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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『79、走れ、リレン』
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山に入って30分ほど経ったとき、湧水を見つけた俺たちは休憩を挟む。
「リレン様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。僕よりも手を拘束されているメイザの方を見てあげて」
俺は転ばないようにどこかを掴めばいいだろうが、手を拘束されているメイザは違う。
転んで谷底に落ちたりしないかが心配なのだ。
命を落として欲しくないというのもあるし、彼女がいないとジューンが止まらないだろう。
「分かりました。彼女にはラルドをつけてあげましょう」
「それが良いね。メイザも僕の関係者に守られるよりよっぽどいいでしょ」
息子であるラルドならメイザを多少はコントロールしてくれるのではという思惑もある。
的確な人材配置であろう。
「そろそろ向かいましょう。もう15鐘ですから日が沈んでしまいます」
「そうね。この山は夕方から夜にかけて魔物が出るから早く進んだ方が良いと思うわ」
水を飲んでいたメイザがサラッと言い、俺を含むみんなの顔が凍り付く。
この場所だけ気温が下がったような気がするから不思議だ。
「どういうことですか?どうしてそのことを言わなかったのです!王子が・・・」
「僕が呆気なくやられるとでも?そんなもの気にしている暇があるなら前進あるのみだよ」
ハッキリ言うと怖かったが、リーダーがそれではいけない。
目的のためにも早く進んでおいて損は無いため、前に進もうとして・・・違和感に気づく。
何やら殺気のようなものが近づいてきているような・・・。
「リレン様、下がって下さい!5時の方向から4体もの魔獣が来ます!」
「分かった。さすがに4体同時にはキツイね・・・」
後ろに下がりながら、俺はさっきとは別の違和感を抱いていた。
今のフェブアーの言葉の中に重要なキーワードがあったような気がするのだ。
何に対して重要なのか、何が重要なのかも思い出せなかったが。
「この鳴き声はアイス・タイガーね。名前の通り、氷魔法を中心として戦う虎の魔獣よ」
「氷なら任せて下さい。私は火の技が一番得意なんですよ」
真っ赤な髪を風に靡かせながら、フェブアーが俺たちを守るように立った。
10秒と経たないうちに2体の水色の虎がフェブアーに躍りかかったが、一刀で斬られる。
「あと2体だな。全く・・・四ノ型で十分ではないか」
それは貴方だからだろ、と全員が思ったが、それを口に出す者はいなかった。
後ろから気配を感じて振り返ると、1体の虎が今にもメイザに襲い掛からんとしている。
俺は慌てて杖を取り出して迎撃を試みた。
しかし、魔法はわずかに牙に当たっただけで致命傷とまではいかない。
その証拠に魔獣はメイザを諦め、数歩後退しただけ。
ところが、再び襲い掛かろうと準備を始めた虎のお腹に光り輝く剣が刺さる。
俺が名付けた“ソラス”だ。
「これで3体目ですね。後は1体だけなのですが・・・少しばかりマズいかもしれません」
「何がマズいの?まさか上位種のフリーズ・タイガーとか?」
ラルドが言い終わらないうちに、俺たちのいた場所が突然日陰に変わった。
上を見上げると、前世の飛行機くらいの大きさの虎が透明な板に乗ってこちらを見ている、
あれが上位種の個体、フリーズ・タイガーなのか?
