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長として
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「お待たせしました」
門の前で佇む長に声をかけてみたが、反応は薄かった。だが、ボクがきた事を確認すると、門番と話をして通用門の様な小さい門から外に出ていき、こちらを振り返って軽く会釈を・・・着いて来いって所かな
ボクもその通用門を潜る時に門番の方を見たが、目は若干空だったが、何も言われることはなかった
そして門の外・・・少し離れたところで長が待っていて、ボクが合流するとこちらに振り返・・・って、どっちが前かわかんねぇよ!
「待ってたよ。君ならすぐ行動を起こしてくれると信じていた」
そう言った長の表情・・・毛しか見えないって!
「そうですね。違和感は昨日門から入ってすぐ感じましたし、姉妹の家でも・・・それに今朝は商店街?もみてきましたが・・・この街では何が起こってるのですか???」
言いたいことと聞きたいことはまだまだあるが、一気に捲し立てても意味がないのは分かりきっていることだし、それを今から説明してくれるんだということもわかっているが・・・
「長くなりそうですか?姉妹を家に残してきてて、昼頃には戻ると伝えてはいますが・・・長くなる様ならこの先の安全なところで話しませんか?姉妹を今から連れてくるので」
そう言うと了承してくれたので、安全な場所・・・とりあえずは門付近で待ってもらうことにして、急いで双子の家に向かい
「ただいま!」
「お帰りなさい!」
「お帰り~!」
双子が胸に飛び込んできた。軽いけど速度があったので、少しよろけてしまったが、押しつぶされることはなかった
「今から長と話をするんだけど、少し長くなりそうだったから、迎えにきたんだ。話すのは門の外だし、この前のように小屋を作ってその中では聞くことにするから、安全だよ?勿論・・・二人のことは守るからね?」
双子は長と話をすることに少し渋ってはいたが、最後には一緒についてきてくれた。そして門から外に出て長と合流し、少し離れた大きな木を見つけて
「今日はココにするか・・・長。二人お少し待っててね?」
3人は不思議そうな顔(若干一名は毛)だったので、早々に準備にかかることにした
「さて・・・ツリーハウスか・・・この前の様に周辺の土を使うと重くなるからなぁ・・・前に伐採しておいた木材を使って・・・」
そこからは早かった。別に永久設置じゃないから簡素でもいい。床板と壁を作って、天気は・・・雨の心配はなさそうだし、降ってきても台風でない限り濡れる心配もなさそうだ。獣人の脚力なら特に梯子を作ることもないけど、長はお年そうだしなぁ・・・所々に出っ張りを付けて・・・
「できたよ?」
振り返るとそんなところにそんな大きな目があったの?って位目を見開き、口を大きく明けた長と、信じられない様なものを見る姉・・・そして、無邪気に喜んで飛び跳ねてる妹の姿があった。
「とりあえず入ろうか」
そう促してボクから先に・・・脚力強化して手本のように足場を跳ねて登ると、姉、妹、長の順に続いてくれた。(長が思いの外機敏に動けたのは驚きだったが)
「うわ~!」
「すご~ぃ!」
「これはまた見事な・・・」
ツリーハウスの中はそのまま宿泊もできるような出来だった。その太い幹と数本の枝にはハンモック状の椅子がぶら下がり、姉妹にはそこで休んでもらうことにした。長とボクは座卓でダメになるクッション・・・は、長がダメになって話にならなくなるのは困るから・・・イグサっぽいので編んだ座布団を差し出し、そこに座ってもらった。ボクは背もたれのある木座で
「この小屋はこのまま残してもらうことは可能ですか?」
長が開口一番に発したのは・・・そんな言葉だった
「・・・まぁそこは後ほど・・・先ずは街の様子と姉妹のことをお聞かせ願えますか?」
先ずは長としての勤めを果たしてもらいましょうかね。このツリーハウスでよければ後ほど改良と補強をして、差し上げます・・・と伝えると・・・
「・・・わかりました。先ずは順序が違いましたね。重ね重ね申し訳ありませんでした」
そう言って一呼吸開けたので、軽い飲み物を出して、姉妹にも飲み物と軽食を用意して・・・
「よろしいですかな?あれはもう数十年前となりますか、まだ百年は経っていませんが・・・とある男がこの地に現れたのが、全ての始まりだったと・・・記憶してます」
そこからは長さんの体験したことや想い、その他色々な話と、それよりも多い・・・脱線話に若干辟易しながらも・・・最終的に出た結論は・・・
「・・・とまぁ・・・原因は彼の者と言うことが分かってはいるのですが、何が原因で、何が起こっているのかは・・
判らずじまいという事です」
・・・つまり?疑わしい男はいたが、本当にその人が犯人で、今のこの状況の原因であるとは言い切れてない・・・なんつー曖昧な・・・
「お兄さん?」
「お兄ちゃん?」
気がつくとボクは自分でもびっくりするくらい自然にorzと・・・なっていた
「ごめんごめん。そろそろお昼も近いし、食事にしようか」
そう言って腰鞄から食器や串肉、スープ等を出し、準備を進めていった。
~いつもより短いですが、キリがいいのでここで切らせていただきました~
門の前で佇む長に声をかけてみたが、反応は薄かった。だが、ボクがきた事を確認すると、門番と話をして通用門の様な小さい門から外に出ていき、こちらを振り返って軽く会釈を・・・着いて来いって所かな
ボクもその通用門を潜る時に門番の方を見たが、目は若干空だったが、何も言われることはなかった
そして門の外・・・少し離れたところで長が待っていて、ボクが合流するとこちらに振り返・・・って、どっちが前かわかんねぇよ!
