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第三章
30 善い人
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「ユリアン様とお話しする旦那様の姿を見ると、本当にあのロドリック様なのかと不思議になるんです」
エラは口元をにやつかせてから、以前のロドリックを思い浮かべたのか、わずかに怯えたような顔を見せる。
「やはり」
と続けた声も心なしか細かった。
「信じられません……私は旦那様とは関わりがなく、お顔を拝見するのも稀でした。子供の頃から耳にしていたのは、ロドリック・エデル公爵様がいかに残忍な騎士であるかということでしたので」
エラはまるで魔術にかかったように滔々と告げて、口にしてから自分の言ったことを理解したのか、ハッと我にかえる。
「今はそのように考えておりません。実際に公爵邸に勤めてみると、旦那様が使用人に酷い振る舞いをなさることはなかったので」
エラはベルマニア王国の民の血が流れているらしい。
彼女の両親が何十年か前の戦争捕虜だったのだ。ルーストランド王国でエラは生まれ、この公爵邸で仕事を始めた。
それを知ったのは夏の終わりの、件の嵐が過ぎた後。ユリアンがベルマニアの書籍を読んでいると、エラが酷く動揺したので、事情を聞いてみたのだ。
ルーストランド王国には敵国が複数ある。動乱の世を経た大陸の中でも、多くの国と接しているのがこの王国だ。特に、エデル公爵家が国境を守るベルマニア王国や、ツーツェル帝国との軋轢は深かった。
そんなルーストランドで、好んでベルマニアの本を読むユリアンの姿が珍しかったらしい。両親がベルマニアの出だと語ったエラは、幼い頃は特に『ベア奴』という蔑称を投げかけられて肩身の狭い生活をしていたらしい。
そうした経緯も含めて、ロドリックへの恐怖は大きかったようだ。二世は就職も困難だったので、流れ流れて公爵邸へやってきたけれど、働き始めた当初はロドリックが帰還するたび息の詰まる思いだった。
ロドリックが積極的にベルマニアの子供達を雇っていると知ってからは、そうした恐怖も薄れたが、彼と言葉を交わしたこともなかったので、不信感は拭えなかったらしい。
「冷酷な御方とうかがっておりましたので……」
エラの中では、『冷酷無慈悲な戦争狂』のままだったのだ。
「ユリアン様とお話ししているお姿を見ていると、どうしてそのような噂が立つのか分からないほどです」
「あぁ……」
ユリアンは、窓の外の暗闇を眺めながら吐息をついた。
ロドリックは恐れられ、崇められている。他国からもこの国からも。
きっと。
「安心するんだろうな」
エラが首を傾げた。
ユリアンは紅茶をまた一度飲んでから、淡々と告げる。
「自分たちには理解できない領域の男が、国の守護神であることが。弱さの垣間見える人間味のある男より、イカれた戦争の神が国にいる方が、安心するんだろう」
戦争で精神をすり減らした男よりも、すり減らす心さえない男の方が、国民にとって好ましい。
この信仰は快楽でも信念でもなく、保身だった。自分たちの心を守るためには、ロドリックから心を奪う方が楽である。
「我らの神には心なんてない方がいいんだ」
「……」
もちろんロドリックを狂気的な戦士にすることで戦争の助けにもなっただろう。外聞や情報も立派な武器だ。
ロドリックからしてもそれらの噂は、本当に知られたくないことの隠れ蓑になったかもしれない。
ユリアンは続けて、「愛想の良い方でもないしな」と適当に付け足し、笑ってみせる。
エラは神妙な面持ちで黙り込んでいた。ちょうど紅茶の少なくなったタイミングで、注ぎ足しながら、彼女は言った。
「ユリアン様には素っ気ない態度をなされていたでしょう」
エラは恐る恐るとばかりに、かつて問いかけてきたのと同じような質問を投げた。
「ユリアン様は怒っていないんですか?」
嵐の夜はエラにかなりのショックを与えたようだ。エラ自身にはもう怒りなどなく、ひたすらユリアンを気遣う雰囲気がある。
ユリアンはさほど時間をおかずに答えた。
「怒っては、いないな」
「ユリアン様は良い人すぎます」
困ったように眉尻を下げるエラに、ユリアンも困った笑顔を渡した。
星のない夜に視線を転じてから、静かに告げる。
「僕は善い人ではない」
