神様になったTS妖狐はのんびり生活したい~もふもふ妖狐になった新人神様は美少女となって便利な生活のため異世界と日本を往復する~

じゃくまる

文字の大きさ
104 / 180

第104話 世界運営会議①

しおりを挟む
 何とか全員の得意なことを確認できたので、やるべきことを考えることにした。
 まずは新世界側だけど……。

「新世界側は拠点がある程度でき次第、街作りをしていきましょう。住民はミリアムさんが生み出した精霊たちや妖種たちがメインになります」
「かしこまりました」
 ボクの言葉を聞いてミリアムさんが返事をする。
 いくつか素体はできているようだから、もうすぐ受肉した精霊が生まれてくることだろう。
 そうしたらなんて種族にすればいいんだろうか。
 ともかく、今後住人が増える可能性があるので楽しみにしていよう。

「ミレイさんが管理する旧世界の街についてはある程度選別された人間であれば住んでもらって構いません。立ち入り禁止領域の確認は忘れないように」
「わかりました。大神殿と協議して選別いたします」
 今後あの場所にはエリアこそ分けるものの、人族も住むことになるだろう。
 その時は今と違って男性も増えるのかな?
 青肌一族には男女共にいるので今更かもしれないけど。

「男女比はお任せしますが、変な人はお断りしてくださいね」
 精霊にしても人間にしても、人狼にしてもそれ以外にしても、不公平にならないように配慮してもらえたらと思う。
 まぁフェアリーノームは女性だけの種族だし、妖種に至っては男女比の差が激しいので何とも言えないけど。

「種族間の恋愛についてはどうしますか? 遥様」
 千早さんがボクに手を挙げて質問してきた。
 
「好きにさせればいいと思いますけど、何か不安とかありますか?」
 正直種族間恋愛についてはよくわからない。
 うちのお父さんとお母さんくらいだろうか? それが関係しているのは。

「いえ、聞くところによりますと、人種族は見目麗しい女性によく惹かれるとか聞きましたので」
「あー、そうかもしれませんね」
 日本にいるときもそんな話を散々聞いたことがある。
 残念ながらボクには縁のない話だったわけだけど……。

「フェアリーノームに限らず、妖種は見目だけはいい人が多いのでトラブルにならなければいいなと思いまして」
「あー、そうですね」
 玄斉さんにしても千早さんにしても、ほかの妖狐族の女性にしても見目麗しい人は多いと思う。
 そっか、そのあたりで問題があるのか。
 でも、妖狐族は住む場所が違うからなぁ……。

「実際どうなんでしょうね? くっつくと思いますか?」
 ボクが問いかけると、ミレたちは一斉に首を横に振る。

「あはは。フェアリーノームたちは総じてお断りのようですね。妖狐族は~まぁ無理でしょうね。見た目よりも強さや波長で相手を選びますから。基本的に人間では相手になりません」
「私たちフェアリーノームも波長で合う合わないを選びます。ですので基本的にはあり得ません」
 どちらにしても相手にはならないようだった。
 こればっかりは仕方ないということなのだろう。

「そういう遥様はどうなんですか?」
「ふえ? ボク?」
 突然千早さんにそう振られた。

「う~ん……。まったくよくわかりません。仲良い男の子は作ってもいいですけど友達って感じですね」
 元々男だったというのもあるのだろうが、魅力というものを感じなかった。
 もしかすると千早さんが言うように力の差がありすぎてそういう認識ができていないだけなのかもしれないが。

「千早さん、だめですよ。主様はみんなのものです」
「そうですね!」
「そうですねじゃありません。ボクはボクだけのものです」
 みんなして何を言っているのだろうか。

(まぁわしのものじゃがのぅ)

「ん?」
 何かお婆様の声が聞こえたような気がした。
 最近さっぱり音沙汰がないので寝ていると思っていたのだけど。
 やっぱり気のせい?

「とりあえず、住人についてはそのようにお願いします。訪問者として訪れる場合についても今後決めていくつもりです。まずはどこからどう入場させるかを考えなきゃいけませんね」
 今考えている入場方法は、専用の入り口をいくつか用意しておく方法だ。
 守護者をつけておくことで不法侵入を防ぐことも考えている。
 具体的にどうすればいいかはまだこれからという感じではあるけど。

「わかりました」
「わかりましたわ」
「思いついたらいつでもご相談ください」
「みんなありがとう」
 住人や入場者については一旦ここまでとしよう。
 
「次は農作物などの生産物についてですね」
 一応ある程度栽培するものについては考えている。
 ジャガイモやトウモロコシ、トマトやナスその他日本でもおなじみのものを栽培して食生活を豊かにしていきたい。

「リストは確認しましたわ。ミレさんたちと話した限りでは問題なさそうですわね」
 事前にリストを渡してあるので、みんな確認済みではある。
 ただ気候の問題などで育たないものもあるかもしれないので、再確認しておきたかった。

「では問題がなければ栽培していくということで、人員が揃い次第始めましょう」
「かしこまりました。後ほど最初の精霊たちを送り出します」
「あれ? もう大丈夫なんですか?」
 思っていたより早く完成したようだ。

「まだ数は少ないですが、主のお力のおかげで目途が立ちました」
「わかりました。楽しみにしていますね」
「はい。最初は護衛候補を用意いたします」
 どうやら最初に生まれる受肉した精霊はボクの護衛に加わるようだ。
 どんなの子なのか楽しみだ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g
ファンタジー
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」 20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。 一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。 毎日19時更新予定。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

処理中です...