207 / 592
第十五章:帰還、そして最後の一年
第二百七話:久しぶりの絶叫
しおりを挟む
「どういうことだ?」
王都が震える。
動物達は騒ぎ立て、鳥は一斉に飛び立つ。
訳も分からず、全ての人々が不安に駆られる。
ディエゴや死の山の魔王戦に同行していた5人精鋭達、そして当時はまだ新人だった者達は感じる。
これは、魔王だ。
いや、魔王よりも更に上だと言っていいかもしれない。
一言間違えれば、一瞬にして自分達は消し飛ばされ、この国は滅ぶだろう。
そんな想像がいとも簡単に出来てしまう。
だからこそ、彼らは一言も発することは出来なかった。
自分達がそうして技に名前を付けていたのは決して遊んでいたからではなく、レインの様になりたかったからだ。
もちろん、レインが技名を叫ぶこと等ない。
しかしレインの奥義『次元の狭間斬り』という言葉を聖女から聞いてしまえば、その強さを知っていてそれを見たことがない多くの者達は幻想を抱いてしまう。
あの鬼神レインが低い声で淡々と、『奥義:次元の狭間斬り』とか言ってそれを使っていたら格好良い。
馬鹿みたいな話ではあるのだが、最初に技名を叫んだのは何を隠そう王だった。
それも、聖女サニィが名付けたというとても良い名前の必殺技だ。
元々、王都騎士団ではオリヴィアの『ささみ3号』が可愛いと女騎士達の間でも話題になっており、各々愛剣に名前を付けていた。彼女達の間で、サニィのネーミンセンスはいつの間にかカリスマ的な役割を持つようになる。
そこに、王自らがサニィの名付けた必殺技を放ったのだ。
全く放てていないが、ともかくそれを叫んだのだ。
そうなれば、それが流行るのも、最早時間の問題だった。
もう一度言う。彼らは決して、ふざけてなどいない。
こうしてモチベーションの上がった彼らは確かに能力が飛躍的に上昇していた。
とはいえ当然、それを叫ぼうと考えている瞬間は致命的に隙だらけなのだが、それを考えても彼らは以前より大幅に強くなっていた。
と言うのが言い訳である。
それを、彼らは口にすることが出来なかった。
何故なら、そんな素晴らしい必殺技名を付けたサニィその人が、青ざめた顔で「あははははは……」と汗をだらだらと滝の様に流しながら乾いた笑いを繰り返しているのだ。
となれば当然、聖女が名付けた格好良い必殺技は、すなわち聖女が勝手に名付けたレインの技、という事だと、誰しもが理解する。
「あ、あの、あの、こ、これはですね」
「ああ」
「こないだ王都に来た時にですね、ディエゴさんを迎えに来たときです」
「ああ」
「そこの人達に、あんな強いレインさんの剣に流派はないのか、と聞かれたわけですよ」
「ああ」
「我流ですって、最初は答えたんですよ」
「ああ」
「でも、その技術のおかげで騎士団の力は飛躍的に増したってことで、是非とも名前が欲しいって……」
「で?」
「その、時間すら斬り裂きそうなレインさんの剣を時雨流と……」
「クソダサい技名は?」
「皆さんが格好良い格好良いというものだから、その……」
「……」
「奥義が、あるんです、と」
「……よし、お前ら全員に食らわせてやる」
「ひ、ひいいいいいいいいいなんでもしますから許して!」
騎士達は思った。確かに、全て事実だ。全て事実だが、何か釈然としない。
そして一瞬にして消えゆく意識の中、騎士達は思った。
それはそうとして、聖女様のネーミングセンス、万歳……。
王とサニィを含めて完全に伸びた騎士団を前にして、エリーは言う。
「師匠、なんか、みんな本気でお姉ちゃんのダサい名前を格好良いと思ってるよ……」
「……」
「あの、もちろんわたしはダサいと思ってるけど」
「ああ、エリーは流石俺の弟子だな」
そうして鬼神は弟子の頭をひと撫でして抱きかかえると、今日はやる気がなくなったと宿に向かう。
後に残ったのは、気絶した王を含む騎士団とサニィ、そして何一つ出来なかった、と言うより意味が分からなかった騎士団長ディエゴと、黙っているのが賢明だと考えながらもサニィを評価していたオリヴィアだけだった。
――。