「そんなことありません!」
窓に映った自分の顔は、真顔だった。
それにエラは気付かず「とても優しいお人ですよ」と得意気に言っている。
だがユリアンはそうは思わない。
……善い人ではない。
自分は非常に利己的で、最低な人間だ。
あの時、ロドリックが語る姿を見て思ってしまったのだから。
——『昔、初めて人を殺した夜に……』
……ロドリック様よりマシだ。
その夜、日付が変わって暫くしてからようやく眠ることができたが、恐ろしい夢を見た。
ユリアンは一人で廃屋の扉を開けている。これはマルトリッツ男爵家の、塔だ。かつて国境を監視するために作った砦が廃れ、役目を失い、寂しくそこに立っている。中に入ってみると、正面に、ところどころ割れた大きな鏡が置いてあった。そこに映ったユリアンの顔は奇妙に歪んでいて、口の周りがめり込み、体は異様なほど痩せ細り、チョーカーは外れて、その顔から感情の一切を感じられない。ユリアンの体は階段を上り始めた。塔の上へ向かうごとに、より暗闇が強くなっていく。蜘蛛の巣が張られた階段は、そこかしこに壊れた椅子や、松葉杖、顔の見えない男の絵が捨て置かれている。
ユリアンは上へ、上へと進んでいく。より朽ちていく塔を上がっていく。階段が次第に濡れていった。これ以上進んではダメだ。分かっているのに止まれない。
まるでそれは、落ちていくのと同じくらい不可逆な歩みだった。
「……はっ、!」
ユリアンは死に物狂いで目を覚ました。
荒れる心臓を押さえて呼吸を整える。大丈夫、ここは公爵邸。悪夢の残滓が溶けるのを待ってから、時計を見やると、まだ眠ってから二時間も経っていない。
頭では理解していても心が置いてけぼりだった。今は、夜。いつの夜? 時間の感覚が把握できずに茫然とする。たまにこういうことがある。昼も夜に感じたり、昔の記憶が混濁して、何年も前のことがたった今し方過ぎたことのように感じるのだ。
落ち着いてから、ユリアンは寝室を出た。
これ以上眠るのは無理そうだ。マルクスに会いに行くため、ランプを持って、小屋へと向かうことにした。
草むらは穏やかな夜風に吹かれて静かだった。小屋へ入ってから、マルクスの箱の上蓋を外す。
マルクスは落ち葉の中で眠っているはず——……
「……マルクスさん?」
だが、マルクスは眠っていなかった。
エラは口元をにやつかせてから、以前のロドリックを思い浮かべたのか、わずかに怯えたような顔を見せる。
「やはり」
と続けた声も心なしか細かった。
「信じられません……私は旦那様とは関わりがなく、お顔を拝見するのも稀でした。子供の頃から耳にしていたのは、ロドリック・エデル公爵様がいかに残忍な騎士であるかということでしたので」
エラはまるで魔術にかかったように滔々と告げて、口にしてから自分の言ったことを理解したのか、ハッと我にかえる。
「今はそのように考えておりません。実際に公爵邸に勤めてみると、旦那様が使用人に酷い振る舞いをなさることはなかったので」
エラはベルマニア王国の民の血が流れているらしい。
彼女の両親が何十年か前の戦争捕虜だったのだ。ルーストランド王国でエラは生まれ、この公爵邸で仕事を始めた。
それを知ったのは夏の終わりの、件の嵐が過ぎた後。ユリアンがベルマニアの書籍を読んでいると、エラが酷く動揺したので、事情を聞いてみたのだ。
ルーストランド王国には敵国が複数ある。動乱の世を経た大陸の中でも、多くの国と接しているのがこの王国だ。特に、エデル公爵家が国境を守るベルマニア王国や、ツーツェル帝国との軋轢は深かった。
そんなルーストランドで、好んでベルマニアの本を読むユリアンの姿が珍しかったらしい。両親がベルマニアの出だと語ったエラは、幼い頃は特に『ベア奴』という蔑称を投げかけられて肩身の狭い生活をしていたらしい。
そうした経緯も含めて、ロドリックへの恐怖は大きかったようだ。二世は就職も困難だったので、流れ流れて公爵邸へやってきたけれど、働き始めた当初はロドリックが帰還するたび息の詰まる思いだった。
ロドリックが積極的にベルマニアの子供達を雇っていると知ってからは、そうした恐怖も薄れたが、彼と言葉を交わしたこともなかったので、不信感は拭えなかったらしい。
「冷酷な御方とうかがっておりましたので……」
エラの中では、『冷酷無慈悲な戦争狂』のままだったのだ。
