５歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか？--

帰国

　翌朝・・・

「アタタタタ」(ホアタァ？)
「お腹パンパン！」
「お肉食べすぎたぁぁぁぁl」
「体重が・・・」
「それ言うなぁぁぁぁ！」
「あの子狙ってたのに・・・」
「幻滅されちゃったかしら・・・」
「大丈夫よ。彼は私が面倒見てあげるから」
「そうそう・・・って、何事！？」

　どうやら抜け駆けしてお付き合いが始まった組が・・・あるらしい

『館内放送です。本来の予定では今日が帰国日の予定でしたが、昨夜の疲れがあるでしょうから、急遽明日に帰国を延ばしました。なので、今日一日ゆっくりと休んでください。薬等は自らの眷属に伝えてもらえれば、経由して渡すので、気持ち悪くなる前に伝えてくださいね？』

　万が一吐かれても、清掃は即座に行われるだろうけど・・・路地裏の飲み屋街のようにされてもね・・・

「さて、昨日までに出てきた案の安全テストを・・・ん？手伝ってくれるの？」

　そこには昨夜暴走した彼女達の相方・・・彼氏達が居て、無重力風呂と無重力ベッド寝袋の体験をしてくれることとなった。勿論水着はこちらで用意させてもらい、危険が無いように、救護用ドローンさん‘sを複数機待機させての・・・

　結果は上々。無重力風呂は、部屋の中央に地球儀よろしく大陸を地表だけ固定し、部屋の数カ所と繋げて・・・大陸裏と海面部分を含めた場所を温水にし、安全のために限りなく透明度を上げておいた。大陸を大地とし、人魚型ドローンさんが腰掛けて待機し、水中にも絶えず数人のドローンさん人魚が泳ぎ・・・細かい修正点などをレポート提出してもらう約束をし、その見返りとして、完成した暁には後日・・・再入場という形としてもらった。

　そして、泳ぎ疲れた体で無重力ベッド寝袋の体験は・・・全員が即完落ちして・・・レポートどころではなかったが、逆に寝心地の良さを実証するに十分な成果となった。

　安全面に関しては、一度起きた人に、敢えて寝相の悪い寝返りや動きをしてもらい、その際の安全ロープやバネ、ゴム等の色んな素材を試してもらい、部屋あたり何人が就寝可能か等も検証してもらった。

　こちらもレポート提出してもらい、後日再度・・・という約束を取り付けた。

「こういう時は、女性陣の方が意見とかどんどん出してくれて、検証が増えていくんだけど・・・今回は仕方がないね・・・次回予定してる静岡工場の面々で最終確認としましょうかね・・・(人体実験？)」

　そして帰り際・・・地表へ出たボク達を待っていたのは・・・