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スキル検証
しおりを挟む朝登校したら誰も居なかったという事にしてシラを切り通した。だって説明のしようがないだろ?まさか事実そのままに「女神様が現れて他の人は全員異世界に召喚されて、僕は三十年の執行猶予を貰いました」なんて伝えたら白い壁に囲まれた病室に強制連行されてしまうだろう。
その後は田舎の中学校の不思議事件として様々な週刊誌や新聞はたまた宗教団体が押し掛けて来た為、卒業式間際だったこともあって#親の遠い親戚のある超田舎に避難させられた。勿論エアガンコレクションやその他諸々の品々も持って来た。だってこれが無かったら執行猶予の意味がなくなるからね?
「じーちゃんおはよー!ばーちゃんは?」
「婆さんは山に芝刈りじゃ!」
普通逆だと思うだろ?実は裏山に村内の運動施設があって、そこにパットゴルフ用の芝生をばーちゃんが管理してるんだ。じゃあじーちゃんはなにしてるかって?専業主夫なのだ!
「僕は部屋で勉強してるから、昼は三人でご飯食べれるね?」
「おう、ショウはあのクソガキの息子の割に真面目じゃのう、後で飲み物持っていってあげるの」
「ありがとう。じーちゃんの作る飲物スッゲー美味いから楽しみだ!」
このじーちゃん、専業主夫どころかどこの料理人だ?ってくらいの腕前?で、コッチに来てから数回街のお店で両親と食事しても美味しくないと感じてしまう程に。まぁ、放逐した両親と一緒の食事だから余計に感じてしまうのかもしれないけど。最初の飲物なんて、一メートルのタワーパフェだったよ!見上げたよ!
「さて、今日はこの小説を読み終わって、午後からはスキル検証始めるぞー!」
中学の復習と高校の予習を真面目にやりつつ、息抜きで異世界系の小説を読んでいく。こんなスキルがあるのかー。こんな魔法があるんだー。へーほーへー・・・読み進めていくうちに思ったのは「このアイテムボックスってあると便利だなー」と、素直な感想を言葉にした後
『アイテムボックスがスキル【ホンモノ】により発現されました』
「ん?今誰か何か言った?」
振り返るも部屋の中には他に誰も居ない・・・ホラーである
「誰も居ないよな?おーい!今の誰だー?」
当然返事はない
「でも気になること言ったよな?コ小説読んでてアイテムボックスが・・・」
すると手に持ってた小説が消えた
「んん!?」
自分の掌を見つめて・・・「小説!」
出てきました。さっきまで読んでいたページを開いた状態の小説がそのまま・・・
「これは、女神様から貰ったスキル【ホンモノ】でアイテムボックスが使えるようになったって事なのか?」
その後はアイテムボックスの検証に勤しんだ。容量や最大値は分からないけど、これは小説でよくあるタイプの様で、検証結果は
「視認出来ているもの」
「生き物は入らない」
「入れた時と同じ状態で出せる(但し時間経過はする)」
「決められた袋や箱に付与する事ができる(その場合は袋や箱の口より大きい物は入らない)」
「重量は所持した者の体重の十倍まで(袋や箱に付与した場合)」
「って所かな?でもそうなると上位互換のインベントリとかディメンションフィールドとかも欲しくなるよな?」
インベントリとは勿論容量無限で時間経過無しである。そしてディメンションフィールドとは生き物も入れる完全な異空間生成だ。容量によってはテント~コテージ~家~ホテルと快適空間を手に入れる事ができる。
『インベントリがスキル【ホンモノ】により発現されました』
『ディメンションフィールドがスキル【ホンモノ】により発現されましちゃ』
「噛んだ!?」
『・・・・・/////』
・・・
・・・・
・・・・・
「きっとそのうち出てきてくれるよな?それまで待つよ」
この謎の声のシステムがどうなってるのかは謎だが、天の声なのか内包的な声なのか、女神様が関わっているのかはともかくとして、これからの執行猶予はまだ長いのだから、仲良くやっていければいいな。
「よろしく!」
返事はなかったが、なんとなく返事があったような気がして、嬉しくなった、
さって、ばーちゃんたちと昼御飯食べたら大本命のエアガンコレクションの検証だ!
しかし、相変わらずじーちゃんの料理はヤバかったな。ジビエって言うんだっけ?猪と鹿って言ってたけど、臭みもなくスッゲー美味かった!異世界に飛ばされるんなら今度じーちゃんに頼んで解体を体験させて貰うのも有りかな?
「さてやって来ました裏山の更に一山越えた大秘境!流石にじーちゃんからあまり奥に聞くと熊でるぞと言われたからこれ以上奥には行けないけど、ここなら万が一があっても大丈夫だろう」
さて、都合良く部屋で新たなスキルが発現してので家にあったエアガンは全部持ってくる事ができた。さてまずはこいつからだ!
「ハリガネみたいな身体なのに跳んだり動きが凄かった怪盗の愛銃!」
BB弾を十五個装填してなんとなく?こーすれば・・・な感じで引金を引くと
「ターン!」でた!BB弾を撃った音ではなかった!だが、薬莢は排出されない!?そのまま十四回引金を引き、全弾撃ち尽くした。
「これは銃がプラスチックから鉄製に変化してるな?」
『エアガンがスキル【ホンモノ】によって実銃に発現しました』
無事?スキルとして発現したようだ
「が?マガジンがエアガンのままだな?」
実銃となったのなら構造としてマガジンも変化が起こり実弾となると思ってたのだが、どうやらそれは杞憂に終わったようだ。そしてそうなると・・・
「うぉーすげー!これは嬉しい誤算だな!」
完全なホンモノ化をせず持ち主の都合に合わせた変換をしてくれるようだ。つまりは
「本当だったら銃によって口径という違いが発生するんだけど、ここにある全ての弾が統一規格のBB弾という奇跡!ル○ーもオー○マグもショットガンもミ○ガンも残弾を気にせず撃てるのだ!」
「離れてるとはいえあまり音を出すのもな・・・最後にコイツだけ試して終わろう」
そしてアイテムボックスから出したのはPSG1という電動ガンである。
ここでひとつ、エアガン、ガスガン、電動ガンとあるが、それぞれ威力も違えばシステムも異なる。エアガンはポンプアクション。ガスガンは専用ガスを充填する。電動ガンは電気の力で人力では無理なスプリングを引いて撃ち出す。
それによりハンドガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、ガトリングガン等に・・・置いといてノノ⬛️
これはスナイパーライフルとして遠距離型なのでスコープを覗いて・・・撃ち下ろしの沢にあった流木?に狙いを・・・「ターン!」「ぐぅぉぉぉ!!」
「クマ撃っちゃった・・・あ!ついでにスキル検証!撃ち下ろしとはいえ二百メートル位かな・・・収納!(遠近法で遠くの大きいものって掴めるような感覚)」
「出来ちゃった・・・」
頭の中で思い浮かべると確かにインベントリ内にクマ(死体)が入っていた
「双眼鏡を取り出して隣山の天辺の岩を・・・特に発言しなくても取れちゃったな・・・」
ヤバイ事が起こっている
「取り敢えず今日は帰って大人しく寝るかな」
家に帰るとじーちゃんとばーちゃんが
「今日は猟日じゃないのに山で発砲音が十六発もして、猟友会が緊急招集されての!ショウは何か知らんか?怪しい奴を見たとか?」
ごめんじーちゃん、それ僕
だけど、そうも言えずここでも人生二度目のシラを切り通すのであった。サイレンサーも欲しいな
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