「止まっているな・・・。まさか氷柱の雨を起こすつもりなのか?――全員虎から離れろ!」
フェブアーの命令とともに虎の咆哮が森を震わす。
湧水は波打ち、木々の葉は風を受けたようにざわめき、板から氷柱が降り注ぐ。
太陽光が遮られているせいで指輪の結界が展開できず、ひたすら避けて走るしかない。
幸いにも氷柱が落ちるところには水が垂れているからすぐ分かる。
「これは私でも無理だな。ひたすら走るしかない。魔獣ですからマイセス様の聖属性で・・・」
「確かに。まずはマイセスたちに合流してジューンを止めないと」
意見が一致した俺たちはメイザたちを守るように動きながら木々の間を走る。
決して貫かれないようにする必要があったものの、精一杯の剣と魔法を駆使していく。
山を走り抜けたときには俺の足はパンパンであった。
「リレン様、5秒後に浄化の魔法を放ちますから避けてくださいね。行きますよ」
「頼んだ。僕は走り続けてもう限界・・・」
マイセスの合図とともに地に伏せると、背後で魔獣の呻き声が聞こえる。
上手く魔法がヒットしたのだろう。
「リレン様、大丈夫ですか?この森を走るのは相当苦しかったと思いますが」
「ん・・・この声は誰?」
声の正体はある程度察しがついていたが、俺は信じられなかったのだ。
転がると、予想通りメイザが心配そうな表情でこちらを見ていた。
「メイザさん、どうしたの?今までの態度と随分違うけど。おかしくなったの?」
「ブッ、違いますって。リレン様はあんなに酷い態度を取った私を魔獣から守ってくれたじゃないです
か。だから誠意には誠意で答えようと思っただけです」
頬を膨らませるメイザに恐る恐るといった感じで近付いてきたのはジューンだ。
瞠目しながら俺とメイザを見比べている。
しかし次の瞬間には険しい表情に変わってメイザと正面から向き合っている。
「お久しぶりですね、メイザさん。俺の執事を殺した件はどう責任を取ってくれますか?」
「そうね・・・私はどうせ牢屋に入るだろうし・・・」
ここから一歩でも踏み出せば牢屋行きとなるため、メイザも決めあぐねているようだ。
その時、ラルドが控えめに手を上げた。
「ねえ、領主館にあった水晶が嵌まった剣を上げれば?お母さんも僕も上手く使えないし」
「確かに、それがいいかもしれないわ」
メイザとラルドの会話に釣られてジューンは自分の腰に視線を下ろす。
錆びかけた剣が1本刺さっているだけで、他に得物らしきものは見当たらない。
ジューンはため息交じりに苦笑した。
「ヂーク郡にはなぜかいい剣が無かったんだ。だから水晶付きの剣ならありがたい」
「じゃあそれで。本当に済まなかったわね。戦争も頑張って」
良い雰囲気で終わりそうだった会話だったが、最期の1言で場が凍り付く。
ジューンが訝しげに俺を見つめてきた。
「どういうこと?戦争も頑張ってねって・・・。まるで戦争が起こると分かっているみたいな」
「起こるのよ。多分半年くらい後にね。4国連合との3年ぶりの戦がね」
これに関しては、覆ることは無いだろう。
もう少し裏の事情なども考慮していれば、こんな事態にはならなかったのだろうか。
今となっては、ひたすら悔やむばかりである。
「それで!私たちを放置して話が進んでいるけれど、領地巡りの旅はこれで終わりかしら」
「そうだね。随分と長い旅だったような気がするよ」
マイセスの言葉に頷くと、この3ヶ月あまりの思い出が走馬灯のように蘇る。。
でも・・・よくよく考えたら俺は何もしていないじゃないか。
観光らしい観光をしたのはナスタチ郡でのスリブ滝ぐらいなものだ。
まだ少しは日程にも余裕があるし、このダリマ郡で遊んでいきたいという思いがあるな。
「旅の締めとして、みんなで海にでも行かない?」
「良いわね。まだ泳ぐには早いけど、船に乗せてもらえば獲れたての魚が・・・」
