対人恐怖症は異世界でも下を向きがち

こう7

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魔物が行進をはじめました

今日のギルドは静かだね

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あさが来た。
キャンプセットの暮らしも良かったけど、ふかふかのベッドには負けるね。

さて、これからギルドに教会だ。
気を引き締めていこう。
食堂で朝食を終え、さっそくギルドに到着。
人混みで少し気分が悪くなったけどもう一息だ。

ギルドに入ると、少しこちらに顔を向ける人もいたけどすぐに仲間の人との談笑に戻っている。

受付の列に並ぶまでに少し違和感を感じた。
首を傾げて考える。

あ、そうか。ララお姉ちゃんがいないんだ。いつもすでに僕の横か後ろに出現するのに。
流石のララお姉ちゃんでもすぐには王都から戻って来れないよね。

ちょっと安心。
でも、ララお姉ちゃん以外の受付さんと会話するのは緊張しちゃう。


「お次の方どうぞー」

「は、はい!」

「あ、コータさんですね。お帰りになられていたのですね。」

「は、はい。あのー盗賊討伐の達成報告をししに来ました。」

「おー流石、女帝のお墨付きですね。えーと書類書類‥あった。ライモン盗賊団でしたね。討伐した証拠になるような物はお持ちですか?」

「は、はい!持ってきてましゅ‥」

僕は収納庫から盗賊団の持っていた武器や盗品と思わしき財宝を台の上に置く。

「うわ、こんなに‥。す、すぐに確認をして参りますので、あちらの部屋でお待ちくださいませ。」

僕はただいま個室で待機中。
鑑定に時間がかかっているのか体感で1時間くらいかかったと思う。

ドアをノックする音がした後、相変わらず筋肉もりもりのギルドマスターのゴートンさんが入ってきた。

「よう、お疲れさん。依頼達成でお前は晴れて上位クラスの仲間入りだな。おめでとう」

「あ、ありがとうございます。」

そう言って、正面の椅子にどかっと座る。

「簡単に上位クラスについて説明しておく。まず依頼についてだ。難易度はDクラスの時よりもかなり高くなっている。あと、指名依頼ってのがある。文字通り誰かから指名されて受けるやつだ。もちろん断ることも可能だ。特にお前は指名依頼とか嫌だろ?」

うん、嫌だ。
でも、こんなひ弱そうな僕に指名依頼してくる人なんていないだろう。

「あとは優遇についてだが、門でカードを提示すればすんなりと通れるようになることと、土地や家を買う時少しだが安くなる。」

すごい、上位クラスになると色々と便利なんだ。

「まあ相手になめられなくなるのが一番だな。説明は以上だ。ほれ、これがカードな」

ゴートンさんは報奨金とカードを投げるように渡してくる。カードの材質が少し変わってる。

「そんじゃあ、今後も頑張れよ。何かあったら相談にも乗ってやる。」

ゴートンさんがすごくギルドマスターっぽい。ギルドマスターなんだけど‥。

「あ、ありがとうございました。」

頭を下げて、ギルドを出る。

さて次は教会だ。

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