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第一章 帝国脱出
『第五話 まだ見ぬ仲間』
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宴も終わりに近づいてきたころ、一人の女性が俺に声を掛けて来た。
俺が見たことのない人物が、俺に何の用なのだろうか。
「あの……あなたがティッセ=レッバロンさんですか? 私は騎士のイリナ=グリードです」
「そうですが……何で俺の名前を知っているんです?」
「彼女が一人目の仲間だからに決まっているだろう。会場の中心にいたのを見つけたのだ」
べネック団長が重い足取りで歩いてきて、近くのソファーに座った。
とにかく人の数だけは多いパーティー会場を歩き回るのはかなりの重労働だからな。
人探しに奔走するのはさぞかし大変だっただろう。
心の中で慰めの言葉を掛けていると、イリナが俺と正面から向き合うように動く。
「私も今日、中庭に呼び出されて騎士団にスカウトされたんですよ」
「おお、入り方は君と同じだな。これからよろしく」
手を差し出すとイリナは顔を赤らめて、手を取ることなく俯いてしまった。
まさか……手を差し出すのは失礼なのか!?
社交界でのルールに疎いため、何か失礼なことをしてしまったのではと焦る。
するとピシッと顔を上げたイリナが花開くような笑みを見せてお互いの手を重ね合わせた。
「これからよろしくお願いします。ティッセさん」
「ああ、こちらこそよろしくな。イリナさん」
お互いに挨拶をし終えたとき、パーティーの終わりを告げるベルが会場に鳴り響いた。
ここからどうする気なのだろう。
べネック団長の話では、もう一人の仲間がいるはずなのだが。
首を傾げていると、俺たちの後ろから優しい声色が響く。
「べネック第三騎士団長、申し訳ありません。皇帝から呼ばれておりましたので」
「なっ……ダイマス=イエール宰相!? どうしてここに!?」
「僕が君たちの仲間になったからさ。窃盗の疑いをかけられて追放された」
「彼も君と同じように疑いをかけられたのだ。さっきティッセが見た暴徒の半分は、彼を捕まえるために動いていたはずだぞ」
「何ですって!?」
べネック団長の説明に愕然とするしかない。
二年間もこの国の宰相として働いたのに、最後はこんな形で終わるなんて……!
隣を見れば、イリナも何ともいえない表情を浮かべていた。
「ここにいる者は、それぞれが国で失墜したものたちだ。安心しろ。私が必ず守ってやる」
「頼りにしています。この国にいても、もう僕が仕えていた皇帝陛下はおりませんから」
皇帝に呼ばれたと言うのは、宰相職の解任を伝えられたということだろうか。
そんなの……残酷過ぎる。
俺であれば心が折れてしまいそうな経験をしたのにもかかわらず、ダイマスは無表情。
本当に彼は強いんだな。
「話はまた馬車の中で行うぞ。見つかる可能性も高いし、今は早くここを出立したい」
「そうですね。出ましょう」
俺たち三人は無言で頷くと、出口まで移動を開始する。
表から出ると、先ほどの暴徒たちと鉢合わせする可能性があるので裏口からだ。
城を発つとき、ダイマスが普段は優しく煌めいていた蜂蜜色の瞳を悲しげに揺らしていた。
本当に……皇帝のことを心の底から信じていたのだろう。
でも、彼はあっさりと裏切られてしまった。
深い海の底のように蒼い髪が靡くたびに、彼の心も沈んでいっているように感じる。
やっぱりダイマスさんでも、感情をずっと押し殺すのは難しかったようだ。
「ダイマスさん、これ、要ります?」
「何だこれは……っ!? そうか。君は僕の心を見透かしているようだな。ありがとう」
俺が渡したのはハンカチだ。
ダイマスさんは泣きたがっているのではないかと、直感のようなもので感じた。
彼の心は深い悲しみで覆われている。
でも、宰相として常に強くあれと教育してこられたから、その感情を上手に処理できない。
だったら俺がサポートして処理させてあげよう。
それがこれから一緒に切磋琢磨していく仲間のために俺が出来る事だと思うから。
しばらくすると、隣からすすり泣きが聞こえて来た。
ダイマスさんは気が強そうでしっかりしているように見えるが、実際は俺よりも年下なのだ。
そりゃ、心が強いはずもないよな。
「ダイマスさん……やっぱり辛かったのですね。でもティッセさんも悲しそうですよ?」
「えっ、俺が?」
思ってもみなかった言葉に驚く。
確かに裏切られて辛いといった感情がないわけではないが、表情にまで出ているのか?
