いつか君に伝えたい。

ゆこ

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本編

ハルの覚悟~ハルside~

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コンクール、落ちてた。

寮に戻った。
俺は馴れ合いなんてしてたからか?
もう、決めた。

「ハル.....私、もう負けない。ハルにも先輩にも。」

「俺も。負けたくない。しばらく、別行動にしよう。」

ななみ、ごめんな。俺もできるようになるから。
よし、修行するぞ!と財布を開けるとほぼ空っぽ。
「夏休みバイトするか...」
夏休みになる前に仕事を探していた。
修行しながらバイト出来たらなぁって、反町シェフのお店に行った。

バイトさせてください。って言ったら、
「使えない人にお給料を渡せない。他を当たってくれ」と言われた。

「シェフ、すいません。俺の桃のタルトどこがダメでしたか?」
「自分ではどこがダメだと思ったんだ?」
俺は、密かに思ってたことを言うことにした。
「桃の飾り方ですか?」
「それもそうだが、ななみもだけど君たちは、心の片隅で必ず選ばれると思ってないかい?その驕りが敗因だ。君たちは当たり前だと思うな。そんなやつは僕は一緒に働きたくない。」

今日のシェフは怖かった。
失礼しました。とお店を出た。自立しなきゃと店を探していたら、料亭の調理場の募集があり、面接を受けたら合格した。

夏休みが終わり、1回実家に帰ることにした。
「かぁちゃんただいま。」
「ハルおかえり。」
「ハルお兄ちゃんおかえり~」
妹の桃子が抱きついてきた。
桃子と書いてとうこ...。
「桃子苦しい...」

夕ご飯は、カルパッチョだった。
美味しかった~。
「ハルお兄ちゃん見て~桃子、市大会優勝した!次は県大会!」
ソフトテニスで韓国留学してた桃子には、余裕な大会。かぁちゃんも見てるしね。
俺は、桃子に頑張れって撫でた。

「かぁちゃん。俺明日から住み込みでバイトしてくる。お盆が終わった頃に帰ってくる。」
「えぇーせっかく帰ってきたのに?で?どこでバイト?」
「弥楽っていう、料亭の調理場の住み込み。なんかあったら電話するから。」

明日は早いから早く寝た。
寝る前にシェフの言ってたことを思い出した。俺は、絶対受かると思ってたから落ちたと知って泣けなかったんだ。なんで、しか思えなかった。

AM5:00料亭に着いた。
「おはようございます!今日からお盆までお世話になります、中野です。よろしくお願いします。」とでっかい声で挨拶した。

「料理長の浅木だ。とりあえず、制服に着替えて洗い物からだ!」
「はいっ!」
急いで着替えて洗い物をした。

昼前に賄いの準備を手伝わせてもらった。
「中野、皿並べてこれ、盛りつけろ。」
「はいっ!」
中華丼の具のフライパンを持たせてくれた。
が、うまく盛り付けられなった。
怒られはしないけど、美味しそうに見えなかった。先輩に聞けばよかった、と後悔した。

休憩時間に聞いてみた。
「先輩!俺は、どうやったら盛りつけを上手くなりますか?俺は、ただ盛りつけるだけって思ったのですが、見栄えって大事なんだなって思いました。」
「他の人の真似だ。真似をして覚えるんだ。」
そう言ってタバコを吸いに行った。

それからバイトをしてるうちにフルーツの切り方、ご飯の盛り付け方、天ぷらの盛り方などを見て覚えた。

それから辞める直前くらいには賄い以外でもフルーツカットを任せて貰えるようになった。

とても忙しかったお盆が終わり、人手が足りるようになった頃、辞めることにした。

「お世話になりました。沢山学ばせていただいて、ありがとうございました。」
「...また働きに来い。」そう言って料理長は、居なくなった。

「料理長があんなこと言うのは珍しいんだ、中野すごいじゃん。また来いよ。お前は使えるから。」

そう言って別れを告げた。
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