「待ってたよ。君ならすぐ行動を起こしてくれると信じていた」
そう言った長の表情・・・毛しか見えないって!
「そうですね。違和感は昨日門から入ってすぐ感じましたし、姉妹の家でも・・・それに今朝は商店街?もみてきましたが・・・この街では何が起こってるのですか???」
言いたいことと聞きたいことはまだまだあるが、一気に捲し立てても意味がないのは分かりきっていることだし、それを今から説明してくれるんだということもわかっているが・・・
「長くなりそうですか?姉妹を家に残してきてて、昼頃には戻ると伝えてはいますが・・・長くなる様ならこの先の安全なところで話しませんか?姉妹を今から連れてくるので」
そう言うと了承してくれたので、安全な場所・・・とりあえずは門付近で待ってもらうことにして、急いで双子の家に向かい
「ただいま!」
「お帰りなさい!」
「お帰り~!」
双子が胸に飛び込んできた。軽いけど速度があったので、少しよろけてしまったが、押しつぶされることはなかった
「今から長と話をするんだけど、少し長くなりそうだったから、迎えにきたんだ。話すのは門の外だし、この前のように小屋を作ってその中では聞くことにするから、安全だよ?勿論・・・二人のことは守るからね?」
双子は長と話をすることに少し渋ってはいたが、最後には一緒についてきてくれた。そして門から外に出て長と合流し、少し離れた大きな木を見つけて
「今日はココにするか・・・長。二人お少し待っててね?」
3人は不思議そうな顔(若干一名は毛)だったので、早々に準備にかかることにした
「さて・・・ツリーハウスか・・・この前の様に周辺の土を使うと重くなるからなぁ・・・前に伐採しておいた木材を使って・・・」
そこからは早かった。別に永久設置じゃないから簡素でもいい。床板と壁を作って、天気は・・・雨の心配はなさそうだし、降ってきても台風でない限り濡れる心配もなさそうだ。獣人の脚力なら特に梯子を作ることもないけど、長はお年そうだしなぁ・・・所々に出っ張りを付けて・・・
「できたよ?」
振り返るとそんなところにそんな大きな目があったの?って位目を見開き、口を大きく明けた長と、信じられない様なものを見る姉・・・そして、無邪気に喜んで飛び跳ねてる妹の姿があった。
「とりあえず入ろうか」
そう促してボクから先に・・・脚力強化して手本のように足場を跳ねて登ると、姉、妹、長の順に続いてくれた。(長が思いの外機敏に動けたのは驚きだったが)
「うわ~!」
「すご~ぃ!」
「これはまた見事な・・・」
ツリーハウスの中はそのまま宿泊もできるような出来だった。その太い幹と数本の枝にはハンモック状の椅子がぶら下がり、姉妹にはそこで休んでもらうことにした。長とボクは座卓でダメになるクッション・・・は、長がダメになって話にならなくなるのは困るから・・・イグサっぽいので編んだ座布団を差し出し、そこに座ってもらった。ボクは背もたれのある木座で
「この小屋はこのまま残してもらうことは可能ですか?」
長が開口一番に発したのは・・・そんな言葉だった
「・・・まぁそこは後ほど・・・先ずは街の様子と姉妹のことをお聞かせ願えますか?」
先ずは長としての勤めを果たしてもらいましょうかね。このツリーハウスでよければ後ほど改良と補強をして、差し上げます・・・と伝えると・・・
「・・・わかりました。先ずは順序が違いましたね。重ね重ね申し訳ありませんでした」
そう言って一呼吸開けたので、軽い飲み物を出して、姉妹にも飲み物と軽食を用意して・・・
「よろしいですかな?あれはもう数十年前となりますか、まだ百年は経っていませんが・・・とある男がこの地に現れたのが、全ての始まりだったと・・・記憶してます」
そこからは長さんの体験したことや想い、その他色々な話と、それよりも多い・・・脱線話に若干辟易しながらも・・・最終的に出た結論は・・・
「・・・とまぁ・・・原因は彼の者と言うことが分かってはいるのですが、何が原因で、何が起こっているのかは・・
判らずじまいという事です」
・・・つまり?疑わしい男はいたが、本当にその人が犯人で、今のこの状況の原因であるとは言い切れてない・・・なんつー曖昧な・・・
「お兄さん?」
「お兄ちゃん?」
気がつくとボクは自分でもびっくりするくらい自然にorzと・・・なっていた
「ごめんごめん。そろそろお昼も近いし、食事にしようか」
そう言って腰鞄から食器や串肉、スープ等を出し、準備を進めていった。
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