廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

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面倒ごと4

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元の世界で巻き込まれ体質なんて無かった。なのに、ここに来てからやたらイベント事に遭遇する。

今回のイベントは金髪イケメン青年な王子様(仮)。まだ見た目判断だけなので断定は出来ない。

関わりたくないから目を逸らして逃げた。
でも、何をトチ狂ったのか俺の後を追ってきている。

なんで?

『旦那、後ろからどんどん距離を詰めてきておりやすぜ。旦那が本気を出せば簡単に撒けますがどうしやす?殺しやす?』

「主、殺る?」

「………ご主人様、いつでも殺れます。」

相変わらず配下達の思考はやや物騒。
国の王子様を殺っちゃったらさすがにちと不味いかな?

「ひとまずは様子見。このまま撒ければ良し。無理なら対話してから決めよう。それまで我慢ね。」

大通りに出て並ぶ野菜や果実を眺める振りして人混みに隠れていく。
いつの間にやら青年の周りには鎧を纏った騎士っぽいのが何人もいる。
手分けして俺を探す作戦か。

丁度その直後にニトから念話が入った。

『ご、ご主人、お、お家に複数の人間が近付いて来ておりますです。木にしますですか?』

む、あの青年かもしくは冒険者ギルドの手の者か。
はたまた新たな面倒事か。

『木にはまだしないで敵かどうか不明だからね。一応、敷居に跨がせないよう障壁でも張っといてくれる?』

『は、はい!分かりましたです!』

ニトとの通信は終了。王子様との姿も見えなくなった。上手く撒けたかな?

急いでお家に戻ろう。





戻ると待っていたのはさっき見たばかりの鎧姿の騎士達。ニトの張った障壁でそれ以上進めていないようで、数人掛かりで必死にどうにかしようと頑張っている。中には剣で視認出来ない障壁をガンガン叩いて壊そうとしている。

もうこの時点で友好的には見えない。

俺は大きく溜息を吐きながら一生懸命頑張る騎士達の間をすり抜けて障壁の内側へ入る。
その一連の流れを見た騎士達一同は少しの間理解が追い付かずキョトン顔で見送る。



けれど、我に返ってしまったのか怒鳴りに近い大声で声を掛けてくる。
近所迷惑極まりない。

「おい、貴様!この家の者か?なら、我々を中へ入れよ。我等は王家直属の騎士であるぞ!」

はい、もう配下の皆は貴方達を敵認定しましたよ。

「そうですか。それで王家の騎士様がこちらに何用でしょうか?」

「いいからまずは中に入れよ。まもなくシェパード殿下が来られる。出迎えの準備をせよ。」

全然話が通じる気しない。
周りの配下達の殺気に気付いていない。
早く逃げないと死んじゃうよ。

「準備も何もお迎えする気はありません。どうぞお帰り下さい、さようなら。」

「き、き、貴様あぁぁ!!!」

簡単にキレ過ぎ。
騎士ならどっしり構えて欲しい。
男は怒りのままに剣を抜き俺目掛けて振りかぶる。

しかし、当然ながら障壁によって弾かれる。それがまた苛つき何度も吠えながら障壁へ剣を振るいまくる。

頑張れ、あと何十年か頑張ればヒビくらい出来ると思う。


「お前達、よさないか。麗しい女性方も居られるというのに恥ずかしいだろう。」


怒声が舞う中、凛と響く声。
声の主は先程俺を追いかけていた金髪の青年。
流れ的に王子様だろうね。

「シェ、シェパード様…。申し訳ありません、しかしこの者が…。」

はい、当たり。
当たって欲しくなかった。

「しかしではない。見たまえ、お前達が大声を上げたせいであそこのお嬢さん方が怯えているではないか。」

お嬢さん方?
あぁ、リリー達のことか。
二人は怯えて震えている訳ではない、単純に不快でイライラMAX状態なだけ。

「お前達は下がりなさい。ここからはこの私が話をしよう。」

いちいち歯をキラリさせたり、自尊心の高さが垣間見えるけど案外発言はまとも。
もしかしたら、常識人か?

「やぁ少年、この見えない壁を消してくれかい?」

「…………目的は何でしょうか?」

まだ入れない。
目的を聞いて判断します。

「聞いた特徴から君が迷宮でドラゴンを討伐した人物だろう?私は君を王家の直属騎士にしてあげる為に来たのさ。だから、早くここを通したまえ。今後仕える主に失礼だよ。まぁ、私は寛容だから今なら許してあげるよ。」

前言超撤回。
凄い優しく上から目線。
誰も王家の騎士になりたいなんて言っていない。

はぁ、これからどう相手しようかな…面倒。

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