「あの、ごめんなさい。どうにもセンスを褒められると嬉しくなっちゃって」
夜、宿の一室で聖女が頭を下げる。
鬼神の怒りは暖かいエリーを抱いていたことで既に治まっているが、どうにもその点だけはサニィと合う気がしないと悩んでいた。
「お前な、【月光】は良いだろう。【時雨流】も、まあ良いだろう。だけどな、【次元の狭間斬り】ってなんだよ……」
「前にルー君がそう言ってたのが印象に残ってて……」
「言ったのはお前だ……」
「あれ……」
あの時サニィは確かに、ルークの言ったことを理解しきれず混乱していた。
しかし、自分の言ったことくらいは覚えておいて欲しいものだ。
「まあ、……良いだろう」
サニィのセンスの悪さはともかくとして、時雨流なんかは随分とまともだ。
少しずつ成長しているのなら、否定だけして終わりと言うのもバツが悪い。
「え、良いんですか? 一応、訂正してきちゃったんですが」
「それならそれで良い」
「え、良いんですか……?」
とは言え次元の狭間斬りはなんと言うか、なんと言うかだ。
心太推しよりは随分マシだが、決して格好良くもなければ、説明臭くてむしろダサい。
しかしまあ、サニィが付けたというのであれば……うーん、という微妙なところだ。
レインはうんうん唸った後、「まあ、お前が決めてくれ」と、そうすることに決めた。
剣の名前を決めてもらったのも、元はと言えば自分とサニィの間に何か確かな繋がりが欲しかったからだ。
呪いで5年で死んでしまう以上、子どもを残すことなど出来ない。
かと言って、何も無しで一緒にいるだけではそれも寂しい。
子どもの代わりと言ってはなんだけれど、何か確かな繋がりが欲しい。
そう思った為に、レインは剣の命名をサニィに託した。
ならば、一度託してしまった以上は、多少ダサかろうが、自身の流派と奥義の名前もサニィに決めて貰うのも、悪くはないだろう。
そう、納得することにした。
「じゃ、【次元の狭間斬り】で大丈夫って言ってきますね!」
判断して5秒後、やっぱり、と後悔することになったのもまた、必然だった。
王都が震える。
動物達は騒ぎ立て、鳥は一斉に飛び立つ。
訳も分からず、全ての人々が不安に駆られる。
ディエゴや死の山の魔王戦に同行していた5人精鋭達、そして当時はまだ新人だった者達は感じる。
これは、魔王だ。
いや、魔王よりも更に上だと言っていいかもしれない。
一言間違えれば、一瞬にして自分達は消し飛ばされ、この国は滅ぶだろう。
そんな想像がいとも簡単に出来てしまう。
だからこそ、彼らは一言も発することは出来なかった。
自分達がそうして技に名前を付けていたのは決して遊んでいたからではなく、レインの様になりたかったからだ。
もちろん、レインが技名を叫ぶこと等ない。
しかしレインの奥義『次元の狭間斬り』という言葉を聖女から聞いてしまえば、その強さを知っていてそれを見たことがない多くの者達は幻想を抱いてしまう。
あの鬼神レインが低い声で淡々と、『奥義:次元の狭間斬り』とか言ってそれを使っていたら格好良い。
馬鹿みたいな話ではあるのだが、最初に技名を叫んだのは何を隠そう王だった。
それも、聖女サニィが名付けたというとても良い名前の必殺技だ。
元々、王都騎士団ではオリヴィアの『ささみ3号』が可愛いと女騎士達の間でも話題になっており、各々愛剣に名前を付けていた。彼女達の間で、サニィのネーミンセンスはいつの間にかカリスマ的な役割を持つようになる。
そこに、王自らがサニィの名付けた必殺技を放ったのだ。
全く放てていないが、ともかくそれを叫んだのだ。
そうなれば、それが流行るのも、最早時間の問題だった。
もう一度言う。彼らは決して、ふざけてなどいない。
こうしてモチベーションの上がった彼らは確かに能力が飛躍的に上昇していた。
とはいえ当然、それを叫ぼうと考えている瞬間は致命的に隙だらけなのだが、それを考えても彼らは以前より大幅に強くなっていた。
と言うのが言い訳である。
それを、彼らは口にすることが出来なかった。
