念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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休息日は大事

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 やらかしたつもりはないけど、後々考えたら十分やらかし案件だったので、今日は冒険を休むことにしたのだが

「地球と異世界にも顔出しに行くか・・・」

 ということでやってきました地球のじーちゃん家

「異世界のイノシシと肉もってきたよ~」

「・・・オークか?」

「じーちゃんすげー!見た目は巨漢レスラーで、顔が豚そのまんまだったよ!イノシシはそのまんまだったね」

「・・・食うのか?」

「美味かったよ?」

 その後ばーちゃんとレムで食事の準備をしてもらってる間に、両親と妹にも連絡を入れて、転移というアッシーになって、数日振りの家族団らん焼肉パーティーを楽しんだ。
 その後で、うるも異世界に行けないか試してみたら・・・行けました。
 ただし、直後栗鼠さんが登場して激おこでした。

 翌日は砂漠の異世界に行く前に・・・赤ちゃんグッズを買い揃えて行きました。

 異世界間でスマホが使えることを伝え、連絡用の端末を一台だけ渡しておきました。

 そのあとは平和なもので、この世界の事や向こうの世界の事を話し、飲み食いしているとリーダーさんが

「実際のところ、こっちにいる皆を地球に帰すことは不可能なのだろうか?」

 と聞いてくるので、変に期待させるのもあれなので

「無理です。理由もあります・・・聞きますか?」

 リーダーはしばし考えたのちに

「聞こう。いや、教えてくれ」

 一人でも知っておいた方がいいですよね?

「わかりました。これはリーダーの中にだけでとどめておいてくださいね」

 一息入れて

「理由としては、地球に皆さんが存在していた証がなくなっているからです。
 こちらに召喚された時点で、地球での存在が抹消されて、最初から居なかった存在となってるんです。
 なので、俺の転移の力で地球に戻ったとしても・・・存在が無かったことになってる・・・つまり、戸籍が無いんですよ?知った人もいません。もちろん両親等は存在してるかもですが、生まれたことになってないんです。そうなったときに、皆さんは耐えられますか?」

「・・・」

 リーダーさん固まってますね・・・

「それなら・・・それならなんでお前は!」

 おもむろにリーダーさんは俺の両肩を掴み、激しく揺さぶりだすが・・・種族変更された俺には・・・

「俺は、最初この世界に来る時の空間で偶然2つのスキルを手に入れました。その時に存在という力が2つとなり、その結果、偶然と偶然が重なって、存在が残り、地球での記憶や記録が残ったんです。その後も偶然なのかもっと上位の意思が介入したのかはわかりませんが、人からハイヒューマンという上位種族に進化して、今に至るわけです。魔王ですか?倒せますよ?ってくらいに」

「・・・」

「これに関してズルイとかなんとかは聞かないことにしたんです。この結果を分かっててそうしたわけじゃないので。本当に偶然が偶然を呼んだ結果です」

「・・・」

「これは卑怯な言い方かもしれませんが、これまでの善意の物資も、これからの物資も善意でしかありません。いつでもわりにできるんです。でも、それはしたくないんです」

「・・・」

「少し時間を空けましょう。また少ししたら来ます。それでは」シュン



 と、その場から転移したけど、実はこの世界からは移動してないんだよね?種族能力?でその後のリーダーの気持ちが知りたかったから、遠距離盗聴・・・地獄耳ですよ?

「・・・ふ~。彼も望んで手に入れた力や環境でもないのはわかるんだけどな・・・
 どこからか漏れた彼のスキル『転移』か・・・今この世界で誰もが望むスキルだが、聞いた限りだと転移しても生きていけないという事らしいし、それならこのままここにってことだが・・・納得はいかないね。正直」

 ほ~らやっぱり、あれだけ物わかりのよさそうなリーダーさんでも、結局そういった結論に流されちゃうんですよね・・・わかっていたことだけどこれはね・・・もういっそのこと、この世界の人達への説明責任を丸投げにするのを交換条件に、リーダーさんに体験してもらうのも・・・栗鼠さんに特例で頼み込むのもね・・・

「・・・見てるか聞いてるんだろ?さっきの君の説明にはいろいろ無理がある。その無理を押し通すのか?」

 やっば、メンドクセェぞコイツ・・・とりあえず栗鼠さんにメール打ってみて・・・ピロン♪返信はえぇな!なになに・・・1回だけね・・・了解っと・・・さて、どう出ますかね~

「リーダーさん?よくわかりましたね?」

「いやぁ、僕ならそうすると思ってカマかけてみただけだよ?」

「・・・さて、上位神からの許可が出たので、1回だけ、地球に転移ができますよ?どうしますか?」

「・・・やっぱりできるんだね・・・なぜ隠してた?なぜ君だけがそんな特権を!」

「リーダーさん?俺は何も隠さず何も嘘をつかず話し、友好的に対応してたつもりですが?その言い分は何ですか?」

「それは・・・」

「それでどうしますか?この条件は一人だけです。当然のことながらね?先ほどの貴方の態度で俺もそろそろ・・・ね?帰っていいですか?」

「・・・わかった。僕が体験してこよう・・・それでいいか?
 それで、いつ行く?」

 なんだろうねこの人・・・

「今から行けますけどいいですか?」

「大丈夫だ!」

「ではいきますね・・・ちなみに貴方の出身地はどこです?」

「○○県の○○市だ!」

 何を急いでるんだか・・・他の人にバレると面倒だからかな?

「じゃぁ行きますね?」シュン


「○○県○○市の駅前に着きましたよ?」

「ほんとだ・・・僕は帰ってきたんだ!」
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