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面倒ごと3
しおりを挟む運良く道を歩いていると庭に植える用の木の苗を入手出来た。
それにこれから大金が手に入る、もう何もかもウハウハだ。
俺と同じようにお金でホックホクのコロックさんがテーブルを介して対面する。
「むむふ、ユウ様大変お待たせ致しました!ドラゴン2体の買取金ご用意致しましたぞ。」
「おぉ、とても楽しみにしてました。」
「ではでは早速お持ち致しますね。ちなみに全て使いやすいように金貨で宜しいでしょうか?」
「はい、いつも通りで問題ありません。」
コロックさんが指をパチンと鳴らす。
すると、前回同様コロックさんの部下の方々がいくつも袋を抱えて入って来る。中にはあの受付のお姉さんの姿もある。愛おしそうに袋を撫でてる姿はまるで我が赤子をあやすようだ。
盗らないでね。
お姉さんに目を光らせつつテーブルへどんどん袋が積まれていく。
全部で20袋。
でも、一つ一つ膨らみが凄い。
「ゴクリ…こ、これお幾らあるんですか?」
生唾を飲み込み恐る恐る金額を伺う。
「驚かないで下さいね。なんと………5億6千万z売れました!!歴代でもこんなに売れたことなんて滅多にない快挙ですよ。」
5億6千万z…。
インフレが凄過ぎて喜び追い付かない。
頭の中でひたすらコロックさんの言葉が反芻する。
「お、おぉ…。」
「むむ、驚いておりますな。さぁこの金貨達を受け取って実感して下さい。これは全て貴方の物ですぞ。」
どっしりと構える金貨たち。
それらを全てアイテムボックスに収納する。
所持金に改めて表示される。
5億6千万…。
天空城を解放するにはまだ程遠いけど、また配下達を解放出来る。そろそろ一番最初に育成したアイリスを解放しよう。
今なら5千万なんて安い安い。
他の初期頃に育てた順で5番目までは3千万、けれどそれでも2億も掛からない。
これはしばらく配下解放ラッシュが続きそう。
「むむ、ユウ様ちゃんとございましたでしょうか?」
長考に入っていた俺にコロックさんが声を掛ける。
「はい、確かにありましたありがとうございます。」
「いえいえ、こちらこそ誠にありがとうございます。今後とも宜しくお願いします。」
「もちろんです!早速新たなドラゴン補充しますか?」
「むむ、ま、まだドラゴンを狩られておりましたのか!?」
「えぇ、まだまだありますよ。それで補充しますか?」
今度はコロックさんが混乱し始めた。
後ろで控えている部下もザワザワしている。一人だけ俺を熱い金欲な眼でうっとり見つめる人もいるけど…。
結局、コロックさんは悩みに悩んでまた2体の買取を申し出てくれた。そうほいほい売ってしまうと価値が下がる恐れがあるらしい。
そこらへんは商売人じゃないから分からない。
コロックさんにお任せします。
そして、いつものご忠告。
今回は聞き逃せないワードが現れた。
いよいよこの街に王子様が乗り込んで来たらしい。商会に圧力掛けたり至る所で聞き込みして嗅ぎ回っているそうだ。
もうこれはフラグとしか思えない。会わない方がおかしい。
出来る限り関わりたくないけど、もし出会って友好関係になれそうに無かったら諦めて戦おう。
正直な所、危険は承知であの頃みたいに配下達と一緒に戦いたい気持ちがある。
まぁよっぽどな傲慢王子様で無ければやらないよ。
あ、これは何かが立ってしまった気がする。
要らぬ不安が不意に生まれ頭を振って無理やり消しやる。
そして、コロックさんに今度ドラゴンを渡す約束をして商会を去る。
去り際に入口付近で金髪のイケメン青年とすれ違う。
一瞬、目が合うがすぐに逸らして逃げるようにさっさと出る。
そんな全速力で回収しなくていい。
でも、俺の願いは叶わないようでフラグさんが全力疾走で背中を追いかけて来ている。
もうフラグと邂逅するのは時間の問題だ。
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