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第二の故郷、ユーリル大森林

ヴァルさん無双

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新たなお供、終焉の黒炎竜ことヴァルさん。
今は、僕の頭の上でチビうささんと仲良く戯れている。
カメラがあればこの2匹の可愛いらしい姿が残せるのになぁ。
試しに百科事典でこの世界にカメラが無いか調べると。

『神様大好きと耳元で囁いて頂ければご用意いたしますよー、ぐっふふふ』


そっ閉じしました。
さて、探索探索。


目の前を巨人な魔物のトロールさん×五体。
完全に僕達を認識したようで、ドスンドスンと地響きをしながら近づいてくる。

「やかましいわい! チビうさと話をしとるんじゃい!」

怒声と共にトロール達の首がドゴンと地面に落ちる。
首の切断部分にはチリチリと黒炎が燃えている。いつの間に発動させたのか分からなかった。森に移ると行けないので、水魔法をかけるも消えてくれない。

「吾輩の炎はただの炎ではないからのう。ほれ、消そう。」

すると、ポンッと音と同時に黒炎が掻き消えた。
水魔法で消えない炎って。
ヴァルさん強いんだね。しみじみ戦わなくて良かったと思う。

ただ自分の住む森が燃えると思ったチビうささんはとてもご立腹。
恐れる事無く、ヴァルさんをビシビシと前足で叩いている。

「うおーん、悪かったのであるぅ。謝る、謝るであるから許して欲しいのだぁ!!」

「クゥークゥー!」

必死に僕の頭でチビうささんに平謝りするヴァルさん。
もしかして、一番強いのはチビうささん?


結局、今回の探索の成果は新たな友達ヴァルさん以外に無かった。
というか、ヴァルさん以外に強敵も居なかった。
この大森林の主はヴァルさんだったんだろうね。


こうして、1週間ほどの探索を終えて、もふもふの里に舞い戻る。
ヴァルさんにもうさぎさん達を紹介したい。もふもふまでの道中でヴァルさんには説明したし、仲良くなれるといいね。


「コータの親友かぁ。わ、吾輩も仲良くなれるだろうか?ちゃ、ちゃんとフォローをしてもらえると助かるぞ、コータにチビうさよ。」

緊張してるのかな?
少し声が震えている終焉の黒炎竜。

「大丈夫だよ。優しく接すればみんないい子達だからね。」

「クックゥー!」

「そ、そうか。ふふ楽しみであるぞ。」


さあ、到着だ!


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