対人恐怖症は異世界でも下を向きがち

こう7

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闘技大会と‥

捕食者達との晩餐

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結局、僕は王城に出戻りしました。
これなら野宿の方が良かったのかもしれない。
でも、王都を楽しみにしていたチビうささん達のことを思うとこれで良いのかな。

夕食が整うまで部屋でゆっくりしてくださいと言われ、ただいまチビうささん達と戯れ中。
一緒の部屋にしませんかと姫さま達が誘って来たけど流石にそれは駄目でしょ。
立場も性別も違うんだよ。
それに徐々に誘っているアリシアさんの箱が赤色に変色してきたのでごめんなさい。


戯れあって部屋中を抱き転がるチビうささん達。
可愛いなぁ、だ誰も見てないしいいよね。

僕もそのゴロゴロに参加する。
楽しいひたすら楽しい。
ここが王城だと忘れそう。

そんな僕らにノックの音が聞こえてきた。ご飯の時間かな。

開いた扉から10名以上のメイドさん達がバチャバチャと登場。
僕一人呼ぶのになんでこんなに来るの?

しかも、足音が変わるほど床が赤色に濡れている。今も広がり続けている。
ちらりと見ると、どうかしましたかとほんの僅かの動揺も見せないメイドさん達。
鼻から二本の赤い線が足元まで繋がっている。
気にしたら負けなんだろうね。

結局、一切表情を変えることなく、食事する部屋まで案内された。


僕も流石に一人で食事が出来るとは思ってない。
多分、ララお姉ちゃん達と一緒だろうと覚悟はしていた。

いざ中に入ると、予想通りの三人娘と予想外の人達が既に席についていた。


姫さま一家が勢揃い。なんて悪夢?

国王さんに王妃さん、第1王女さんにイケメンさん。
イケメンさん以外はウェルカムなオーラを放っている。

イケメンさんは椅子に鎖で縛られ、口に布をかまされている。
そんな状態でも、僕にガルルルと唸りを上げ威嚇してくる。

僕以外の人達は王子さんが縛られている状況を特に気にした様子がない。

みんな、王子だよ。この国の未来を担う大事な人ですよ。

「座ったらどうだい?今日はソフィーの友人達が来ると聞いて楽しみにしていたんだよ。また君にも会えて嬉しいよ。」

優しい口調で出迎えてくれる。
あの息子さんが獣みたいな唸り声をしてますけど良いんですか?
あなた、お父さんですよね‥。


結局、一人風景と化したまま食事が始まった。
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