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第23話 青肌一族の村へ
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なんだか少し考えなければいけないことが増えてしまった。
ミレたちの世界にも現れたという【亜神】。
ボクが今いるこの世界にも現れたことがあるのだという。
ミレも戦ったことがあると言っていたし、お父さんも戦ったことがあるそうだ。
これ、ボクが世界を作っても同じように侵入してくるんじゃない?
「うーん。【亜神】について調べないといけないかもしれない」
「【亜神】ですか? なんです? それ」
「あ、えっと、なんでもないです」
今はミーシャさんと一緒に医務室前で待っていたところだ。
待っている間に考えていたことを口に出してしまったようで、ミーシャさんが反応してしまった。
しばらく二人で待っていると、ミレたちが男性に付き添いこちらにやってきた。
顔色は良さそうだけど、体力が少し心許ない感じなのかな?
「この度は、ご迷惑をおかけいたして申し訳ございません。それと感謝を」
ボクより少し背の高い男性、ミーシャさんのお父さんが頭を下げる。
「いえ、ボクたちはたまたま救助できただけですから」
もしもあのゴブリンキャンプを見つけなければ、ミーシャさんもお父さんも救えなかったかもしれない。
本当に偶然だった。
「まだ小さいのに立派な方でございます。見たところ人族でしょうか。おいくつでしょう」
「えっと、八歳です。あと、人族ではないです」
人族の小さい子と思われているので、耳と尻尾をアピールするように見せつけた。
どうやったら見落とすのだろう?
「なんと! 人狼……ではなさそうですね。もしや、村長が取引に行くという稀人の世界の子でしょうか」
ミーシャさんのお父さんがボクを見ながらそう話す。
そういえばお母さんが取引しているって言ってたはずだ。
どことどこがとは聞いていないけど。
これはごまかすべき?
ボクが返答に悩んでいると、ミレがミーシャさんのお父さんに腕をクロスしてバツ印を作って見せた。
バツ印、通じるの?
「も、申し訳ございません。詮索は禁止なのですね」
ミーシャさんのお父さんはとっさに頭を下げて謝罪の言葉を述べた。
どうやらバツ印は通じたらしい。
「それにしても、今更ですがフェアリーノーム様に受け入れられているのですね。今までそんな者は一人もいなかったそうですが……」
どうやら何かしらの保護を受けている人々でも仲良くとまではいかないようだ。
「ミレ、この人たちとは仲良くしたりはしてるの?」
少し気になったので聞いてみる。
すると、ミレは首を横に振った。
どうやら仲良くなったりはしていないそうだ。
「はい。おっしゃる通りで。私たちは一方的に捧げものをして、その見返りに保護していただいている状態でして……」
「むしろ遥ちゃんがフェアリーノーム様と仲良いことに驚きです」
「は、遥ちゃんって、ミーシャ!?」
ミーシャさんがボクをそう呼んだことにミーシャさんのお父さんは慌てふためいてしまった。
別にいいけど……。
「だめですか?」
うっ、かわいい子に上目遣いで見つめられると弱い……。
「だ、だめじゃ、ない、です……」
ゴブリン種でもかわいい子はかわいい。
今日ボクはそのことを学んだ。
昼食後、ボクたちは早速ミーシャさんたちを村に送り届けることにした。
護衛はミレとボクとほかのフェアリーノームが4人。
馬車は壊れてしまったので、森の中でも動けるタイプの馬車をミレたちに用意してもらった。
ちょっと変わった形をしていて、全体的に細長くなっている。
電車みたいなものをイメージするといいかもしれない。
これにより、ある程度入り組んだ森でも引っかかることなく動くことができるし、ある程度細かく動くことも可能なようだ。
あとは森の木除けとかいう加護もついている。
加護を施したなにがしかが通ると樹木が少し道を開けるように除けるというのだ。
とても面白い加護だと思う。
「うわわ、すごいです! 森の中を進む馬車よりずっと早いです」
馬車を引いている馬はよくわからない謎の白馬。
なんか羽根がついてる気がするけど、きっと気のせいだと思いたい。
「面白いように樹木が避けていく……。生きてるみたい……」
馬車が進むたびに樹木が大きく身をくねらせてぶつからない様に避けていく。
なんだか遊園地のアトラクションに乗っている気分だ。
「堕落した者の野営地からずっと北のほうに行くと村の境界石が見えてくるはずです!」
ボクたちのログハウスから西のほうにアルテ村があるらしく、そこから採掘場までは森を経由して、アルテ村の北北東あたりにあるらしい。野営地付近を経由して、北上するとミーシャさんたちの村があるのだそうだ。
「アルテ村からもいけるってことは、迷い込んだり、しないんですか?」
ちょっと気になったことを確認する。
「人間たちからは見つからない場所にあります。見つけられないというほうが正しいですけど」
「え? 鉱山というか、鉱脈みたいなのがあるんじゃ?」
「森と大地と地脈の間にあるんです」
「どこですかそれええええ」
思わず叫んでしまったが、その説明だとどこにあるか全くわからないと思う。
森と大地と地脈の間ってどこですか?
誰か教えて!!