「行こうぜ。獲れたての魚なんて絶対に美味しいだろ!」
ひょっこりとメイザの後ろから顔を出したボーランが興奮気味に叫ぶ。
隣にいたフローリーとマイセスも、我が意を得たりといった様子で頷いている。
「それじゃ、旅の締めは海に決定だ!」
「・・・まずはこの先の山小屋に泊まって、明日にしようね」
落ち着かせるように声を出し、奥に見えている小さな山小屋を指さした。
この人数で泊まるには、いささか狭いかもしれないが。
旅の終わりも、もう近い。
山小屋に向かう一行を見ながら、俺は感傷的な気分に浸ったのだった。
「リレン様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。僕よりも手を拘束されているメイザの方を見てあげて」
俺は転ばないようにどこかを掴めばいいだろうが、手を拘束されているメイザは違う。
転んで谷底に落ちたりしないかが心配なのだ。
命を落として欲しくないというのもあるし、彼女がいないとジューンが止まらないだろう。
「分かりました。彼女にはラルドをつけてあげましょう」
「それが良いね。メイザも僕の関係者に守られるよりよっぽどいいでしょ」
息子であるラルドならメイザを多少はコントロールしてくれるのではという思惑もある。
的確な人材配置であろう。
「そろそろ向かいましょう。もう15鐘ですから日が沈んでしまいます」
「そうね。この山は夕方から夜にかけて魔物が出るから早く進んだ方が良いと思うわ」
水を飲んでいたメイザがサラッと言い、俺を含むみんなの顔が凍り付く。
この場所だけ気温が下がったような気がするから不思議だ。
「どういうことですか?どうしてそのことを言わなかったのです!王子が・・・」
「僕が呆気なくやられるとでも?そんなもの気にしている暇があるなら前進あるのみだよ」
ハッキリ言うと怖かったが、リーダーがそれではいけない。
目的のためにも早く進んでおいて損は無いため、前に進もうとして・・・違和感に気づく。
何やら殺気のようなものが近づいてきているような・・・。
「リレン様、下がって下さい!5時の方向から4体もの魔獣が来ます!」
「分かった。さすがに4体同時にはキツイね・・・」
後ろに下がりながら、俺はさっきとは別の違和感を抱いていた。
今のフェブアーの言葉の中に重要なキーワードがあったような気がするのだ。
何に対して重要なのか、何が重要なのかも思い出せなかったが。
「この鳴き声はアイス・タイガーね。名前の通り、氷魔法を中心として戦う虎の魔獣よ」
「氷なら任せて下さい。私は火の技が一番得意なんですよ」
真っ赤な髪を風に靡かせながら、フェブアーが俺たちを守るように立った。
10秒と経たないうちに2体の水色の虎がフェブアーに躍りかかったが、一刀で斬られる。
「あと2体だな。全く・・・四ノ型で十分ではないか」
それは貴方だからだろ、と全員が思ったが、それを口に出す者はいなかった。
後ろから気配を感じて振り返ると、1体の虎が今にもメイザに襲い掛からんとしている。
俺は慌てて杖を取り出して迎撃を試みた。
しかし、魔法はわずかに牙に当たっただけで致命傷とまではいかない。
その証拠に魔獣はメイザを諦め、数歩後退しただけ。
ところが、再び襲い掛かろうと準備を始めた虎のお腹に光り輝く剣が刺さる。
俺が名付けた“ソラス”だ。
「これで3体目ですね。後は1体だけなのですが・・・少しばかりマズいかもしれません」
「何がマズいの?まさか上位種のフリーズ・タイガーとか?」
ラルドが言い終わらないうちに、俺たちのいた場所が突然日陰に変わった。
上を見上げると、前世の飛行機くらいの大きさの虎が透明な板に乗ってこちらを見ている、
あれが上位種の個体、フリーズ・タイガーなのか?
