神様になったTS妖狐はのんびり生活したい~もふもふ妖狐になった新人神様は美少女となって便利な生活のため異世界と日本を往復する~

じゃくまる

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第166話 埋没した古代都市にて③

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 瑞歌さんがゲートの向こうの掃除終えた後、ボクたちは建物の探索を再開した。
 もう少し探索したら一旦離脱する予定だが、新しい街に使えるアイデアがほしくて続けることにしたのだ。
 今のところ、収穫といえばマザークリスタルシステムだろうか。
 エネルギーを送信して住宅に使うというアイデアはぜひ使用していきたい。

「うーん。これはクリスタルの板……? あ、何か映った」
 市庁舎と思しき建物を探索中、クリスタルの部屋のすぐ横の部屋に謎のクリスタルの板が設置してあった。
 これも結晶化していないことを考えると、マザークリスタルやほかのクリスタルと同じような素材で出来ているのだろう。
 何気なく触ってみると、クリスタルの板に何か文字のようなものが表示されてしまった。
 もしかしてこれはディスプレイ?

「ふむ。遥や。その板は検索端末のようじゃぞ?」
「検索端末、ですか?」
 お婆様の言葉を聞いて、読めもしない謎の文字をタッチしてみたり連続でタップしてみたりする。
 すると別の画面のようなものが表示されてしまった。
 まぁ文字が読めないので何なのかさっぱりわからないんだけど……。

「この文字体系はこの世界ではすでに失われてしまっておるからのぅ。若葉にも教えておけばよかったかもしれぬな。どれ、わしの知識を共有してやろう」
 お婆様はそう言うと、ボクのおでこにそっと触れた。
 すると何かが頭の中に甚割としみこむように入ってくる。

「なんか変な感触です。頭の奥がじんわりしびれるような変な感じ……」
 お婆様の手が離れるまでその奇妙な感触は続いていた。

「おそらく記憶を司る部分を刺激しておるのかもしれぬのぅ。まぁよい。そのまま板の文字を見てみるがよい」
 お婆様に促されるままボクはディスプレイの文字を見る。
 すると不思議なことに読めなかった文字の意味が分かるようになっていたのだ。

「ええっと、都市ウルハ市街地案内? 地図か何かですかね?」
 といっても、地図なはく文字だけなんだけど……。

「うむ。まぁ市庁舎じゃからな。そういうものもあるじゃろう」
「なるほど? しかし、この都市はウルハって名前なんですね」
 このディスプレを見て初めて分かったことだった。
 
「ウルハは中枢都市と言われるほど大きな街ですわ。元々古代の都市は今よりずっと発展していましたわ。この場所にもあるような道具や乗り物はあちこちにありましたし、空を飛ぶ乗り物なんかもありましたわね」
「そうじゃのぅ。アニメなどで見る大きな空中戦艦のようなものもあったしのぅ。まぁそのあたりは教授に聞いてみるがよい。全部あやつが提供した技術じゃからな」
「あのクソ骨、無駄に知識豊富ですのよね」
「あ、わかります。教授の創った世界もすごかったですし。機械城? みたいなの作ってました」
 ボクたちが訪れた教授の実験世界。
 そこには大きな都市や城塞、列車などがたくさん存在していたのを思い出した。
 そういえばお城貰ったんだっけ。

「教授はそういうものを作るのが好きじゃからのぅ。城と言えば遥は城を貰ったそうじゃのぅ? 教授が楽しそうに話しておったわ」
「あ、そうです。なんでくれたのかは知りませんけど」
 どうやらお婆様にも話が伝わっているようだ。
 でもあの城、どうしたらいいんだろう。

「あのクソ骨が何かくれるなんて、遥お姉様は相当気に入られていますわね。見返りもなく何かを渡すこと自体珍しいことですし」
 瑞歌さんはなんとなく教授のことが気に入らないようだ。
【クソ骨】みたいな呼び方をする時は大体そんな感じなのだから。

「えっと、ウルハ庁舎がここで、兵器開発局があっち。ん? 兵器開発局?」
 ウルハの地図を見ていたところ、突然そのような文字が目に入ってきてしまった。
 読み間違えでなければここでは何か武器を作っていたはずだ。

「うーむ。兵器のぅ。空中戦艦のやつかのぅ? 大抵のものは結晶化してしまっておるはずじゃが、もしかしたら教授関連のもので何か残っておるかもしれぬのぅ」
 お婆様には何か心当たりでもあるのだろうか?

「とりあえずじゃ。中央制御室に向かってみるかのぅ。別命市長室じゃがな」
「管理者登録ができるか試すのですか? お姉様」
「うむ。前は無理じゃったが今は可能かもしれぬしのぅ。まぁシステムが生きているかはわからぬが」
「そうですわね。私にはどの道無理ですから、お姉様たちが登録できるならしておいたほうがいいかもしれませんわね。この都市は今後も使えそうですし」
「そうじゃな。結晶化しているのは外部ばかりじゃからし、大事な中身までは結晶化しておらぬじゃろう。ならば動かせるようにしておくに越したことはないはずじゃ」
 お婆様たちはどんどん話を進めていってしまう。
 一体、この都市は何の都市なんだろうか。
 もしかして危ないこともやってたんじゃないだろうか。
 何かをやらかした結果、今の状況になったことを考えるとありとあらゆる可能性が存在していた。
 うぅ、頭痛い。

「まぁ理外は封じておるから、あれ以上に危ないことはまずないといっていいじゃろ」
「そうなんですか?」
「うむ」
 ボクの疑問にお婆様は笑顔で頷いて返事を返す。
 それほど理外というものは危険な世界なのだろう。
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