ボクの心の叫びは誰にも届かないのだった。
ミレたちの世界にも現れたという【亜神】。
ボクが今いるこの世界にも現れたことがあるのだという。
ミレも戦ったことがあると言っていたし、お父さんも戦ったことがあるそうだ。
これ、ボクが世界を作っても同じように侵入してくるんじゃない?
「うーん。【亜神】について調べないといけないかもしれない」
「【亜神】ですか? なんです? それ」
「あ、えっと、なんでもないです」
今はミーシャさんと一緒に医務室前で待っていたところだ。
待っている間に考えていたことを口に出してしまったようで、ミーシャさんが反応してしまった。
しばらく二人で待っていると、ミレたちが男性に付き添いこちらにやってきた。
顔色は良さそうだけど、体力が少し心許ない感じなのかな?
「この度は、ご迷惑をおかけいたして申し訳ございません。それと感謝を」
ボクより少し背の高い男性、ミーシャさんのお父さんが頭を下げる。
「いえ、ボクたちはたまたま救助できただけですから」
もしもあのゴブリンキャンプを見つけなければ、ミーシャさんもお父さんも救えなかったかもしれない。
本当に偶然だった。
「まだ小さいのに立派な方でございます。見たところ人族でしょうか。おいくつでしょう」
「えっと、八歳です。あと、人族ではないです」
人族の小さい子と思われているので、耳と尻尾をアピールするように見せつけた。
どうやったら見落とすのだろう?
「なんと! 人狼……ではなさそうですね。もしや、村長が取引に行くという稀人の世界の子でしょうか」
ミーシャさんのお父さんがボクを見ながらそう話す。
そういえばお母さんが取引しているって言ってたはずだ。
どことどこがとは聞いていないけど。
これはごまかすべき?
ボクが返答に悩んでいると、ミレがミーシャさんのお父さんに腕をクロスしてバツ印を作って見せた。
バツ印、通じるの?
「も、申し訳ございません。詮索は禁止なのですね」
ミーシャさんのお父さんはとっさに頭を下げて謝罪の言葉を述べた。
どうやらバツ印は通じたらしい。
「それにしても、今更ですがフェアリーノーム様に受け入れられているのですね。今までそんな者は一人もいなかったそうですが……」
どうやら何かしらの保護を受けている人々でも仲良くとまではいかないようだ。
「ミレ、この人たちとは仲良くしたりはしてるの?」
少し気になったので聞いてみる。
すると、ミレは首を横に振った。
どうやら仲良くなったりはしていないそうだ。
「はい。おっしゃる通りで。私たちは一方的に捧げものをして、その見返りに保護していただいている状態でして……」
「むしろ遥ちゃんがフェアリーノーム様と仲良いことに驚きです」
「は、遥ちゃんって、ミーシャ!?」
ミーシャさんがボクをそう呼んだことにミーシャさんのお父さんは慌てふためいてしまった。
別にいいけど……。
「だめですか?」
うっ、かわいい子に上目遣いで見つめられると弱い……。
「だ、だめじゃ、ない、です……」
ゴブリン種でもかわいい子はかわいい。
今日ボクはそのことを学んだ。
昼食後、ボクたちは早速ミーシャさんたちを村に送り届けることにした。
護衛はミレとボクとほかのフェアリーノームが4人。
馬車は壊れてしまったので、森の中でも動けるタイプの馬車をミレたちに用意してもらった。
ちょっと変わった形をしていて、全体的に細長くなっている。
電車みたいなものをイメージするといいかもしれない。
これにより、ある程度入り組んだ森でも引っかかることなく動くことができるし、ある程度細かく動くことも可能なようだ。
あとは森の木除けとかいう加護もついている。
加護を施したなにがしかが通ると樹木が少し道を開けるように除けるというのだ。
とても面白い加護だと思う。
「うわわ、すごいです! 森の中を進む馬車よりずっと早いです」
馬車を引いている馬はよくわからない謎の白馬。
なんか羽根がついてる気がするけど、きっと気のせいだと思いたい。
「面白いように樹木が避けていく……。生きてるみたい……」
馬車が進むたびに樹木が大きく身をくねらせてぶつからない様に避けていく。
なんだか遊園地のアトラクションに乗っている気分だ。
「堕落した者の野営地からずっと北のほうに行くと村の境界石が見えてくるはずです!」
ボクたちのログハウスから西のほうにアルテ村があるらしく、そこから採掘場までは森を経由して、アルテ村の北北東あたりにあるらしい。野営地付近を経由して、北上するとミーシャさんたちの村があるのだそうだ。
「アルテ村からもいけるってことは、迷い込んだり、しないんですか?」
ちょっと気になったことを確認する。
「人間たちからは見つからない場所にあります。見つけられないというほうが正しいですけど」
「え? 鉱山というか、鉱脈みたいなのがあるんじゃ?」
「森と大地と地脈の間にあるんです」
「どこですかそれええええ」
思わず叫んでしまったが、その説明だとどこにあるか全くわからないと思う。
森と大地と地脈の間ってどこですか?
誰か教えて!!
ボクの心の叫びは誰にも届かないのだった。
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