「止まっているな・・・。まさか氷柱の雨を起こすつもりなのか?――全員虎から離れろ!」
フェブアーの命令とともに虎の咆哮が森を震わす。
湧水は波打ち、木々の葉は風を受けたようにざわめき、板から氷柱が降り注ぐ。
太陽光が遮られているせいで指輪の結界が展開できず、ひたすら避けて走るしかない。
幸いにも氷柱が落ちるところには水が垂れているからすぐ分かる。
「これは私でも無理だな。ひたすら走るしかない。魔獣ですからマイセス様の聖属性で・・・」
「確かに。まずはマイセスたちに合流してジューンを止めないと」
意見が一致した俺たちはメイザたちを守るように動きながら木々の間を走る。
決して貫かれないようにする必要があったものの、精一杯の剣と魔法を駆使していく。
山を走り抜けたときには俺の足はパンパンであった。
「リレン様、5秒後に浄化の魔法を放ちますから避けてくださいね。行きますよ」
「頼んだ。僕は走り続けてもう限界・・・」
マイセスの合図とともに地に伏せると、背後で魔獣の呻き声が聞こえる。
上手く魔法がヒットしたのだろう。
「リレン様、大丈夫ですか?この森を走るのは相当苦しかったと思いますが」
「ん・・・この声は誰?」
声の正体はある程度察しがついていたが、俺は信じられなかったのだ。
転がると、予想通りメイザが心配そうな表情でこちらを見ていた。
「メイザさん、どうしたの?今までの態度と随分違うけど。おかしくなったの?」
「ブッ、違いますって。リレン様はあんなに酷い態度を取った私を魔獣から守ってくれたじゃないです
か。だから誠意には誠意で答えようと思っただけです」
頬を膨らませるメイザに恐る恐るといった感じで近付いてきたのはジューンだ。
瞠目しながら俺とメイザを見比べている。
しかし次の瞬間には険しい表情に変わってメイザと正面から向き合っている。
「お久しぶりですね、メイザさん。俺の執事を殺した件はどう責任を取ってくれますか?」
「そうね・・・私はどうせ牢屋に入るだろうし・・・」
ここから一歩でも踏み出せば牢屋行きとなるため、メイザも決めあぐねているようだ。
その時、ラルドが控えめに手を上げた。
「ねえ、領主館にあった水晶が嵌まった剣を上げれば?お母さんも僕も上手く使えないし」
「確かに、それがいいかもしれないわ」
メイザとラルドの会話に釣られてジューンは自分の腰に視線を下ろす。
錆びかけた剣が1本刺さっているだけで、他に得物らしきものは見当たらない。
ジューンはため息交じりに苦笑した。
「ヂーク郡にはなぜかいい剣が無かったんだ。だから水晶付きの剣ならありがたい」
「じゃあそれで。本当に済まなかったわね。戦争も頑張って」
良い雰囲気で終わりそうだった会話だったが、最期の1言で場が凍り付く。
ジューンが訝しげに俺を見つめてきた。
「どういうこと?戦争も頑張ってねって・・・。まるで戦争が起こると分かっているみたいな」
「起こるのよ。多分半年くらい後にね。4国連合との3年ぶりの戦がね」
これに関しては、覆ることは無いだろう。
もう少し裏の事情なども考慮していれば、こんな事態にはならなかったのだろうか。
今となっては、ひたすら悔やむばかりである。
「それで!私たちを放置して話が進んでいるけれど、領地巡りの旅はこれで終わりかしら」
「そうだね。随分と長い旅だったような気がするよ」
マイセスの言葉に頷くと、この3ヶ月あまりの思い出が走馬灯のように蘇る。。
でも・・・よくよく考えたら俺は何もしていないじゃないか。
観光らしい観光をしたのはナスタチ郡でのスリブ滝ぐらいなものだ。
まだ少しは日程にも余裕があるし、このダリマ郡で遊んでいきたいという思いがあるな。
「旅の締めとして、みんなで海にでも行かない?」
「良いわね。まだ泳ぐには早いけど、船に乗せてもらえば獲れたての魚が・・・」
「行こうぜ。獲れたての魚なんて絶対に美味しいだろ!」
ひょっこりとメイザの後ろから顔を出したボーランが興奮気味に叫ぶ。
隣にいたフローリーとマイセスも、我が意を得たりといった様子で頷いている。
「それじゃ、旅の締めは海に決定だ!」
「・・・まずはこの先の山小屋に泊まって、明日にしようね」
落ち着かせるように声を出し、奥に見えている小さな山小屋を指さした。
この人数で泊まるには、いささか狭いかもしれないが。
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