みんなのヒーローたる冒険者として、感情を表に出さない訓練を行ってきたはずなのに。
「もうすぐ馬車の乗り場に着くぞ。ただ、馬車の周りに厄介な奴らがいるな」
「恐らく冒険者でしょう。ティッセさん、アイツらについて知っていることはありませんか?」
「えっと、あそこにいるのは……シーマ!?」
俺は素っ頓狂な声を上げてしまい、湿った手によって口を塞がれる。
見ると、右手で剣を構えたダイマスさんが射殺さんばかりの視線でこちらを睨んでいた。
完全なる失策だな。今ので気づかれただろう。
「その声は逆賊のティッセだな。僕の名前を気安く呼びやがって! どこだ!」
「貴様らは何者だ? 囲んでいる馬車がヘルシミ王国の馬車と知っての狼藉か!?」
氷のように冷たい声を出してべネック団長が威嚇する。
シーマは一瞬だけ目に見えて怯んだが、すぐに態勢を立て直して毅然たる声色で告げた。
「犯罪者を引き渡してもらおうか。奴らはこの国で裁かせてもらう」
「それは無理な相談だな。彼らは犯罪者となる前に我が国が騎士団としてスカウトした」
これは使える嘘かもしれない。
俺がギルドをクビになった後に、そしてダイマスさんが宰相職を追われた後にスカウトしたという証拠などないのだから、シーマたちは手出しできない。
「そうですか。ならば力ずくで奪うまで。お前が死んでしまえばどうとでも言い訳できる」
「そっちがその気なら、こっちも全力で応戦するまでだ」
そう言って、剣を構えるべネック団長。
お互いの位置は見えていないだろうに、剣の切っ先を敵の正面に構えている。
二人とも戦闘勘は優れているな。
隣国行きの馬車の前で、シーマたちを相手とした闇夜の戦いが始まろうとしていた。
俺が見たことのない人物が、俺に何の用なのだろうか。
「あの……あなたがティッセ=レッバロンさんですか? 私は騎士のイリナ=グリードです」
「そうですが……何で俺の名前を知っているんです?」
「彼女が一人目の仲間だからに決まっているだろう。会場の中心にいたのを見つけたのだ」
べネック団長が重い足取りで歩いてきて、近くのソファーに座った。
とにかく人の数だけは多いパーティー会場を歩き回るのはかなりの重労働だからな。
人探しに奔走するのはさぞかし大変だっただろう。
心の中で慰めの言葉を掛けていると、イリナが俺と正面から向き合うように動く。
「私も今日、中庭に呼び出されて騎士団にスカウトされたんですよ」
「おお、入り方は君と同じだな。これからよろしく」
手を差し出すとイリナは顔を赤らめて、手を取ることなく俯いてしまった。
まさか……手を差し出すのは失礼なのか!?
社交界でのルールに疎いため、何か失礼なことをしてしまったのではと焦る。
するとピシッと顔を上げたイリナが花開くような笑みを見せてお互いの手を重ね合わせた。
「これからよろしくお願いします。ティッセさん」
「ああ、こちらこそよろしくな。イリナさん」
お互いに挨拶をし終えたとき、パーティーの終わりを告げるベルが会場に鳴り響いた。
ここからどうする気なのだろう。
べネック団長の話では、もう一人の仲間がいるはずなのだが。
首を傾げていると、俺たちの後ろから優しい声色が響く。
「べネック第三騎士団長、申し訳ありません。皇帝から呼ばれておりましたので」
「なっ……ダイマス=イエール宰相!? どうしてここに!?」
「僕が君たちの仲間になったからさ。窃盗の疑いをかけられて追放された」
「彼も君と同じように疑いをかけられたのだ。さっきティッセが見た暴徒の半分は、彼を捕まえるために動いていたはずだぞ」
「何ですって!?」
べネック団長の説明に愕然とするしかない。
二年間もこの国の宰相として働いたのに、最後はこんな形で終わるなんて……!
