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王都であれこれ3
しおりを挟むお城での一幕がこれにて終了した。
ドラゴンを狩りまくって疑いを掛けられてから今日まで長かった。
守りがガラガラの吹き抜け状態になってしまったお城を出たところでフゥと一息吐く。
「ご主人様次へ参りましょう。」
「あ、はい。」
まだ一息つくには早いようだ。
お次の犠牲者はお爺ちゃん率いる冒険者達か。
クロコの案内とアイリスの先導でギルドへ向かう。
流石にまだ俺達の賞金首が撤回された話は出回っていないのか若干避けられ気味だ。
それも時間の問題、いずれ堂々と町中を闊歩出来る。
そして、ついに新たな犠牲者達の待つギルドへ到着。
カランコロンとベルの音を鳴らしながらギルドへ入店。一気に視線が集まる、好機な視線や嫉妬のような視線更には恐怖する視線と多種多様。
アイリス達って内なる残虐性とかを除けば美人さん達だから見惚れてしまうのも仕方が無い。仕方が無いとは思うけどちょっかいだけは掛けないほうがいいよ。
前方からニヤニヤしながら歩み寄る数人の男達に心の中で訴えかける。
しかし、彼らには届かないようでナンパを開始しちゃう。
「へいへい、か」
彼女と言う前にココちゃんの飛び蹴りが炸裂。
男達の視線はアイリスやヤオイに向いていたからいきなりの横からの攻撃に対応出来ない。
まぁたとえ正面からだろうと彼らではとても捉えられないとは思うけど…。
「ココ、ありがとうございます。それではご主人様行きましょうか?」
「…………はい。」
横一列綺麗に壁へ顔を埋めた男達を一切気にせずアイリス達は先へ促す。
俺に一途なのは男冥利に尽きる、でも少し怖い。
様々な視線が一気に恐怖一色へ染まる中を俺達は進む、そして先程の一幕を目撃していたであろう受付のお姉さんの元まで到着。
「少し宜しいでしょうか?」
「は、はひぃ…。」
声が震えている、間違いなく目撃者だ。
「こちらに居られるギルドの総帥とお話がございます。至急お呼び下さい。」
「え、あの、ゼフト様はただいま会議をしておりますので今すぐお会いする事は…その出来ないかと…。」
「ふふ、至急そのゼフトさんをお呼び下さいませ。」
「で、ですから現在会議中ですので…。」
「お呼び下さいませ。」
「う、うぅ…。」
ここに生粋のいじめっ子が居る。
お取り込み中の相手の用事なんてアイリスちゃんには関係無いんだね。
受付のお姉さんもう涙が決壊寸前じゃん。
「アイリス、その辺にしようね。」
「ご主人様……そうですね、分かりました。」
流石アイリス、話したらちゃんと分かってくれる良い子だよ。
「では、受付嬢さん言伝をお願い致します。」
「は、はい。」
「早く応対しないのであれば今度は全ての冒険者を殲滅して差し上げましょうかとお伝え願えますか?」
「え?」
「フフフ…。」
前言撤回この子悪い子元気な子。
受付嬢さん理解が追い付かなくて混乱している。
あと、今のが聴こえていた周りの冒険者達が少し殺気立ち始めちゃったよ。
あえて聴こえるように話したな。
「あ、あの今なんと?」
「これは失礼致しましたちゃんと言いますね、とっとと話し合いに応じないのであればこれから今までの代償として冒険者達全てを滅ぼします。そう伝えて下さいませ。」
周りの殺気ボルテージがぐんぐん上がっていく。
これどうするつもりだいアイリスちゃん。
「数匹殺せば事態に気付いたゼフトなる者がやって来ますでしょう。ご主人様をお待たせするのが悪いのですよ。」
あらまぁとてもニッコリ笑顔で恐ろしい事を仰る。
徐々に囲み始める冒険者諸君。
急いで来て、ゼフト総帥!
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