「ユリアン様とお話ししているお姿を見ていると、どうしてそのような噂が立つのか分からないほどです」
「あぁ……」
ユリアンは、窓の外の暗闇を眺めながら吐息をついた。
ロドリックは恐れられ、崇められている。他国からもこの国からも。
きっと。
「安心するんだろうな」
エラが首を傾げた。
ユリアンは紅茶をまた一度飲んでから、淡々と告げる。
「自分たちには理解できない領域の男が、国の守護神であることが。弱さの垣間見える人間味のある男より、イカれた戦争の神が国にいる方が、安心するんだろう」
戦争で精神をすり減らした男よりも、すり減らす心さえない男の方が、国民にとって好ましい。
この信仰は快楽でも信念でもなく、保身だった。自分たちの心を守るためには、ロドリックから心を奪う方が楽である。
「我らの神には心なんてない方がいいんだ」
「……」
もちろんロドリックを狂気的な戦士にすることで戦争の助けにもなっただろう。外聞や情報も立派な武器だ。
ロドリックからしてもそれらの噂は、本当に知られたくないことの隠れ蓑になったかもしれない。
ユリアンは続けて、「愛想の良い方でもないしな」と適当に付け足し、笑ってみせる。
エラは神妙な面持ちで黙り込んでいた。ちょうど紅茶の少なくなったタイミングで、注ぎ足しながら、彼女は言った。
「ユリアン様には素っ気ない態度をなされていたでしょう」
エラは恐る恐るとばかりに、かつて問いかけてきたのと同じような質問を投げた。
「ユリアン様は怒っていないんですか?」
嵐の夜はエラにかなりのショックを与えたようだ。エラ自身にはもう怒りなどなく、ひたすらユリアンを気遣う雰囲気がある。
ユリアンはさほど時間をおかずに答えた。
「怒っては、いないな」
「ユリアン様は良い人すぎます」
困ったように眉尻を下げるエラに、ユリアンも困った笑顔を渡した。
星のない夜に視線を転じてから、静かに告げる。
「僕は善い人ではない」
「そんなことありません!」
窓に映った自分の顔は、真顔だった。
それにエラは気付かず「とても優しいお人ですよ」と得意気に言っている。
だがユリアンはそうは思わない。
……善い人ではない。
自分は非常に利己的で、最低な人間だ。
あの時、ロドリックが語る姿を見て思ってしまったのだから。
——『昔、初めて人を殺した夜に……』
……ロドリック様よりマシだ。
その夜、日付が変わって暫くしてからようやく眠ることができたが、恐ろしい夢を見た。
ユリアンは一人で廃屋の扉を開けている。これはマルトリッツ男爵家の、塔だ。かつて国境を監視するために作った砦が廃れ、役目を失い、寂しくそこに立っている。中に入ってみると、正面に、ところどころ割れた大きな鏡が置いてあった。そこに映ったユリアンの顔は奇妙に歪んでいて、口の周りがめり込み、体は異様なほど痩せ細り、チョーカーは外れて、その顔から感情の一切を感じられない。ユリアンの体は階段を上り始めた。塔の上へ向かうごとに、より暗闇が強くなっていく。蜘蛛の巣が張られた階段は、そこかしこに壊れた椅子や、松葉杖、顔の見えない男の絵が捨て置かれている。
ユリアンは上へ、上へと進んでいく。より朽ちていく塔を上がっていく。階段が次第に濡れていった。これ以上進んではダメだ。分かっているのに止まれない。
まるでそれは、落ちていくのと同じくらい不可逆な歩みだった。
「……はっ、!」
ユリアンは死に物狂いで目を覚ました。
荒れる心臓を押さえて呼吸を整える。大丈夫、ここは公爵邸。悪夢の残滓が溶けるのを待ってから、時計を見やると、まだ眠ってから二時間も経っていない。
頭では理解していても心が置いてけぼりだった。今は、夜。いつの夜? 時間の感覚が把握できずに茫然とする。たまにこういうことがある。昼も夜に感じたり、昔の記憶が混濁して、何年も前のことがたった今し方過ぎたことのように感じるのだ。
落ち着いてから、ユリアンは寝室を出た。
これ以上眠るのは無理そうだ。マルクスに会いに行くため、ランプを持って、小屋へと向かうことにした。
草むらは穏やかな夜風に吹かれて静かだった。小屋へ入ってから、マルクスの箱の上蓋を外す。
マルクスは落ち葉の中で眠っているはず——……
「……マルクスさん?」
だが、マルクスは眠っていなかった。
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