5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん

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襲撃

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 翌朝。朝食をキッチンで作って食べてたら、周囲に人影がありまして、こっそり船外を伺ってると、数人の男が乗り込んできました。
 とりあえずそのまま食事をしていると、船内に入ってきて色々漁り始めました。僕はキッチンでそのまま食事をしながら様子を伺ってたのですが、武器庫や食料庫に何もないことに腹を立てたのか、暴れ始めました。
 いや、君ら昨日根こそぎ持っていって、翌日に中身が入ってるわけないでしょうに・・・

「は~いそこまで。君たちは何者ですか?」

 さて、この人たちは間違いなくあの集落の関係者ですよね?

「お腹空いてるなら食べ物あげますけど、まずは・・・わかるよね?なら」

 全員黒目黒髪ですからね。しかも間違いなく詰襟の学生服着てますから。

( ゚д゚)へ?
( ゚д゚)ニホンゴ?
( ゚д゚)たべもの?
( ゚д゚)こども?
( ゚д゚)???

 さて、何分で戻ってくるかな~?

 ホールのテーブルでプラモデルを作ったり改造をしたり、収納庫の目録を眺めたりしてると、不意に男性が近寄ってきて

「食い物をよこせ!」

「なぜ?」

「いいからよこせよ!」

「だから、なぜか聞いてるんだけど?」

 敢えて聞いたんだけどね?日本人ならって。これじゃぁほんと山賊と同じだよね?日本人の心も風化しちゃいましたか?

「こんな船に乗ってるんなら色々持ってんだろ!持ってるやつは持ってないやつに施しを与えるのが義務だろうが!」

 意味わかんねぇ・・・

「他の三人も同じ考えか?」

 そっと背後に忍び寄ってた三人に、視線はそのままに聞いてみたら

「お前さっき日本人とかいってたよな!?ならお前も日本人ゆかりってことだろ?それならさっさと食い物寄越せよ!」

 うーん。何がここまで・・・まぁ、予想はつくけど・・・一応確認だけしとこうかな?

「君らはこの無人島の集落の関係者か?それとも、集落は他にも何箇所かあるのか?」

「こんな狭い無人島にそんなたくさんの集落があるわけないだろ!この島唯一の集落だよ!」

 はい、昨日行った集落確定頂きました。

「なぁ?今君らがやってるのは強盗だよな?日本で強盗やったらどうなるか覚えてる?」

「生憎だなぁ、ここは日本じゃないから、日本の常識は通用しないんだよ!」

 なんかこの男・・・自分が間違えたこと言ってるのわかってんのかな?日本の常識(法)が通用しない・・・つまり

「日本の法(常識)が通用しないって事はつまり、異世界の常識(法)が通用してもいいわけだよな?そこんところ、本当に意味わかってる?」

 つまり、奴隷落ちや悪即(滅)(斬)(断)されても良いってことを
 背後の三人と正面の計四人は、自分が言ったことの意味を理解できずにゲラゲラ笑ってるんだが・・・

「そろそろ黙ろうか?」

 腰に装備しているハンドクロスボウを抜きながら、背後の三人のうちの一人の側頭部に押し付け

「日本の常識じゃなく、ココ(異世界)の常識で対応させてもらっても良いよね?」

「「「「へ?」」」」

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