廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

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はじめての異世界人

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荒れ果てた大地を三日三晩ひたすら歩き続けた。
初めての野宿は予想よりも疲れる事は無かった。ご飯は経験値を貰える成長おにぎりで済ませて、眠る時は天空城の内装用に用意していたベッドを取り出してそれでお休み。

周りの見張りは交代制でと思っていたけど忠犬クロコが旦那にはさせられないと強く反対したので渋々断念。
別に主従関係だからってこういう時くらい良いと思うけど、ダメゼッタイだって。
モンスターが現れても俺が戦う前に全て処理してしまう。
まだ自分の戦闘力や装備性能とか確認していないから譲って欲しい。

感情や表情が無い時に比べたら大分過保護になっているようだ。


またワームが現れた。
ここら一帯はこいつしか出ないのかもしれない。

「クロコ、次のは俺に戦わせて。装備がこの世界でもちゃんと稼働してくれるか確認したいからさ。」

「ですが旦那、もし怪我でもしたらあっしは自分を許せないっす。」

「大丈夫だから。それにもしもの時用に蘇生アイテムの月の雫をお前に渡しておいたんだから。いざという時には頼むね。」

月の雫。
蘇生と同時に体力を50%回復してくれる万能アイテム。まぁ、この世界でそれが効果をちゃんと発揮してくれるかは不明なんだけど。クロコにその事を伝えたら絶対反対するだろうから言わない。

クロコは説得の甲斐もあってか渋々納得してくれた。
肩からクロコを降ろして数歩前に出る。
ワームはもうかなりの距離までお越し頂いている。

10秒も掛からない距離。

早く攻撃もしくは防御に入らなければワームの突撃をくらってしまう。
でも、俺は動かない。

今着ている装備服の性能が確かであれば問題無いからだ。



そして、大きな口から変な液体を垂らすワームと激突した。
音だけなら到底無事ではない衝突音。振動も周囲を巻き込んで大きく揺らした。

巻き上がってしまった土煙。

しかし、やがて双方の姿が浮き彫りしていく。
お互いにまだ生きていた。
但しワームは未だ押し潰そうと頑張っている。けれどされている本人であるユウは涼しい顔してそれを眺めている。

何もしていない。
本当にただ黙って見ているだけ。

「おぉ、ちゃんと性能発揮しているね。流石、レジェンドガチャ装備だ。」

彼が装備しているのはゲーム時代にあった装備ガチャで手に入れた最高レアリティである装備『アキレウスの鎧』。

見た目はみすぼらしい軽鎧。
でも、性能は物凄い。
素早さを上げてくれるだけでなく50レベル以下の攻撃を一切無効にしてくれるレア度にあった効果を持つ。しかし、ユウの場合はしっかり限界突破で70レベル以下無効と更に優秀化させている。

配下でしかも前衛向けでないクロコでも余裕で倒せるワーム程度がこの装甲を突破出来る訳が無い。
しかも、指輪や靴まだまだ他にもこの鎧と同程度の高性能で身を固めているから万全。
なのに、未だワームは体当たりを繰り返す。

「うん、装備が安心安全と分かった事だし終わらせるか。」

スキル『自然操作』で風の刃を生み出してワーム目掛けて放つ。
風の刃はワームを通過して空へさようなら。
通過後のワームは動きを止めてゆっくりと3分割になっていきさようなら。

うん、この世界の強さの基準は分からないけど我ながらチートな強さだなって思う。まぁこれもほとんどが課金の力だけどね。

「流石っす旦那!でも、モンスターと衝突した時は肝を冷やしやしたよ。」

「ごめんごめん。でも、確認出来て良かったよ。」


この先の旅路の安全度が増して一安心。
でも、その後の戦闘はなるべくクロコに任せようと思う。切り倒したワームから緑色の体液が流れて非常に臭い。もうこの臭さは現実と認めます。




そこから更に二日掛けたところでようやく人工的に整えられた道を発見した。
ここまでの間で出てくるモンスターもワームからサソリみたいなのに変化していた。でも、このサソリもどきもセーフティアでは見掛けなかった。本当にここは何処だろう。
クロコの無双が止まらない道のりでした。

「この道を辿って行けば何処かの町には着きそうだね。」

「そうですね。それとあっしから朗報っす。右へ続く道を進んだ先に人が複数いるみたいっすよ。」

「えっ本当!?」

「へい、人数は6人。距離は10キロ先で移動していやすね。馬で荷車を引いてるみたいなんで商人じゃねぇかと。」

「なるほど商人なら色々知ってそうだしちょっと行ってみますか。悪者かもしれないから一応警戒しながらね。」

「へい!」

そうと決まればダッシュ。
馬鹿げたステータス任せの走りは風より速い。
10キロぽっちの距離なら10分も掛からない。

「旦那移動しながら聞いてくだせい。どうやらモンスターに襲われ始めたみたいっす。」

クロコの追加報告に俺は更に速度上げて目的地を目指す。
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