５歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか？--

傾向と対策

「でも、それなら尚のこと・・・なんでこんなに人が来ないんですか？」

　こっちの喫茶店で会話しつつあの店のことも考え・・・【並列思考】っと・・・

「そうなのよねぇ～？日本全国の喫茶店を食べ歩いて、その気に入ったものを取り入れて・・・」

「・・・それじゃないの？」

「え？」

「だから、レイコにフレッシュが通用するあたりで関西？小倉トーストは名古屋。そしてここは東京・・・多国籍喫茶店だから、敬遠されてるんじゃないですか？多分他にも地方ご当地メニューとか取り入れてませんか？」

「日本全国美味しいとこどり・・・」

「でもそれはお姉さんにとっての美味しいところどりでしょ？お店にするなら、地域性も濃すぎれば・・・受け入れてもらえないんじゃないですか？」

　自宅で個人で楽しむのならそれでもいいけど、他人を呼んでの食事会とかでも、そんなメニューが出てくれば・・・友達付き合いも考えてしまうものじゃないですかね？ましてやそれが喫茶店なら・・・行くのを辞めるだけで済みますからね・・・しかも人の口に板は・・・噂話で広まっていけば良くない尾鰭も・・・ね？

「・・・」

「経営の方はいいんですか？その・・・維持費だけでも結構なるんじゃ？」

「それは大丈夫なの。宝くじで50億円当たってるから、完全に道楽で」

「・・・お姉さん？それ一見さんかもしれない客に軽々しく言っていいことじゃないですよ？」

「・・・キミは・・・何故か安心しちゃうんだよね・・・うん、次からは気をつけるわ」

　なんだろう・・・用心棒でも置いておいた方がいいんじゃないかな・・・『キュ！』・・・そうだね

「おねえさん？お店にお客さんはきたほうがいい？でも・・・マナーのない客は・・・こない方がいいよね・・・」

「そうね・・・楽しくおしゃべりに付き合ってくれたり、静かに楽しんでくれるような人なら大歓迎かな？」

　じゃぁあの喫茶店のような事は・・・無理だね

「そういえばさっき見てたのってさいきん有名になってきたメイド喫茶だよね？無機質な仮面をつけた無口なメイドさんが、よくあるメイド喫茶みたいなサービスを一切しないってんで、有名になってたんだけど」

　・・・無機質な仮面ねぇ・・・素顔なんだけど・・・通常のメイド喫茶のようなサービスをしない？の割にはそんなサービスを強要してる客がいたような・・・

「でもね？そのお店を盗撮とかしちゃダメだよ？お店の人にも迷惑がかかっちゃうよ？」

　すみません・・・そんな風に改変させたのボクがらみです・・・