラスが張り出した食堂で、お昼ご飯を食べる事にした。
店内は、大勢の食事客で賑わっていた。
気を利かせてくれたらしい店員のおかげで、僕達は美しい浜辺が一望出来る二人掛けの席に着くことが出来た。
浜辺では、大勢の海水浴客が、思い思いに楽しんでいるのが見えた。
やがて料理が運ばれてきた。
美味しい料理を楽しみつつ、僕達の会話も自然に弾んでいく。
「カケルとこんな風に二人っきりでお出かけって、なんだかデートみたいだね」
嬉しそうなメイを見ていると、僕まで楽しい気分になってきた。
「そうだね。二人だけで出かけるのって、なかなか無かったもんね。これからはもう少し、こういう機会増やせるようにするよ」
「ありがとう」
そう口にした後、メイが少し浮かない顔になった、
「あ~あ、カケルともっとずっと一緒にいたいな~」
「まだ、あと3日間は一緒にいられるよ」
皇帝ガイウスから与えられた休暇は1週間。
緊急事態――たとえば魔王軍やヤーウェン側が、新たな大規模作戦を開始するとか――が発生しない限り、期限いっぱい、休暇を楽しめるはず。
「その後は?」
「時々メイに会いに戻って来るよ」
「ホント?」
「うん」
「でも、あっちって、ハーミルに、クレアに、ノルンにって、いっぱい女の子いるからな~。あっちに戻ったら、私の事なんか、すっかり忘れちゃったりして」
冗談めかした口調でそう話すメイに、僕は苦笑しながら言葉を返した。
「ハーミルは仲間だし、クレア様は王女様だし、あと、ノルン様を“女の子”って呼ぶのは……なんだか畏れ多いというか」
「でもクレアって、カケルのお嫁さん候補なんでしょ?」
―――ぶふぉっ!?
口の中に放り込んだばかりの魚料理を、思わず吹き出してしまった。
「カケル、汚いよ?」
口元とテーブルを拭きながら、僕はメイに言葉を返した。
「ごめんごめん。メイが変な事言うから。でも誰がそんな話を?」
皇帝ガイウスが冗談めかして、クレア様と僕がお似合いだとかなんとか、話していた事はあったけれど。
「ハーミルから聞いたよ」
なるほど。
あの時、ハーミルも同席していた。
あの後彼女からも、からかわれたりしたから、メイにも面白エピソードとして伝えたのだろう。
「あれは陛下の冗談だよ。クレア様がお嫁さん候補だなんて、クレア様に逆に失礼だよ」
「でもハーミルが、クレアもまんざらじゃない感じって言っていたし」
お~い、ハーミルさん。
話がこじれていますよ?
と、今ここに居ないハーミルに心の中で文句を言った後、僕は言葉を返した。
「少なくとも今、僕は誰とも結婚する予定は無いよ」
「そうなんだ……」
少し沈黙が続いた後、メイがおずおずと話しかけてきた。
「じゃあさ、もし私が……何でもない」
「え?」
「このスープ、おいしいね」
「う、うん?」
なんだか微妙な空気になってしまった僕達は、黙々と料理を口に運び続けた。
食事を終えた僕達は、早速、浜辺に向かう事にした。
浜辺には海の家が、たくさん建ち並んでいた。
その一つで荷物を預けた僕達は、水着に着替えた後、浜辺に出た。
南国特有の白い砂浜。
エメラルドグリーンの海。
南の海で遊ぶのは、生まれて初めてらしいメイは、特にはしゃいでいた。
僕達は存分に、南の海を楽しんだ。
やがて日暮れの時刻が訪れた。
空も海も全てが、茜色に染まっていく。
ヤシの木陰で、沈む夕日を二人で眺めていると、メイが僕の方へそっと身を寄せてきた。
こちらに微笑みを向けてくるメイの水着姿は、お店で見た時よりも遥かに可愛く見えた。
図らずも鼓動が早くなる。
「綺麗……」
「そうだね」
僕達は夕日が完全に水平線の下に沈み、夜の帳が訪れるまで、飽きる事無くその情景を眺め続けた。
すっかり夜も更けた頃、僕達は帝都のハーミルの家に帰り着いた。
キースさんと家政婦のマーサさんに帰着の挨拶をした後、僕は荷ほどきのため、自室へと戻る事にした。
その際、メイも何となくといった雰囲気で、一緒についてきた。
僕は荷物を片付けながら、ベッドの端にちょこんと腰かけているメイに声を掛けた。
「今日は楽しかったね」
「うん。私、こんなに楽しかったのは生まれて初めて。カケル、本当にありがとう」
「生まれて初めてって、メイは大袈裟だな」
「だって私、小さい時から遊びに行ったりって機会、無いまま過ごしてきたから……」
「!」
その言葉に思わずはっとした。
メイは寂しげな笑みを浮かべていた。
彼女は生まれた直後、皇帝ガイウスに殺されかけた。
それを阻止して強引に彼女を攫って行ったエンリルは、彼女をただ、宝珠を顕現出来る便利な道具として養育した。
魔王エンリルの娘として扱われる事も無く、魔族から半端者と蔑まれ、いつか自分を認めてもらえる日が来るかもしれないという幻想を胸に、懸命に『彼方の地』への扉を開こうと画策した日々。
僕が彼女を救い出すまで、彼女は運命に翻弄され続けてきた。
まだ16歳の少女が歩んできた、修羅の人生。
今更ながらその事を思い出した僕は、思わずメイを抱きしめていた。
「メイはさ、今日程度の楽しさ、忘れちゃう位、これから色んな事を楽しまないとね」
「カケル……」
腕の中のメイが、僕の背中にそっと腕を回してきた。
「まずは明日。またどこかに一緒に遊びに行こう」
「うん」
メイが潤んだ瞳で、僕を見上げてきた。
瞳の中に、僕に対する全幅の信頼と深い情愛の念が見て取れた。
そんな彼女と期せずして見つめあう形になってしまい、知らず鼓動が早くなっていく。
急に気恥ずかしさを感じた僕は、そっと視線を外し、なんでもない風を装いながら口を開いた。
「さ、もう遅いから今日はこのくらいにして、早く寝よう。メイも戻って休んだ方が良いよ」
メイは少しばかり落胆したような雰囲気を見せた後、すぐにそっと僕から身を話した。
「じゃあカケル。おやすみ」
「おやすみ、メイ」
メイを送り出した僕は、すぐにベッドへと潜り込んだ。
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