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適度な休憩は
しおりを挟む「ちょっと!ちょっと!ちょっと!」
○ッチ?お姉さんはこっちを指差し叫び、ボクの周りにあるものも指差しながら・・・
「どうしました?」
まだお昼前だし、食べるよりも飲み物の方が・・・ってもアルコールは気付薬だし・・・まだ護衛途中なら飲酒はね・・・って事で果実水を用意したんだけど
「なんで?なんで氷が浮いてるの?」
「あのマッズイ果実水がこんなに美味いなんて!?」
「冷たくするだけでこんなに味変わるの?」
「これは発見だ!」
大好評のようだ。でも氷入れるだけじゃ味が薄くなっちゃうんだよね・・・なら・・・
「どうした?難しい顔して・・・」
「ちょっと実験を・・・果物の汁だけを・・・凍らせて・・・いや、簡単には凍らないか・・・なら、熱伝導の・・・器に入れてシャーベットに・・・切り分けて・・・コップに入れて注いで・・・これなら・・・」
ブツブツ言いながらその場で実践実験・・・しまった!周りが見えてなかった!
「・・・ねぇ・・・もしかして私達さっきのツノ兎に全滅させられちゃったんじゃないかな?」
「そして今目の前で起こってることは・・・死後の世界の幻ってか?」
「なぁ?ちょっと殴ってみて?痛くないかもしれない」
「そうだな・・・痛かったら現実だしな・・・歯ぁ・・・食いしばらなくてもいっか・・・エイ!」
軽い掛け声と共に脳筋コンビ(斥候)が相方の顔を殴ると
「イッテェ!・・・って夢じゃない?死んでない?ってことは今目の前で起こったことは・・・」
集団白昼夢ですか?それとも何か危ない薬にでも手を出してるのでしょうか・・・
「キミ本当に【測量士】なの?」
「「「「「測量士??」」」」」
商人さん含めて五人が綺麗にハモった
「え?信じてないんですか?ボクは生まれてこの方数えるほどしか嘘はついていないんですけど・・・ぁ、ギルド証みますか?これなら信じてもらえますよね?」
そう言ってギルド証を取り出し、みんなに見えるように・・・
「本当だ・・・」
「【測量士】だな」
「この欄だけは隠せないって説明されてるしな」
「でもさぁ・・・魔法使ってたよな?」
「剣技も・・・」
「【測量士】ってなんなんだ?」
疑問に思うのはあたりまえだのくら・・・
「そもそも何で皆さん測量士をソコまで・・・確かに流れの先が分かれすぎてて、習得には混乱と混迷を極めますけど・・・」
「流れが分かれてる?」
「いやいや、どんなJobでも流れは1本だろ?」
「そうですよ!流れが分かれてたらもう少し戦略の幅が増えて、戦いやすくなるかもしれないですし・・・」
「それ以前に物理と魔法って両立できるんですか?」
まーねー・・・そうなるよねー
「そういえば皆さんのJob聞いてもいいですか?」
「私は火焔魔法使い」
「俺は守護者」
「ボクは見通すもの」
「オイラは癒す者」
「俺っちは射る者」
・・・魔法使いに大剣に小剣に回復補助に弓手か・・・そのままずばりだな・・・守護者?何でソコで盾じゃなく大剣選んだんだろう・・・まぁ、盾にも剣にもなるけどさ・・・見通す・・・遠くを?罠を?何にしても優秀じゃないか
飲み物で落ち着いた心。気力も体力もまだまだ大丈夫とのことで、そのまま街への移動を再開した。その道程で魔法使いの女性からは魔法について色々聞かれたが、これは遠足ではなく仕事なのだと・・・そう言ってケムに巻いておいた。そして門が見えてきたところで最大限の緊張を解いてしまい
「今になってさっきの戦闘が怖くなってきて膝が笑い出したよ」
なんて言うから、持っていた木炭で脳筋コンビ(大剣)の膝アーマーに( ^ω^ )を書いてあげた
「「「「「・・・ウワー」」」」」
帰るまでが遠足・・・いやいや、門を潜るまで油断しちゃダメでしょ
「よし次の・・・ってモーリアじゃない・・・・あれ?外出の欄に名前がないんだけど・・・いつ出たの?」
出迎えてくれた門番は重装備のミリアさんだった・・・また何かやらかしたんだろうか・・・って、まさかの二連続重装備夜勤??
