念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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勝負

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「貴女は?」

「私はこのギルドのマスターです。貴方は?」

「俺は隣国で登録してこっちにきた冒険者のカイザーと言います。昨日こちらに解体済みの魔物や動物の買取のをおねがいしたところ、先ほど解体費用を請求されたので、不審に思って聞いたら、俺の解体技術を『あれで?』と貶されたので、その実力を見せてもらおうかと思ってね?」

 こちらとしては非がないと思ってるので、淡々と説明すると、職員が若干焦ったように

「こいつ口の利き方が悪いんですよ!解体してきたって言ってたけどあの程度の腕で解体を語られちゃぁ、いい迷惑ですよ!」

「・・・それではそのカイザーさん?が言う通り、どちらの口が大口なのか証明してもらえるかしら?未解体の動物か魔物・・・「それなら俺が2体あるのでそれを使ってください。公正を期するために先に選んでいいですよ?」・・・貴方も被せるのね?」

 どうやらこの世界でも被せは有効のようだ・・・

「それじゃあ解体場に案内してください。俺と・・・貴方でいいんですか?それと審判としてギルドマスターさんほかもう2名適当に・・・」

 壁際で様子を伺っていた高ランクっぽい女性と、掲示板で依頼を探していた小さい女の子を指名して

「そこの壁際の貴女と、掲示板にいるキミ、審判としてきてくれるかな?勿論その間の審判料として、公平に判断されたら、ギルドから報酬が出るから」

 なんて勝手に言ったけど、その案にはギルドマスターさんも了承してくれたので、あっさりと勝負が開始された





 結果は・・・酷いもんだった・・・

 俺はじーちゃんとばーちゃんゆずりの解体術があるので、いつも通り。散々こちらに難癖言ってた職員の腕は見る影もなく、解体結果も無惨だった・・・

「その程度の腕で、俺の解体品から追加で金を取ろうとしてたなんて、詐欺だよな?というか、これって絶対に余罪があるよね?」

「こんな見たこともない魔物!解体できるわけがないだろ!?」

「すまんが、それは魔物じゃなくて動物だよ?心臓の近くに魔石あった?」

「・・・」

「ギルドマスターさんと、審判2名さん。公平な判断をお願いします」

「ギルドマスター!こ、これはち、ちがうんです!」

 審査をだそうとしてる時に話しかけるとかマナー違反もあったもんじゃない・・・

「発表します。3対0でカイザーさんの勝ちとします。解体技術は勿論のこと、その対応もきちんとしてました。逆に職員のアラが酷すぎたのもありますが」

 そしてその職員は一向に謝罪を述べなかったので、御用となり、街の衛兵に連れて行かれた

「因みにこれが昨日提出した動物の解体例です。どうですか?」

「「「これにケチをつけたと」」」

「「「解体の手本ですよコレ」」」

「とりあえずギルドを騒がせた責任もありますので、このワイバーンの肉を今ギルドにいる方全員に焼いて振舞ってもらえませんか?勿論無料で」

 手空きの職員と、料理の腕に覚えのある冒険者が修練場でワイバーンの肉を焼いて振る舞い出した。匂いにつられて後から後から人が来たけど、2体分がなくなるまで宴は続いた。


「なんかすみません、余計に騒動に発展させちゃって・・」

 謝っておいたが、気にしないでくれとのこと。職員の不正が暴かれたのだからと。

「それで、顔見せ?できたので、ちょっと知りたいことがあるのですが、ギルドマスターさんは今お時間取れますか?」

 本来なら段階を経てもそうそう会えない人が目の前にいるわけだし、ダメ元で聞いてみると、OKが出たので、個室(会議室なりどこでも)に案内してもらって、詳しい話を始めた。

「改めて時間と場所の提供ありがとうございます」

「・・・貴方は・・・丁寧に喋るわね?本当に冒険者?それともお忍びの貴族かしら・・・とはいっても、貴方の顔に覚えはないんだけど・・・」

 ってことはこの人は全貴族の顔を覚えてるってことか???こえぇぇぇぇぇ

「ハハハ。俺は貴族でもないですが、平民でもないですね・・・むしろこのの人間でもないわけですが」

?そういえば隣国で勇者召喚が行われたと情報が入ってたけど・・・」

「それは正解です。ただ、勇者として召喚されたとは別に、俺はた扱いでこの世界に来ちゃったんですけどね?」

 ギルドマスターさんが難しい顔で考え出したけど、とりあえずこちらの言い分は言わせてもらおう。

「ただ、俺も通常の召喚者ではないので、色々規格外なのは、先程のワイバーンで理解されてると思いますがね?
 ここからが本題なんですが、隣国がこの国に攻め込もうと思ってるのはご存知ですか?実際、今回の勇者召喚は名目上魔王討伐とか謳ってますが、魔王側にそんな意思はなく、どうやらこの国との戦力として召喚したらしいのですが」

 とりあえずの情報を一息に伝えて、出方を伺う

「・・・その情報のどこからどこまでが本当なのかしら?」

「ん?100%ですよ?ここであえてブラフも混ぜて話したところで、何の意味も成しませんよ?
 あぁ、魔王の件は、直接魔王と話してるので、信憑性は・・・あぁ、なさそうなので、まずはこの道具を」

 収納から取り出したビデオカメラを操作して

「この道具は今この現在の様子を撮り、保存することができるのです」

 と言って部屋の中と正面のギルドマスターさんを録画していき、再生画面をギルドマスターさんに見せるとと、完全に驚かれたので、先日の魔王との会話をコピーしておいたメモリーを挿して・・・再生すると・・・

「確かに魔王ね・・・前にあった時と何ら変わってないし、声も同じね」

 そのあとは楽なもので、魔王の件はあっさりと了承してもらえた。

「それで、この国の意思はわかりますか?
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