隣を見れば、イリナも何ともいえない表情を浮かべていた。
「ここにいる者は、それぞれが国で失墜したものたちだ。安心しろ。私が必ず守ってやる」
「頼りにしています。この国にいても、もう僕が仕えていた皇帝陛下はおりませんから」
皇帝に呼ばれたと言うのは、宰相職の解任を伝えられたということだろうか。
そんなの……残酷過ぎる。
俺であれば心が折れてしまいそうな経験をしたのにもかかわらず、ダイマスは無表情。
本当に彼は強いんだな。
「話はまた馬車の中で行うぞ。見つかる可能性も高いし、今は早くここを出立したい」
「そうですね。出ましょう」
俺たち三人は無言で頷くと、出口まで移動を開始する。
表から出ると、先ほどの暴徒たちと鉢合わせする可能性があるので裏口からだ。
城を発つとき、ダイマスが普段は優しく煌めいていた蜂蜜色の瞳を悲しげに揺らしていた。
本当に……皇帝のことを心の底から信じていたのだろう。
でも、彼はあっさりと裏切られてしまった。
深い海の底のように蒼い髪が靡くたびに、彼の心も沈んでいっているように感じる。
やっぱりダイマスさんでも、感情をずっと押し殺すのは難しかったようだ。
「ダイマスさん、これ、要ります?」
「何だこれは……っ!? そうか。君は僕の心を見透かしているようだな。ありがとう」
俺が渡したのはハンカチだ。
ダイマスさんは泣きたがっているのではないかと、直感のようなもので感じた。
彼の心は深い悲しみで覆われている。
でも、宰相として常に強くあれと教育してこられたから、その感情を上手に処理できない。
だったら俺がサポートして処理させてあげよう。
それがこれから一緒に切磋琢磨していく仲間のために俺が出来る事だと思うから。
しばらくすると、隣からすすり泣きが聞こえて来た。
ダイマスさんは気が強そうでしっかりしているように見えるが、実際は俺よりも年下なのだ。
そりゃ、心が強いはずもないよな。
「ダイマスさん……やっぱり辛かったのですね。でもティッセさんも悲しそうですよ?」
「えっ、俺が?」
思ってもみなかった言葉に驚く。
確かに裏切られて辛いといった感情がないわけではないが、表情にまで出ているのか?
みんなのヒーローたる冒険者として、感情を表に出さない訓練を行ってきたはずなのに。
「もうすぐ馬車の乗り場に着くぞ。ただ、馬車の周りに厄介な奴らがいるな」
「恐らく冒険者でしょう。ティッセさん、アイツらについて知っていることはありませんか?」
「えっと、あそこにいるのは……シーマ!?」
俺は素っ頓狂な声を上げてしまい、湿った手によって口を塞がれる。
見ると、右手で剣を構えたダイマスさんが射殺さんばかりの視線でこちらを睨んでいた。
完全なる失策だな。今ので気づかれただろう。
「その声は逆賊のティッセだな。僕の名前を気安く呼びやがって! どこだ!」
「貴様らは何者だ? 囲んでいる馬車がヘルシミ王国の馬車と知っての狼藉か!?」
氷のように冷たい声を出してべネック団長が威嚇する。
シーマは一瞬だけ目に見えて怯んだが、すぐに態勢を立て直して毅然たる声色で告げた。
「犯罪者を引き渡してもらおうか。奴らはこの国で裁かせてもらう」
「それは無理な相談だな。彼らは犯罪者となる前に我が国が騎士団としてスカウトした」
これは使える嘘かもしれない。
俺がギルドをクビになった後に、そしてダイマスさんが宰相職を追われた後にスカウトしたという証拠などないのだから、シーマたちは手出しできない。
「そうですか。ならば力ずくで奪うまで。お前が死んでしまえばどうとでも言い訳できる」
「そっちがその気なら、こっちも全力で応戦するまでだ」
そう言って、剣を構えるべネック団長。
お互いの位置は見えていないだろうに、剣の切っ先を敵の正面に構えている。
二人とも戦闘勘は優れているな。
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