「タフですね・・・ミリアさん」
「ちょっとハンス!?ちょっと彼に聞き取りするから、他の人の入管やっておいてもらえる?それと、イボール隊長も呼んでおいて!」
「OK。尋問楽しんでこい!」
・・・デート?ミリアさんの顔が赤いけど・・・どういうことだろう?その前にボクは五人組に向かって
「ボクはしばらくこの街を拠点に動こうと思ってるので、何か用事があればギルドでアンジェさんに連絡をとってみてください」
そう言い残すと、ミリアさんに文字通り首根っこを掴まれて子猫のように・・・詰所の中へ連れ込まれた
そして
「で?今度は何をしたのかな?」
ミリアさん・・・目が笑ってないですよ?
「正直に答えたら許してもらえ・・・いえ、信じてくれますか?」
そしてダメ元で昨日ギルドで別れた後のことを一切の偽りなく伝えると
「・・・規格外にも程があるでしょ・・・モーリアがそんな嘘をつくとは思えない・・・かといって全部本当かと証明できな・・・(一緒に依頼をって言ってたな)・・・うん」
ミリアさんが何かを思い付いたように目に力を入れ
「今言った事を証明するには明日その力の一端を見せてもらわないとね・・・明日はわ、私ヒ、非番なんで、一緒に狩りに行かないか?」
ん?これは・・・デートのお誘いでしょうか?ミリアさんの顔も若干赤いし・・・いやいや、そんな色気のある会話だったか?やっぱりボクの言葉は信じてもらえなかった様だし・・・本当か嘘かを見極める為に狩りに誘われただけだ・・・そうだよね?
「分かりました。それで何時ごろどこで待ち合わせますか?」
「そうだな、昼前に此処で。そう長くは時間を取らせないから安心してくれ」
そう言われて解放されたが・・・
「宿はどこだろう・・・護衛依頼中だった商人さんでもいれば、おすすめの宿とか教えてもらえたかもしれないのに・・・」
そう考えていると背後から
「モーリア、ヒ、ヒサシブリダナ」
カタコトで話しかけられた・・・イボールさん・・・久しぶりってほど時間経ってませんよね?二日?ぶり?
「イボール隊長。ボクは貴方とは『待った』・・・イボールさん?」
セリフに割り込みをかけてきたイボールさんは、呼吸を整えて
「あの日はすまなかった。今から少しの時間でも話せないか?」
恩人?にそう言われたら断るわけにもいかないですよね?
「まだこの街で宿を取ってないので・・・モリスさんのところでも構いませんか?そこならイボールさんも周りの目を気に・・・カシューにだけ注意を払えばいいですしね?」
そう言うと、不思議そうな目でこちらをみて・・・それでも得心がいったのか納得してくれた。
しかし門から堂々と一緒に入るのはアレなので、後ほどモリスさんのところに来てくださいと伝えて、別行動を取った
~イボール~
「モリスいるか?」
「どうされました?」
俺は帰宅後玄関でモリスを呼び・・・ってォィ!背後に立って首筋に・・・それは止めろって・・・
「・・・これ以上言っても聞かないんだよな・・・お前は」
「旦那様は面白いことをおっしゃいますね。それで?何か用があったのでは?」
「あぁ、さっきモーリアに会ってない、後でモリスの所で話をすることになったんだが・・・」
「それでしたら既にモーリアさんがお待ちですよ?」
「・・・いつの間に・・・」
「カシューお嬢様はお祈りとお友達のところに行っておりますので、夕方まではお戻りになりません。どうぞごゆっくりとお話をされてください」
この男は・・・
「それなら・・・しばらく家の事を任せる・・・カシューが帰った時は・・・」
「お任せください」
さて・・・俺の心は・・・
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