異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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その頃の彼ら

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 ショウ達が国を去り、ギルドで一悶着があった頃、一緒に召喚されてきた彼らはというと・・・未だ拘束されたままの人や、なんとか街の人とうまくやっていこうと・・・冒険者ギルドに登録して依頼に勤しむ人に分かれていた
 
 未だ拘束されている面々は、城での生温い生活から抜け出せなくて、何度も揉め事を起こしては連行されて宿泊・・・中には連泊といった・・・どうしようもない奴もいたが、大半は強制的に外壁工事等に従事させる形で、飯代を捻出させ、働かない奴らとの食生活での格差を見せつけるといった方法を取ったところ、とてもわかりやすく・・・それはそうだろう。犯罪者といえど、タダ飯が食えるわけではない。しかも常習者ともなれば・・・最初は持ち物を売り払うことで得ていた食事も、次第にランクダウンしていき、現在では・・・

「こんなものが食えるか!」

 その日の食事である黒パンを壁に向かって投げたところ、その若干とはい強化された身体能力によって飛んでいった黒パンは・・・壁にめり込み・・・

「壁の修理代も引かせてもらうと・・・明日からはそこのスープだけになるな」

 1日分の食事・・・岩のように硬い黒パンと塩スープ

 早くその態度と行動を改めないと、行き着く先は獄中死か奴隷、もしくは野盗に落ちぶれて、討伐対象に・・・なんてことも、遠くない未来の姿だということを・・・衛兵は思いつつも

「所詮は自己責任だしな」

 親切に教えるつもりはなかった。

 その頃、早めに自身の境遇を悟り始めた彼等は・・・

「おはようございます!」

 ギルドで挨拶をし、依頼を探し、今日も二束三文の・・・しかし、確実に自身の手でお金を稼ぎ、街の人との信頼関係も回復していくのであったが

「なんで討伐依頼受けちゃダメなんだよ!」

「それはまだ貴方が街中での依頼の規定数に達していないからです」

「そんなちまちまやってたら飯も食えないだろ!俺はその辺の奴らよりも強いんだから!」

「だとしても!規則は規則です!守れないのなら、ギルド規約に則って数日間の依頼禁止と社会奉仕、それでも従っていただけないのでしたらも視野に入れないといけなくなります。万が一剥奪となった場合は、当国内及び近隣国での再登録は数年間できなくなりますが、それでもよろしいですか?」

 いくら運転技術があろうとも、免許がなければ公道を走ってはならない・・・違反すれば益々免許が遠のく・・・それは社会人として地球にいた頃から知っている事であろうに・・・
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