何故なら、そんな素晴らしい必殺技名を付けたサニィその人が、青ざめた顔で「あははははは……」と汗をだらだらと滝の様に流しながら乾いた笑いを繰り返しているのだ。
となれば当然、聖女が名付けた格好良い必殺技は、すなわち聖女が勝手に名付けたレインの技、という事だと、誰しもが理解する。
「あ、あの、あの、こ、これはですね」
「ああ」
「こないだ王都に来た時にですね、ディエゴさんを迎えに来たときです」
「ああ」
「そこの人達に、あんな強いレインさんの剣に流派はないのか、と聞かれたわけですよ」
「ああ」
「我流ですって、最初は答えたんですよ」
「ああ」
「でも、その技術のおかげで騎士団の力は飛躍的に増したってことで、是非とも名前が欲しいって……」
「で?」
「その、時間すら斬り裂きそうなレインさんの剣を時雨流と……」
「クソダサい技名は?」
「皆さんが格好良い格好良いというものだから、その……」
「……」
「奥義が、あるんです、と」
「……よし、お前ら全員に食らわせてやる」
「ひ、ひいいいいいいいいいなんでもしますから許して!」
騎士達は思った。確かに、全て事実だ。全て事実だが、何か釈然としない。
そして一瞬にして消えゆく意識の中、騎士達は思った。
それはそうとして、聖女様のネーミングセンス、万歳……。
王とサニィを含めて完全に伸びた騎士団を前にして、エリーは言う。
「師匠、なんか、みんな本気でお姉ちゃんのダサい名前を格好良いと思ってるよ……」
「……」
「あの、もちろんわたしはダサいと思ってるけど」
「ああ、エリーは流石俺の弟子だな」
そうして鬼神は弟子の頭をひと撫でして抱きかかえると、今日はやる気がなくなったと宿に向かう。
後に残ったのは、気絶した王を含む騎士団とサニィ、そして何一つ出来なかった、と言うより意味が分からなかった騎士団長ディエゴと、黙っているのが賢明だと考えながらもサニィを評価していたオリヴィアだけだった。
――。
「あの、ごめんなさい。どうにもセンスを褒められると嬉しくなっちゃって」
夜、宿の一室で聖女が頭を下げる。
鬼神の怒りは暖かいエリーを抱いていたことで既に治まっているが、どうにもその点だけはサニィと合う気がしないと悩んでいた。
「お前な、【月光】は良いだろう。【時雨流】も、まあ良いだろう。だけどな、【次元の狭間斬り】ってなんだよ……」
「前にルー君がそう言ってたのが印象に残ってて……」
「言ったのはお前だ……」
「あれ……」
あの時サニィは確かに、ルークの言ったことを理解しきれず混乱していた。
しかし、自分の言ったことくらいは覚えておいて欲しいものだ。
「まあ、……良いだろう」
サニィのセンスの悪さはともかくとして、時雨流なんかは随分とまともだ。
少しずつ成長しているのなら、否定だけして終わりと言うのもバツが悪い。
「え、良いんですか? 一応、訂正してきちゃったんですが」
「それならそれで良い」
「え、良いんですか……?」
とは言え次元の狭間斬りはなんと言うか、なんと言うかだ。
心太推しよりは随分マシだが、決して格好良くもなければ、説明臭くてむしろダサい。
しかしまあ、サニィが付けたというのであれば……うーん、という微妙なところだ。
レインはうんうん唸った後、「まあ、お前が決めてくれ」と、そうすることに決めた。
剣の名前を決めてもらったのも、元はと言えば自分とサニィの間に何か確かな繋がりが欲しかったからだ。
呪いで5年で死んでしまう以上、子どもを残すことなど出来ない。
かと言って、何も無しで一緒にいるだけではそれも寂しい。
子どもの代わりと言ってはなんだけれど、何か確かな繋がりが欲しい。
そう思った為に、レインは剣の命名をサニィに託した。
ならば、一度託してしまった以上は、多少ダサかろうが、自身の流派と奥義の名前もサニィに決めて貰うのも、悪くはないだろう。
そう、納得することにした。
「じゃ、【次元の狭間斬り】で大丈夫って言ってきますね!」
判断して5秒後、やっぱり、と後悔することになったのもまた、必然だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる